レビュー

音と光と映像が入り乱れる、インタラクティブなパーティーバス

ヤマザキムツミ
2012/09/21
音と光と映像が入り乱れる、インタラクティブなパーティーバス

クラブカルチャーやナイトスポットに縁の深い「ZIMA」が、最近元気のないクラブカルチャーを元気づけようと、DOMMUNEとコラボレートし、『ZIMA PARTY SHUTTLE』という名の一大エンターテインメント空間を誕生させた。7月〜9月の毎週末の夜、東京の二大クラブ密集地、渋谷と六本木を繋ぐシャトルバスを運行。その車中では新感覚のパーティーが繰り広げられている。参加するDJ陣は、VERBAL(m-flo)、KEN ISHII、TOWA TEI、MOODMANなど超豪華なラインナップ。バスへの乗車は毎便たった19人のみというプレミア感たっぷりのパーティー『ZIMA PARTY SHUTTLE』に乗車できる貴重な機会を得た。

渋谷に到着した『ZIMA PARTY SHUTTLE』
渋谷に到着した『ZIMA PARTY SHUTTLE』

大音量で音楽を鳴り響かせるプロモーショントラックが何度も行き来する渋谷の街角。『ZIMA PARTY SHUTTLE』はそんなトラックに比べて、控えめで落ち着いたブルーを基調にしたデザインでオーディエンスを待ち構えていた。しかしバスの中へ足を踏み入れるとそんな印象は一変。運転席方向には大きなフロントガラスを背にしてDJブースが設置され、至近距離でいきなりVERBALがこちらを向いてお出迎え。車内空間を包み込むようにドーム状に設計された天井部分には、6台のプロジェクターから放たれた映像が映し出され、そんなプライベートかつ非現実的な空間にいきなりぶっ飛ばされる。外から見た時には、閉め切ったように感じられた車内空間は、実際に入ってみると意外に開放感があり、さらに空間全体に映し出されるスペシャルサイトからチェックインした人達のアイコンが、リアルとバーチャルの境を超えた、音楽を愛する人達の広がりを感じさせる。このパーティーの様子はDOMMUNEでの生中継を通じて体験することもできるのだ。

VERBAL
VERBAL

参加者を見てみると友人同士はもちろん、カップルも多く、外国人の姿もちらほら。特に、この日は抽選申込を行った上で、当選者のみが参加できるというVERBALファンのためのスペシャル便だったため、乗車した瞬間から参加者の期待値は最高潮。間髪入れずにアッパーなダンスビートが鳴り響き、音に合わせて映像が駆け巡る。車内全体がダンスビートに合わせて動き始めたかのような感覚を覚え、「イェーーイ!」と思わず声も高まる。ガイド役であるZIMAGIRLの合図で、それぞれが用意されたZIMAを手に取り、隣の人とさっそく「CHEERS!」。すると、ZIMAのボトルが七色に変化しながら発光し始める。その後も音楽に合わせて、「DRINK!」「SHAKE!」「HANDS UP!」などの合図が出され、観客を盛り立てる。ボトルもその動きに合わせて様々な色にきらめきをみせ、楽しくなって無性にZIMAを振り続けてしまう。

ZIMA PARTY SHUTTLE

実はこのZIMAボトルがこの『ZIMA PARTY SHUTTLE』のキモ。配布されたZIMAのドリンクホルダには、特殊な加速度センサーと通信装置、LEDが内蔵されているのだ。今回のこのバスを企画した、博報堂クリエイティブディレクターの野添剛士さん、そして実際の制作を担当したAID-DCCの富永勇亮さんにお話を伺ったところ、常に法律という制約との闘いだったという。まずバスだから、当然みんな立っちゃいけない。もちろんDJも。だから座ったままのパーティー空間。なのに、これだけ盛り上がれるのは、自分の動きに合わせて色が変化するZIMAボトル、そしてそれぞれの乗客の背後に一人ずつ映し出される分身「MY FORCE」の存在だ。

一番ノリが良かった人の「MY FORCE」の頭上にはクラウンが表示される
一番ノリが良かった人の「MY FORCE」の頭上には
クラウンが表示される

この自分の分身である「MY FORCE」、なんとマイZIMAボトルと連動して、色を変えながら自分の動きに連動した最高のダンスを魅せてくれる。と同時に、動きによってポイントが加算される仕組みになっていて、約30〜40分の運行時間の間にどれだけポイントを稼げたかを競うことのできるゲーム的要素も取り入れられている。最終的に一番ノリが良かった人の「MY FORCE」の頭上にはクラウンが表示されて、車内は最後まで大盛り上がり。もはやある意味クラブとはまた違った、極上のエンターテインメント空間だ。大音量の音楽、包み込む映像、車内というプライベートな密室空間。窓から見える慣れ親しんだ東京の街並みもなんだか少し違って見えた。そして忘れちゃならないのが、この『ZIMA PARTY SHUTTLE』は、交通手段でもあるということだ。

ZIMA GIRL
ZIMA GIRL

「クラブカルチャーに普段馴染みのない人たちも巻き込んでいきたい」と野添さんは話す。「身近な交通手段をプレイスポットに」というのは初めの段階から頭にあったそう。ZIMAの今年のブランドスローガンでもある「FUN FORCE」とは、つまらないものや日常をどんどん楽しくする力のこと。ZIMA自体が、クラブカルチャーやナイトスポットに愛されてきたブランドであること、そしてそうした文化をリスペクトしているZIMAだからこそ成り立つ企画にしたかったのだという。渋谷〜六本木間の移動はJR・地下鉄を利用すると290円。ZIMA1本分の値段も実は同額。『ZIMA PARTY SHUTTLE』は、ZIMA1本分にこれでもかというほどのエンターテインメントを詰め込んで、新たなパーティー空間を生み出しているのだ。

写真左から:カタマリ テクニカルディレクター 小山智彦(さくーしゃ)さん、博報堂 クリエイティブディレクター 野添剛士さん、AID-DCC inc. COO兼プランナー 富永勇亮さん
写真左から:カタマリ テクニカルディレクター 小山智彦(さくーしゃ)さん、博報堂 クリエイティブディレクター 野添剛士さん、AID-DCC inc. COO兼プランナー 富永勇亮さん

「一緒にひとつの空間をつくっている感じがあるからか、アットホームなクラブ空間にもなった」と富永さん。参加者同士の距離感も近く、仲良しになって帰る人も多いようだ。この日もバスに乗り込んだ瞬間から「みんな友達だったのか!?」と思うほどの溶け込みようだった。そしてこの日、極上プレイで大いに参加者を盛り立ててくれたVERBALさんは「想像以上にすごく盛り上がってくれて面白かったし、新しいエンターテインメントの形が見えてきたんじゃないかと思う。コンスタントな形でこうしたプロジェクトを成功させているのはカッコイイと思うし参加できて嬉しい」と話していた。プレイ後もファンの人たちにサインをしたり、記念撮影をするような場面もあり、乗客の満足度は最高潮だったことだろう。

ZIMA PARTY SHUTTLE

あなたのFORCEがパーティーを演出し、『ZIMA PARTY SHUTTLE』でのクラブ空間を完成させる。自分の動きがVJのような役割を果たし、音楽に光を与えていく。すべての仕掛けが相乗効果を生み出す最高のインタラクティブ空間だ。私たちはその場に足を踏み入れ、ただただその「FUN FORCE」を感じて楽しめばいい。贅沢この上ない新しいパーティーの形が、いま、東京の街を繋いでいる。9月22日までパーティーの開催は残りわずか。渋谷のクラブから六本木のクラブへ、『ZIMA PARTY SHUTTLE』に乗り込んで、きらめく東京の夜を楽しもう。

イベント情報

『ZIMA PARTY SHUTTLE』

2012年7月13日〜9月22日毎週金曜・土曜に運行
会場:東京都 渋谷〜六本木間
時間:18:00(渋谷発)、19:30(六本木発)、21:00(渋谷発)、22:30(六本木発)
9月21日(金)、22日(土)の詳細は、下記オフィシャルサイトを参照
出演:
VERBAL
TOWA TEI
KEN ISHII
MOODMAN
Crystal
PUNKADELIX
WADA(Co-Fusion)
DJ RS
keisuke asakura(CADISSH)
VEEVEE(CADISSH/mary)
ILINX(CADISSH/mary)
kurumi(CADISSH/mary)
oxx(white white sisters)
ALTZ
DJ peechboy
MiHiRO(evven)
NaNa(Loveless)
tomad(MaltineRecords)
ヒゲドライバー(MOtOLOiD)
TAKAHA(Surreel / Cheeese!!)
K.W.A
yuitty(ANNADiA/DiVANG TUNE)
WATARU(CADISSH/mary)
副島ショーゴ(T.U.S.)&Fumihiko Chiba
SAKURAI MAKOTO(Dragon Ash)
kitAro
babydad(CADISSH)
Takeru John Otoguro(block.fm)
Eigo(mary)
DJ'TEKINA//SOMETHING(MOtOLOiD)
noiseless boys(CADISSH)
紅音ほたる(the PLASTIC ARTS)
domino(Cheeese!! / OOPS!!)
PandaBoY
and more
料金:無料

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