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今は映像業界を目指すチャンス。3人の監督が語ったリアルな現場話

TMS東京映画映像学校
テキスト・編集
タナカヒロシ
撮影:伊藤弘典
今は映像業界を目指すチャンス。3人の監督が語ったリアルな現場話

「いまの若い子たちは、僕らより圧倒的有利」(榊原)

約2時間にわたって、自らの経験を惜しみなく披露してくれた3人。特に現役映画監督ならではのリアルな制作現場の話は、映画業界に興味があるけど何から始めればいいのかわからないという人にとって、非常に参考になったのではないだろうか。イベント終了直後、楽屋に戻ってきた3人に、これから映画監督を目指す若者たちに向けてメッセージをもらった。

榊原:いまの若い子たちは、僕らより圧倒的有利だと思うので、偉そうなことは言えないです。むしろ怖いですね。もうライバルだと思うので。

古厩:俺なんかすでに負けてるから(笑)。

ササハラ:僕、勉強のためにTikTokを見るんですけど、高校生とかが自分で構成して、撮影をして、編集をしているわけですよね。それって、すでにクリエイターだと思うんです。だから、それを楽しいと感じている人は、映像の仕事を楽しく感じられるんじゃないかなと思います。

榊原:僕は高校生の頃、進路希望調査に「映画監督になりたい」と書いたんですけど、先生に真面目にやりなさいと怒られたんです。でも、いまは映像を作るハードルが下がっているから、一歩目が踏み出しやすいし、僕の頃より先生も歩み寄ってくれるんじゃないかなと思います。ライバルは増えてほしくないですけどね(笑)。

ライバルは冗談半分とはいえ、3人とも口を揃えて言っていたのは、「いまはチャンス」ということ。すべてのTikTokerは映画監督予備軍と言ったら言い過ぎかもしれないが、昔と比べて映像を見ることも作ることも身近になり、学びやすくなったことで、既存の映画監督たちとのスキルの差を縮めやすい環境になっていることは間違いない。

彼らは映画監督の魅力をどのように感じているのか。最後に「映画監督をやる楽しさは?」と質問した。

ササハラ:映画を撮るって、すごい行為じゃないですか。生きてるって感じがしますよ。

古厩:僕はすべての過程のなかで、いちばん撮影が好きなんです。ある程度ビジョンを持って撮影するんですけど、実際にやってみると全然違うこともあって、「なんだ、人はこういうときに笑うのか」とか、「こういうときはこっち向くんだ」とか、何度やっても新しい発見があるんです。それが面白いからやっているんだと思います。

榊原:最初の頃は自分のなかでメッセージを決めて、それを表現する作り方をしていたんです。でも、最近は難しいことを考えず、自分が悔しかったこと、うれしかったこと、そういうものを全部映画にぶつけて表現したいと気持ちが変わってきたんです。だから本当に生きている感じがするというか、ここで表現すれば全部が救われるというか、生きることと表現することがつながっている感じがしていて。僕は本当に人前が苦手で、リアルな世界で表現できるタイプじゃないので、自己表現できる場所として、より大事になっています。

話しながら制作しているときの光景を思い出したのか、充実したような笑みを浮かべていた3人。その表情が質問に対する何よりの答えだったのではないかと思う。

左から:古厩智之、榊原有佑、ササハラハヤト
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『これからの時代の映像業界の働き方~次世代映画監督に聞いてみた~』
『これからの時代の映像業界の働き方~次世代映画監督に聞いてみた~』

2020年9月12日(土)19:00~21:00
料金:無料

プロフィール

古厩智之(ふるまや ともゆき)

1968年11月14日生まれ、長野県出身。日本大学在学中に撮影した『灼熱のドッジボール』が、1992年のぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞。スカラシップを獲得して制作された『この窓は君のもの』で長編デビューを果たし、第35回日本映画監督協会新人賞を史上最年少で受賞。以降、『ロボコン』、『ホームレス中学生』、『武士道シックスティーン』など数多くの映画、テレビドラマなどで監督を務める。2020年7月には最新作『のぼる小寺さん』が公開。

榊原有佑(さかきばら ゆうすけ)

1986年6月30日生まれ、愛知県出身。理学療法士として三重大学附属病院に勤務後、映像制作を志して上京。UTB映像アカデミーで映像制作を学び、制作会社を経て独立。2012年より映画制作会社and picturesに所属し、2013年に短編『平穏な日々、奇蹟の陽』で初監督を務める。2016年にJリーグ・FC東京のドキュメンタリー映画『BAILE TOKYO』で長編デビュー。2018年には原案・監督・脚本・編集を務めた『栞』が北京国際映画祭に正式出品、KINOTAYO現代日本映画祭でイデム最優秀映像賞を受賞。2019年には短編『島のシーグラス』がShort Short Film Festival & Asia 2019で「ひかりTVアワード」を受賞。

ササハラハヤト(ささはら はやと)

1992年1月2日生まれ、熊本県出身。高校生の頃から自主映画を制作。テレビドラマ制作、CM制作、映画祭運営を経て2017年に独立し、映画監督・動画クリエイターとして活躍。2018年、故郷である熊本県芦北町を舞台とした映画『ふたりの空』を監督。地元企業や個人の協賛を得て、町全体を巻き込むプロジェクト「新時代の映画作り」を発足させ、ロケ地を生配信で決定したり、地元高校生と協力して映画ボランティアチームを立ち上げたりするなど、映画を通した地域活性や交流を実現する。第5回新人監督映画祭に入選。

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