レビュー

劇場版『モテキ』に登場した、杉作J太郎、吉田豪、掟ポルシェによるトークライブが、ロフトプラスワンにて再現

九龍ジョー
2012/07/11
劇場版『モテキ』に登場した、杉作J太郎、吉田豪、掟ポルシェによるトークライブが、ロフトプラスワンにて再現

劇場版『モテキ』本編内での伝説のトークライブのロケでは、客席の森山未來や長澤まさみ、麻生久美子の前でセクハラすれすれのエロトークを繰り広げたという杉作J太郎、吉田豪、掟ポルシェの3人が、日本映画専門チャンネルで、テレビ初放送となる劇場版とドラマ版『モテキ』の放送記念として制作される大根仁監督監修の『モテキ』特別番組収録のため、再びロフトプラスワンに集結した。イベントは公開収録の形で進行し、特別番組内に一部、本イベントの模様が収録されるそうだ。題して、『映画「モテキ」についてJさん豪さん掟さんが語る午後』といっても、この3人がストレートに『モテキ』について語るとも思えず……というわけでイベントの一部始終をレポートする次第です。

映画「モテキ」についてJさん豪さん掟さんが語る午後
撮影:前田伊織

なにはともあれ、まずは劇場版『モテキ』の感想から。と、ここで豪さんがいまだDVDの特典映像しか見ていないことをさらっとカミングアウト。本来なら試写会で掟さんと並びの席で見る予定だったが、その日どうしてもスケジュールの都合がつかず、そのまま今日まで至ってしまったとのこと。試写会当日、その空いてしまった席には、なんと『モテキ』原作者の久保ミツロウ先生が座ったとの掟さん情報。久保先生の人となりについて、よく知る掟さんによれば、『モテキ』という作品のキモはとにかく久保先生の「メンドくささ」にあるという。サブカルな人にありがちな他人に対する予防線を、他人の中にまで入って引いてくるのが久保先生。曰く「あれは『金のとれる』メンドくささ」(掟)だという。劇場版では、そこに男性である大根仁監督の恋愛観も投影されているところ面白い、と杉作さんも重ねる。

杉作J太郎
杉作J太郎

全体のトークテーマは「『モテキ』とエロ」ということで、ドラマ版と劇場版それぞれのヒロインのキス&エロシーンを見ながらコメントするというコーナーへ進行。

1人目は野波麻帆演じる「土井亜紀」。森山未來演じる主人公・幸世とのディープなキスシーンに、息を呑んだり、ため息ついたりの杉作リアクションが光る。「幸世はセカンド童貞のはずなのにキスが生々しすぎる」と冷静に分析するのは掟さん。豪さんがいちばん内容についてボンヤリしているという状態に、杉作さんが「本来なら豪ちゃんのは僕のポジションですよ!」と正しすぎるツッコミを。さらに杉作さんの「同じアキちゃんでも、秋ちゃんのさしこ問題への反応についても気になる」との一言で、話は指原莉乃の異性問題へと横すべり。さらにHKT48の話題から、福岡つながりで先日3人がトークイベントをしてきたばかりだという掟さんの実家話へと発展。

吉田豪
吉田豪

続いて、満島ひかり演じる「中柴いつか」の、浴衣での絡みシーン。いつかが幸世に放った「童貞すら守れないヤツに何が守れるんだって話よ!」という啖呵ついて、豪さんが「どうですか? 長年、童貞を守ってきた人としては」と杉作さんに意見を求めると、「処女すら守れない女に■■■が守れるのか……!!」との名言が飛び出し、場内大爆笑。


松本莉緒演じる「小宮山夏樹」、菊地凛子演じる「林田尚子」のシーンを挟み、いよいよ話は劇場版のヒロインへ。

仲里依紗演じる「愛」の「藤本さんみたいなタイプって、ちゃんと需要ありますよ」との発言に、「これはいちばん褒められてないパターン」と掟さん。それなのに先日、杉作さん率いる男の墓場プロダクションでは、思いを寄せる女性に「人間的には好きだけど」と言われて、素直に「やった!」と喜んでいた男がいたと杉作さんが嘆く。

真木よう子演じる「唐木素子」については、「昔だったら渡哲也がやっていた役」(杉作)。杉作さんは最近、『大都会 PARTII』(デカ長が渡哲也)をよく見ているそうです。

掟ポルシェ
掟ポルシェ

そして、麻生久美子演じる「枡元るみ子」の、相手の趣味に合わせようとして空回りする姿や、長澤まさみ演じる「松尾みゆき」の居酒屋トークのシーンから、徐々に内容は「『モテキ』とサブカル」という、この3人でしか話せないテーマへとシフト。

豪さんが、当時、すでに一般層にまで浸透していた漫画『進撃の巨人』を薦められたぐらいでスイッチが入るあたり、幸世のサブカル度はちょっと低いのでは? と問題提起すると、「とはいえ、『お東陽(片岡)先生が風俗店始めたって!』なんて言われても困っちゃうよねえ……」と杉作さん。話はさらに核心へと進み、「僕らがデビューした頃には『サブカル』というジャンルなんてなかった。みうらじゅんさんとよく言っていたのが、『オレたちはただの売れない漫画家だから』っていう。漫画だけで食えないから他のことに手を出さざるをえなかっただけ」(杉作)と。豪さんの意見は、「結局は『モテるサブカル』と『モテないサブカル』があるだけなんですよね」。すると掟さんが「モテるサブカル」の象徴でもあるロックフェスへの憎悪を語り出し、「だったら我々がロックフェスを始めるしかないでしょう」と杉作さんが「墓場ロックフェス」の開催を提唱。出演はロマンポルシェ。、DARTHREIDER、そして場合によっては杉作さんの「マノフレ」力により真野恵里菜ちゃんも……などと妄想を膨らませる。

映画「モテキ」についてJさん豪さん掟さんが語る午後

さらに墓場フェスの話から、「モテないサブカル」の象徴ともいえる墓場プロの合宿所でのいたずら話などで、会場は爆笑の嵐に。ちなみにこの合宿所での模様はビデオカメラに収められているそうなので、『DOCUMENTARY of AKB48』ばりのドキュメンタリーとして公開される日も遠くなさそうだ。

と、ここにきて杉作さんが大根監督に異議申し立て。これまで杉作さんと掟さんは常連として数々の大根作品に出演してきたが、だんだん役の扱いが小さくなってきており、ついに『モテキ』では数秒の出演にとどまった。「いつのまにか非選抜メンバーになってたんですよ!」(杉作)と訴えると、「大根さん的にはそろそろ飽きたらしいです(笑)」(掟)。

この時点でイベント終了予定時刻を軽く30分以上オーバー。話が全体的に『モテキ』から離れすぎたと反省する杉作さんが、改めて映画『モテキ』について話そうと持ちかける。

「森山未來の身体能力がジャッキー・チェンぐらいに高い。ちょっとしたアクション映画です」(杉作)
「そう、テンポも軽快だし、サブカル云々を抜きにして笑えます。オモシロ映画ですよ」(掟)
「だから、サブカル知識ゼロの人が見ても楽しめるし、ヒットしたんだと思いますよ」(吉田)

以上、3人の感想が出そろったところでフジファブリック“夜明けのBEAT”が流れ出し、イベントはお開きに。

誰もが想像していたとおり『モテキ』の話から脱線しまくりつつも、その実、かなり『モテキ』成分濃いめな爆笑トークイベントなのでした。客席に幸世とみゆきがいたら、笑い疲れたのどを潤しに、そのまま夕方から新宿で一杯飲みに行ったにちがいない。

番組情報

オリジナル特別番組
『モテキ巡り』

2012年7月15日(日)23:45〜他、日本映画専門チャンネルで放送
大根仁
山里亮太(南海キャンディーズ)
杉作J太郎
吉田豪
掟ポルシェ
ほか

スカパー!、ケーブルテレビなどで放送中の日本映画専門チャンネルでは、7月にテレビ初となる劇場版『モテキ』とテレビドラマ版を一挙放送。放送に合わせて、大根監督と『モテキ』ファンである南海キャンディーズの山里亮太が『モテキ』のロケ地を撮影秘話も交えて紹介していくオリジナル特別番組もお届け。このトークイベントの模様も一部特番内に登場します。

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