水野しず、ゆっきゅんが編集長 批評・カルチャー誌『imaginary』創刊

雑誌『imaginary』が今冬に創刊される。

夢眠書店が新たに立ち上がる出版レーベル「夢眠舎」から発行される同誌のコンセプトは「どれもこれも気に入らなかった人が最終的に手に取るしかないマガジン」。毎号、特集テーマを設け、既存のメディアで未だ取り上げられていない「実力」のある人やカルチャーなどにフォーカスする。編集長は水野しずとゆっきゅん(電影と少年CQ)。年2回の発行を予定しており、取扱店は夢眠書店のほか順次発表される。

創刊号のテーマは「2020年代のファッション ~オシャレと思想と磁場と未来~」。「パフェライクな人々」「バズり貧乏・鍵垢富豪」「実力のブーム」という3つのキーワードをもとに、2020年代ファッションを予見する。「他人の間で流行るより、自分の中でバズりたい」シーンを作る当事者インタビューや、神田恵介(​​keisuke kanda)、東佳苗(rurumu:/縷縷夢兎)、millnaの対談記事などを掲載。

本日9月2日20:00からは、水野しずとゆっきゅんが出演する『imaginary 編集会議 vol.0』を東京・LOFT9 Shibuyaから無料配信。聞き手は上田智子が務める。

水野しずのコメント

imaginary創刊に寄せて

ダイヤモンドって、小さすぎると思いませんか?
私は根っからの田舎者だから、心底満足できないものには目をくれる事もできない。

田舎に住んでいる人。あるいは東京に生まれはしたけど、目に入る何もかもが気に入らなくてつまらなくて、毎日号泣しそうな人に、特別の宝石を探し続けている人に巨大な宝石を送りたい。
ちょうどいいそれなりの、ほどよく空虚でそれっぽくて何にも言ってなくて安心で、安全かどうかは謎であり、どこでも誰でも手に入る無難なジュエルのサイズに本当はもう我慢ならない。情熱を夏場に長く浸かっていられる程度のぬるま湯に調整して出たり入ったりしなくて、もうよい。

ベスト・テンション、ベスト・コンディション。ユー・アー・ザ・ベスト。

心底満足だけをやりたい。

ゆっきゅんのコメント

『imaginary』という雑誌を作ります。

なんでこんなに面白いのに軽視されてるんだろう、
なんでマジで最高なのに誰も言葉にしていないんだろう。
芸術の歴史を学ぶときはいつも、出会えない作品のことを思っていました。
自分が熱狂的に愛せるはずの作品や作家がきっと過去にもたくさん存在しただろうに、
ちゃんと評価されなかったから、2021年には届かなかった。

かなしー。困る。ありえない。つまんなすぎ。

だから自分たちが今面白いって思っているポップカルチャーのことは、
ちゃんと自分たちの言葉で語らないといけない。
たとえまだ虚数みたいなものだとしても、
私たちは実際に感受しているわけだし、
君もきっと言い足りてないはずだよという気持ちでいます。

だから......がんばります!

書籍情報

『imaginary』

今冬発売予定 発行:夢眠舎
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