『ジャズ・ロフト』に菊地成孔、荘子it、木村和平、夏木マリらがコメント

映画『ジャズ・ロフト』に寄せられた著名人コメントが到着した。 10月15日から公開される同作は、写真集『MINAMATA』で知られるユージーン・スミスが記録した1950年代半ばのジャズミュージシャンたちのセッションをもとに構成されたドキュメンタリー。『ライフ』編集部との軋轢や家族の不和を抱え、アメリカ・マンハッタンに移住したスミスは、音楽を楽しむためだけにロフトに集まったセロニアス・モンク、カーラ・ブレイ、ズート・シムズ、ホール・オーバートン、ロニー・フリーらの演奏を8年間にわたってテープと写真に収めた。 コメントを寄せたのは、渡辺貞夫、在本彌生、飯沢耕太郎、大江千里、大西順子、川口潤、菊地成孔、木村和平、坂田明、荘子it(Dos Monos)、柳樂光隆、夏木マリ、ピーター・バラカン、湯川れい子。 公開初日の10月15日には東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで来場者先着100人にオリジナルポストカードがプレゼントされる。

渡辺貞夫のコメント

こういう時代が確かにあったことを、ユージーン・スミスは残してくれた。 いつも何処かからジャムセッションが聞こえる街の熱気、ざわめき、煙草の煙、躍動感と気怠さが焼きつけられた写真の数々に懐かしさを憶える。 その歴史の中に僕もいた。

在本彌生のコメント

ジャズと写真に埋もれる暮らし、音楽の熱に鼓舞されながら写真を作り上げたスミスの姿、暗室での仕事の様子は必見だ。音も光景も記録し続け、目撃者になることに執着し没頭し破綻しても起き上がるスミスの人生を見た。

飯沢耕太郎のコメント

『ジャズ・ロフト』は、貴重なテープの音源とあわせると、とてもユニークな「生の記録」としての価値を持つのではないかと思う。 偉大な写真家、ユージン・スミスの、思いがけない、新たな貌を浮かび上がらせる作品といえるだろう。

大江千里のコメント

夢中で見ているうちにこの時代のこのアパートに出入りしているジャズメンになっていた。 一体どれほど天文学的なシャッターチャンスを彼は逃し続けたのか。 全てをそぎ落として彼が暗室の中でハイライトしたかったものは何なのか。 僕はただただそこに生まれようとする音楽の声を耳をそばだてて聴き続けた。

大西順子のコメント

タウンホールの為のアレンジ作業、モンクとオーヴァトンの会話やリハーサルシーンは見応えがある。 モンクの肉声があれだけ聞けるのもレア。 私が青春を捧げた80年代終頃のNYでの夜な夜なのセッションを昨日の事のように思い出す。

川口潤のコメント

ニューヨークにはこのような「非公式なクラブ=ロフト」がいくつもあって、街のいたる所で信じられないような夜が繰り広げられていたのだろう。 それはJAZZが間違いなくストリートミュージックだった証であり、だからこそ本当に街に行って体感しないとわからない文化があったのだ。 これはまだニューヨークという街にロマンがあった頃の話だ。

菊地成孔のコメント

人々がどうやら茫漠と掴んでいるだけの「NYのロフト」という文化をこれほど的確に魅力的に捉えている映画は無いだろう。 そこで生じる「ジャズ」とのパートナーシップのフォトジェニックさよ。

木村和平のコメント

写真をしていないと魂が消えてしまうひとと、音楽をしていないと魂が消えてしまうひとの邂逅。 文字通り心身を捧げて取り組むそのすがたに、私はどのくらい本気になれているだろうかと、いままでとこれからのことを考えました。

坂田明のコメント

ユージーン・スミスの素晴らしい写真の秘密の一端が、彼の人生とともに映り込む。ロフトは彼の後半生。 沢山の写真。NY.そこに集まった時代のジャズメンたち。彼が凝りまくって録音した音も貴重だ。

荘子it(Dos Monos)のコメント

名誉ある職も家族も捨て、再び返り咲くまでの、世間から忘れ去られた数年間。 何の変哲も無いロフトの中で起きた刹那的な創造の輝く一瞬一瞬が、最も濃密な時間だったのではないか。 これ以上に鼓舞されることはない。

柳樂光隆のコメント

これは“ロフト・ジャズ・ムーブメント”の映画ではない。 伝説のカメラマンが作ったNYのジャズメンたちの“部室”みたいな場所のドキュメントだ。 ズート・シムズもセロニアス・モンク、カーラ・ブレイも通ったこの場所で起きた奇跡のような時間の記録。 歴史から零れ落ちてしまうはずだった言葉があまりに眩しく、生々しい。

夏木マリのコメント

ユージーン・スミスが写真でしか映らないのに、 ジャズミュージシャン達は音しか残さないのに、何というカッコいい映画でしょう... 証言者達によって8年という時間の不安定を知ったことは奇跡ね、創造的に生きたいと思った...

ピーター・バラカンのコメント

MINAMATAで知られる天才写真家ユージーン・スミスがニューヨークのロフトを拠点にした1950〜60年代はジャズが大きく様変わりする時期で、夜な夜な出入りしていたミュージシャンたちの演奏を彼がテープにとらえた姿は興味の尽きない記録です。

湯川れい子のコメント

不思議な映画ですね。89分間、身動きも出来ずに魅入ってしまった。 「MINAMATA(水俣)」で高名なユージーン・スミスが、こんな音と映像を残していたなんて……。 50年代、夢中だったズート・シムスとセロニアス・モンクの姿と鮮明な音が、私には特に貴重でありがたい。
作品情報

『ジャズ・ロフト』

2021年10月15日(金)からBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開
監督・脚本:サラ・フィシュコ 出演: サム・スティーブンソン カーラ・ブレイ スティーヴ・ライヒ ビル・クロウ デイヴィッド・アムラム ジェイソン・モラン ビル・ピアース パトリック・スミス 声の出演: セロニアス・モンク ズート・シムズ ホール・オーヴァトン 上映時間:89分 配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
『ジャズ・ロフト』ポストカード
『ジャズ・ロフト』 チラシビジュアル ©2015 The Heirs of W. Eugene Smith
『ジャズ・ロフト』 ©1999,2015 The Heirs of W. Eugene Smith.
『ジャズ・ロフト』 Self-portrait, W. Eugene Smith, ©1959 The Heirs of W. Eugene Smith.
『ジャズ・ロフト』 ©2015 The Heirs of W. Eugene Smith Photo by W. Eugene Smith, 1959 ©The Heirs of W. Eugene Smith.
『ジャズ・ロフト』 ©2009, 2015 The Heirs of W. Eugene Smith.
『ジャズ・ロフト』 ©2009, 2015 The Heirs of W. Eugene Smith.
『ジャズ・ロフト』 ©2009, 2015 The Heirs of W. Eugene Smith.
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