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AKB48に早見あかり、チームしゃちほこ アイドル文化を的確に理解したカゴメ企業PRの妙

さわやか
AKB48に早見あかり、チームしゃちほこ アイドル文化を的確に理解したカゴメ企業PRの妙

チームしゃちほこが新曲を披露し、新たな門出を元気に祝福

2014年4月1日、この日は全国の会社で入社式が行われていた。近年の入社式の中にはちょっと面白い趣向が凝らされているものも多く、カゴメの入社式にはアイドルグループの「チームしゃちほこ」が出演。集まった報道陣は100人ほどだっただろうか。企業の入社式としては、かなりの注目度の高さだと言っていいだろう。

チームしゃちほこ
チームしゃちほこ

社長や役員の挨拶が順に行われ、一通り入社式らしい流れが終わると、新入社員がチームしゃちほこのメンバーカラーのジャージに着替え始め、取材陣にはペンライトが配られる。これを持って、この後に予定されているチームしゃちほこのライブパフォーマンスを応援しようというのだ。着替えてからは同期同士、このあとの歌唱時に客席でやらねばならないダンスを練習したりしていて、一生懸命である。係の者が「ペンライトはこのボタンを押すと光ります」など説明するのも聞こえる。つまり、もちろん新入社員たちはみんながみんなチームしゃちほこのファンというわけではないが、彼らはチームしゃちほこと一体になってステージを演出している。

カゴメ入社式に登場したチームしゃちほこ

ほどなくしてチームしゃちほこが「おはようございまーす」と言いながら登場する。新入社員と同じ6色のジャージを着て、頭の上にはいつもの金のしゃちほこではなく、「野菜生活100」の紙パック(を模したもの)が載せられている。「味噌カツ! 手羽先! エビフライ! せーの、チームしゃちほこです!」というおなじみの挨拶をすると、新入社員たちは拍手で応える。

続いて今回のメインである“チームしゃちほこの野菜生活体操”の披露。これは、このプロジェクトのために書き下ろされた新曲で、タイトル通り体操の形をとった覚えやすいダンスが付けられている。


色とりどりのジャージを着て、アイドルの動きに合わせてペンライトを振る姿は、今どきのアイドルファンがライブ会場でオタ芸を打っている姿にもちょっと似ている。しかも今回の歌唱時にはステージに新入社員も何人か上げられ、バックダンサーとして踊ることになった。見よう見まねの動きながら、笑顔を絶やさないで踊る姿が会場の微笑みを誘い、曲が終わると、チームしゃちほこのメンバーは「皆さん、すごくうまいですね!」と感激した様子で、新入社員とハイタッチしてやり遂げた喜びを表す。まさしくアイドルとカゴメ社員が一体となった瞬間だった。

新入社員とハイタッチするチームしゃちほこ

最後に、楽曲の中にある「やっぱ100%だなー!」というフレーズが何度も連呼されながら、チームしゃちほこと新入社員全員が記念撮影を行い、無事入社式のイベントが幕を閉じた。

チームしゃちほことカゴメの新入社員

日本を元気にするための文化的な広報活動

カゴメは「野菜一日これ一本」のCMでAKB48がひびのこづえの衣裳を身にまとって「野菜シスターズ」をつとめたり、「野菜生活100」のCMでは奇妙礼太郎の楽曲を使い、元ももいろクローバーの早見あかりが出演したりと、アイドル周辺の女性タレントを積極的に起用しながら、「カワイイ」だけにとどまらない取り組みを行っている。今回は、カゴメ創業の地が名古屋であるため、名古屋を中心に活動するチームしゃちほこが「野菜生活体操」プロジェクトの推進リーダーに選ばれたという所以だが、これまでの事例を考えると、単に今どきの人気アイドルを使えばいいという発想ではないのだろうし、アイドルブームを利用しただけでもないのだろう。今どきのアイドル文化をちゃんと理解した上で、そこから逸れずに、カゴメの商品によって「日本を元気にしたい」という核心の部分を面白く伝えるやり方を実践している。この入社式の演出にも、彼らのそうした姿勢は表れている気がした。チームしゃちほこは、「野菜生活体操」を全国に広める活動を順次行っていくそうなので、今後の取り組みにも注目したい。

チームしゃちほこ

イベント情報

カゴメ入社式

2014年4月1日(火)16:30~17:10
会場:日本橋浜町Fタワーホール
ゲスト:チームしゃちほこ

プロフィール

チームしゃちほこ

「名古屋から世界へ」をテーマに、名古屋市を中心に全国で活躍する6人組アイドルユニット。客席を巻き込む全力のステージが「元気をもらえるライブ」と話題を呼び、夏には日本武道館ワンマンライブへ挑む。話題、人気ともに急上昇中のアイドルグループ。

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