寺田農主演の映画『信虎』山梨先行公開 監督は平成『ガメラ』金子修介

時代劇映画『信虎』が10月22日から山梨・TOHOシネマズ甲府で先行公開、11月12日から東京・TOHOシネマズ日本橋、大阪・TOHOシネマズ梅田ほかで全国公開される。

同作の主人公は、武田信玄の父であり、甲府を開府した信虎。足利将軍に仕えていた80歳の信虎は、自身を追放した信玄が他界し、勝頼が当主の座に着いたことを知り、織田信長との決戦に逸る勝頼の暴走を止め、武田家存続のため最後の知略を巡らせる姿を描く。

武田信虎入道役に、同作が約36年ぶりの主演作となる寺田農がキャスティング。信玄役と六男・武田逍遥軒役を永島敏行、家老・土屋伝助役を隆大介、清水式部丞役を伊藤洋三郎、末娘のお直役を谷村美月、側近・黒川新助役を矢野聖人、勝頼役を荒井敦史、一条信龍役を杉浦太陽、勝頼の取次役・跡部勝資役を安藤一夫、長坂釣閑斎役を堀内正美、宿老の山県昌景役を葛山信吾、馬場信春役を永倉大輔、内藤昌秀役を井田國彦、春日弾正役を川野太郎、信直役を石垣佑磨、身延山久遠寺の日伝上人役を螢雪次朗、上杉謙信役を榎木孝明、お弌役を左伴彩佳(AKB48)、旧臣・孕石源右衛門尉役を剛たつひと、織田信長役を渡辺裕之、穴山信君役を橋本一郎、勝頼の妻・北の方役を西川可奈子、武田の家臣・安左衛門尉役を嘉門タツオ、五代将軍徳川綱吉の側用人・柳澤保明役を柏原収史、四男・横手伊織役を鳥越壮真が演じる。

監督を平成『ガメラ』シリーズや映画『デスノート』シリーズの金子修介、共同監督と脚本を宮下玄覇が務め、音楽を池辺晋一郎が手掛けた。今回の発表とあわせて金子監督、池辺、同作が遺作となったキャスト隆大介のコメント、場面写真が到着した。

金子修介のコメント

武田信虎の事は今まで良く知らなかったが、信玄が死んだ時に京都で将軍に仕え、甲斐に戻らんと孫の勝頼と対決したという話に驚いたので、かつて握った権力に思いを馳せると、孫の可愛さよりも家の存続こそが最大の願いで、家来の命に跨って行軍する姿を寺田農さんに、権力者のために次々に死んでゆく姿を俳優諸氏に肉体化してもらい、常に死場所がある戦国の世の空気を演出した。
本人は仏に祈り煩悩を捨てているつもりだが、最大の煩悩が死んでも消えない妄執となっているのを寺田さんは見事に演じてくれた。
家から離れて生きられた女や、武士をやめた者たちに平穏があるのが救いである。対比して家と共に死んでいった女や武士たちを鎮魂したい。

池辺晋一郎のコメント

この映画の音楽を担当するというのは、製作者が考えることで僕が考えることではないのですけれど、これは何か必然的な結果だったような気がします。黒澤組の『影武者』の音楽をやった人間としては、あれは信玄の影武者の物語なわけで、その信玄の父親の映画をやるというところに結局帰着したのかなという感じですね、結局ここに来たんだなという感じがしますね。
この映画は、いろんなところに斬る音とか武器が摺りあう音とか、そういう効果音と、手前味噌ですけれど音楽の力で、合戦の場面の印象が非常に強くなった気がします。すごく迫力が増したので、僕はとてもいい感じになったと思っていますね。
それと、これは宮下共同監督のご専門なわけですけど、出てくる美術品や茶道具やそういう絵柄として映るものが素晴らしく、この映画の見せ所になってるんじゃないかと思います。それに惹かれますね。絵心や茶心や道具心がある人はすごく魅力を感じると思うし、そうではなくても、非常に吸引力があります。それが見事に反映された、いい結果を作った映画になったという気がします。

隆大介のコメント

僕は若い頃、戦国時代物がとても多かったんですが、今回は大好きな戦国時代に久々に出演させていただいて、鎧も兜も身に着けて、あの時代にタイムスリップしたような気持ちを思い出しました。仕上がりをとても楽しみにしております。ありがとうございました。
※ロケ直後のコメント

作品情報

『信虎』

2021年10月22日(金)からTOHOシネマズ甲府で先行公開、11月12日(月)からTOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ梅田ほかで全国公開
監督:金子修介、宮下玄覇 脚本:宮下玄覇 音楽:池辺晋一郎 出演: 寺田農 谷村美月 矢野聖人 荒井敦史 榎木孝明 永島敏行 渡辺裕之 隆大介 石垣佑磨 杉浦太陽 葛山信吾 嘉門タツオ 左伴彩佳(AKB48) 柏原収史 伊藤洋三郎 川野太郎 螢雪次朗 安藤一夫 堀内正美 永倉大輔 井田國彦 橋本一郎 剛たつひと 西川可奈子 鳥越壮真 北岡龍貴 外波山文明 水島涼太 大八木凱斗 井藤瞬 森本のぶ 奥山眞佐子 小堀正博 上映時間:135分 配給:彩プロ
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