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カズレーザーの読書トークなど ヱビスがビールと過ごす時間を提案

『YEBISU Color Your Time! FES』
テキスト
飯嶋藍子
撮影:鈴木渉 リードテキスト・編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)
カズレーザーの読書トークなど ヱビスがビールと過ごす時間を提案

ビールと読書で過ごす夜のひとり時間。カズレーザーと内沼晋太郎が本を紹介し合う

とっぷりと日が暮れて、夜も深まる大人のひとり時間。読書好きとして知られるカズレーザーと、本とビールの店「本屋 B&B」を手がけるブックコーディネーターの内沼晋太郎が登場し、「本とゆっくりビール時間 夜の読書トーク」を展開。

時間をかけてゆったりと飲んでもその味わいを楽しめる「ヱビス プレミアムブラック」で乾杯し、テーマ別におすすめの本を紹介してもらった。なお、このパートはアーカイブ映像がないので、テキストで詳しくレポートしていく。

画面の向こうの視聴者と「ヱビス プレミアムブラック」で乾杯するカズレーザーと内沼晋太郎
画面の向こうの視聴者と「ヱビス プレミアムブラック」で乾杯するカズレーザーと内沼晋太郎

まず、カズレーザーが「ビールがうまい本」をテーマに選んだのは、新進気鋭の歌人である木下龍也の歌集『きみを嫌いな奴はクズだよ』。

木下龍也『きみを嫌いな奴はクズだよ』(2016年、書肆侃侃房刊)書影
木下龍也『きみを嫌いな奴はクズだよ』(2016年、書肆侃侃房刊)書影(サイトで見る

カズレーザー:短歌って結局あるあるネタなんです。ビールを飲んで読んでいるとゲラゲラ笑っちゃうほど、木下さんはあるあるの作り方や言葉遊びがすごく上手。切り口や視点が面白くて、笑えるし、感動するし、うなる瞬間もあって、喜怒哀楽いろんなものを感じられます。短歌はひとつぱっと読んでじっくり考えられるので、ビールを飲んで読むにはぴったりです。

カズレーザー<br>1984年生まれ。埼玉県出身。同志社大学商学部卒。2012年、お笑いコンビ「メイプル超合金」を結成し、15年には『M-1グランプリ2015』決勝進出。テレビ朝日『家事ヤロウ!!!」『クイズプレゼンバラエティーQさま!!」など多数番組出演中。
カズレーザー
1984年生まれ。埼玉県出身。同志社大学商学部卒。2012年、お笑いコンビ「メイプル超合金」を結成し、15年には『M-1グランプリ2015』決勝進出。テレビ朝日『家事ヤロウ!!!」『クイズプレゼンバラエティーQさま!!」など多数番組出演中。

内沼は4種類のビールのフレーバーに合わせて1冊ずつ選書。まず、「ヱビスビール」に相性ぴったりなのが、本を読める飲食店「fuzkue」を営む阿久津隆の『本の読める場所を求めて』。

阿久津隆『本の読める場所を求めて』(2020年、朝日出版社刊)書影
阿久津隆『本の読める場所を求めて』(2020年、朝日出版社刊)書影(サイトで見る

内沼:「ヱビスビール」は王道のビールなので、読書×ビールというテーマど真ん中のこの本を選びました。僕のお店はビールを出している本屋なのですが、fuzkueは本を読める環境を作っている飲食店。映画館で映画を観るように本を読みにいける、特別感のある場所です。そんな空間を作っている阿久津さんが、最高の「本の読める店」とはなんなのかを追い求めていくストーリーが描かれています。

「ヱビス プレミアムエール」には「ビールがどんどん飲みたくなってしまう」と、画家・牧野伊三夫のエッセイ集『アトリエ雑記』をペアリング。

牧野伊三夫『アトリエ雑記』(2020年、本の雑誌社刊)書影
牧野伊三夫『アトリエ雑記』(2020年、本の雑誌社刊)書影(サイトで見る

内沼:牧野さんは画家ですが、エッセイも抜群です。絵と通じるのですが、シンプルだけど味わい深い筆致で、なかでもとくに食べ物の描写がいつも美味しそう。ただ焼いた食パンやちょっとしたサラダなど、なんでもない食べ物もすごく魅力的に感じられる描写が、香りとコクのあるプレミアムエールに合うかなと思いました。

「自然体であまり無理をせず、やりたくないことはやらない」。カズレーザーの言葉にインスパイアされて選んだ「仕事」についての1冊

続いて「ヱビス プレミアムブラック」に合う本として内沼が選んだのは、働くことに対して「自然体であまり無理をせず、やりたくないことはやらない」と様々なメディアで言及していたカズレーザーを見て思いついたという、中谷文美・宇田川妙子の共同編集『仕事の人類学 労働中心主義の向こうへ』。

中谷文美・宇田川妙子編『仕事の人類学 労働中心主義の向こうへ』(2016年、世界思想社刊)書影
中谷文美・宇田川妙子編『仕事の人類学 労働中心主義の向こうへ』(2016年、世界思想社刊)書影(サイトで見る

内沼:「ヱビス プレミアムブラック」は黒ビールにしてはスイスイいけるので、本格的な人文書を合わせるのもいいかなと。これは仕事をテーマにまとめられた人類学の本で、ビールとともにゆっくり長時間楽しめます。

日本で仕事というと、辛くて当然のもの、無理するものというイメージになっている部分があると思うのですが、この本は、世界中のいろんな国のいろんな働き方や暮らし方が書かれていて、国や民族、環境によって、働き方や仕事に対しての考え方、幸せのあり方が違うんだと教えてくれます。

内沼晋太郎(うちぬま しんたろう)<br>1980年生まれ。NUMABOOKS代表、ブック・コーディネーター。新刊書店「本屋 B&B」共同経営者、株式会社バリューブックス社外取締役、「八戸ブックセンター」ディレクター、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、下北沢のまちづくり会社である株式会社散歩社の取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)などがある。現在、東京・下北沢と長野・上田の二拠点生活。
内沼晋太郎(うちぬま しんたろう)
1980年生まれ。NUMABOOKS代表、ブック・コーディネーター。新刊書店「本屋 B&B」共同経営者、株式会社バリューブックス社外取締役、「八戸ブックセンター」ディレクター、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、下北沢のまちづくり会社である株式会社散歩社の取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)などがある。現在、東京・下北沢と長野・上田の二拠点生活。

カズレーザー:僕、仕事の話になると、ミクロネシアのナウル共和国という小さい島国を思い出すんです。リン鉱石が堆積してできた国で、リン鉱石の輸出によって、みんな働かなくてもいい時代が続いたから失業率がめちゃくちゃ高いんですよ。でもそれが、1990年代に入ってリン鉱石が枯渇していよいよ働かなかなきゃいけなくなった。

でも、働くということを継承していないから、働くスイッチを入れる方法を誰も知らないんです。今いろんな方法でなんとか生き延びている国なのですが、食べるためにお金が必要だとわかっているのに、それでも働けない人たちってどういう感覚なんだろうと興味があるんです。そういう意味で、この本、すごく気になります。

勉強するのは自由を得るため。内沼の選書から学ぶ理由を語り合う

「ヱビス プレミアムホワイト」には、教育哲学者・苫野一徳の『勉強するのは何のため? 僕らの答えのつくり方』。

苫野一徳『勉強するのは何のため? 僕らの答えのつくり方』(2013年、日本評論社刊)書影
苫野一徳『勉強するのは何のため? 僕らの答えのつくり方』(2013年、日本評論社刊)書影(サイトで見る

内沼:フルーティーで爽やかなフレーバーから、はじめは青春小説でもと思ったのですが、カズレーザーさんは勉強に関する動画をYouTubeに上げられたりしているので、子ども、学び……と連想して選びました。なぜ勉強するのかということを中学生くらいでもわかるように書いた本。一言でいうと、勉強するのって自由を得るためなんですよね。一人ひとりお互いに自由だよということを知るために、学校や勉強があるという話です。

「なぜ勉強しなきゃいけないんですか?」と、視聴者から聞かれたりすることもあるんじゃないかと思うのですが、カズレーザーさんはどういうふうに答えているんですか?

カズレーザー:たしかによく聞かれますね。僕はどっちかっていうと勉強しなくてもいいと思っていて。

「勉強しなきゃいけない」と思っているんだったら、しないほうが楽しく過ごせるとは言っちゃうんですけど、勉強して「退屈だ」って気持ちを知らないと、今後新しいジャンルのものに触れた時にそれが楽しいかどうかわからないと思うんですよ。

カズレーザー

カズレーザー:自由ってなんなのか、自分のなかで形作らないといけないけれど、義務教育を受けたからって、その輪郭がうっすらわかるくらいじゃないですか。だから、いろんな分野の勉強をして、「これは退屈なんだ」「これは楽しいんだ」って選択肢を学ぶことが重要なのかなと思います。

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イベント情報

『YEBISU Color Your Time! FES』
『YEBISU Color Your Time! FES』

2021年4月24日(土)13:00~配信

出演:
秋元さくら
奇妙礼太郎
TENDRE
カズレーザー
内沼晋太郎
料金:無料

プロフィール

秋元さくら
秋元さくら(あきもと さくら)

国際線CAとして世界各地を訪れ、さまざまな食文化を体験するうちに料理への興味が高まり、料理人に転身。調理師学校卒業後「オーギャマンドトキオ」の木下シェフに師事。2009年にソムリエでもあるご主人とともにフランス家庭料理「モルソー」をオープン。季節の素材の持ち味を生かした女性らしく繊細でみずみずしい料理は数々のリピーターを生み出し、モルソーは現在予約のとれない店として連日の盛況を見せている。

奇妙礼太郎
奇妙礼太郎(きみょう れいたろう)

大阪府出身。2008年より奇妙礼太郎トラベルスイング楽団として活動。バンド解散後、TENSAI BAND II(ex.天才バンド)、アニメーションズなどのバンドを経てソロアーティストとして活動。2017年9月、メジャー1stフルアルバム『YOU ARE SEXY』リリース。2018年9月、メジャー2ndアルバム『More Music』リリース。スズキ自動車『ショコラ』(“オー・シャンゼリゼ”)をはじめとする多数のCM歌唱も担当している。

TENDRE
TENDRE(てんだー)

ベースに加え、ギターや鍵盤、サックスなども演奏するマルチプレイヤー、河原太朗のソロプロジェクト。2017年12月にTENDRE名義での6曲入りデビュー EP『Red Focus』をリリース。同作は、各方面より高い評価を獲得。また、Charaや堀込泰行、三浦透子といったアーティストへの楽曲提供・プロデュース、SIRUPやベニー・シングスとのコラボレーションなどを行う他、J-WAVE『TOKYO MORNING RADIO』では別所哲也氏の代打としてナビゲーターを務めるなど、その活動は多岐に渡る。

カズレーザー
カズレーザー

1984年生まれ。埼玉県出身。同志社大学商学部卒。2012年、お笑いコンビ「メイプル超合金」を結成し、15年には『M-1グランプリ2015』決勝進出。テレビ朝日『家事ヤロウ!!!」『クイズプレゼンバラエティーQさま!!」など多数番組出演中。

内沼晋太郎
内沼晋太郎(うちぬま しんたろう)

1980年生まれ。NUMABOOKS代表、ブック・コーディネーター。新刊書店「本屋 B&B」共同経営者、株式会社バリューブックス社外取締役、「八戸ブックセンター」ディレクター、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、下北沢のまちづくり会社である株式会社散歩社の取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)などがある。現在、東京・下北沢と長野・上田の二拠点生活。

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