特集 PR

コラボ相手は人じゃなくてもOK。広がり続けるスカパラの懐のいま

三菱電機「霧ヶ峰Style FLシリーズ」
テキスト
黒田隆憲
編集:佐々木鋼平
コラボ相手は人じゃなくてもOK。広がり続けるスカパラの懐のいま

夢の地「ブラジル」を訪れた後にレコーディングした新曲で「エアコン」とコラボ

東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)が、三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰Style FLシリーズ」とのコラボレーションで、新曲“月のウィンク”のMVを完成させた。当初はタイムコードの入った、グリーンバックの未完成版MVが配信されていたが、その後、スマートフォン限定ウェブサイトを使った「視聴者参加型ミュージックビデオ」であることを発表。

同ウェブサイトから好みの壁紙や家具を自由に選んで、メンバーが演奏する部屋をデザインすることができ、さらにそのデザインから厳選された映像を特別版MVとして公開する、画期的なコラボ企画だ。なお、“月のウィンク”はNARGO(Tp)による書き下ろし曲で、6月22日リリースのシングル『道なき道、反骨の。』に収録されている。

NARGO:2015年の秋にスカパラは、ずっと行きたかった夢の地ブラジルに行ってきました。そこでイパネマ海岸や、コパカバーナなどの風を感じてきたあと、“月のウィンク”の制作にとりかかったので、若干ブラジリアンテイストが入っていると思われます。

そうNARGOは語る。もともと彼のストックにあったメロディーのモチーフを、CM制作スタッフに聴かせたところ「イメージ通り」ということになり、そこからメンバー全員で一気に仕上げていったという。イントロやブリッジなどは、「かなり『風』を意識した」そうだが、涼しげなオルガンのフレーズ、スムーズなベースラインを聴いていると、カラッとした南米の風が頬に当たっているような気がしてくる。

16年間にわたる、スカパラとコラボの歴史

思えばスカパラは、これまでにもさまざまなコラボレーションを行なってきた。2001年にリリースされた通算20枚目のシングル『めくれたオレンジ』で、田島貴男(ORIGINAL LOVE)をボーカリストとして迎えたのを皮切りに、チバユウスケや奥田民生、CHARA、甲本ヒロトなど、そうそうたるアーティストとタッグを組んでいる。また、2013年には、10-FEET、MONGOL800、そしてASIAN KUNG-FU GENERATIONと、バンドコラボまでやり遂げた。

東京スカパラダイスオーケストラ
東京スカパラダイスオーケストラ

他にも尾崎世界観(クリープハイプ)や片平里菜など意外な組み合わせが続き、最新曲『道なき道、反骨の。』では、なんとKen Yokoyama(Hi-STANDARD)をフィーチャー。谷中敦(B.Sax)が書いた日本語詞を、Ken Yokoyamaが歌うという画期的な内容となっている。それにしても、どのコラボレーションも「え、スカパラ?」と驚くような異例の組み合わせ。それでもお互いの個性を活かしながら、見事な相乗効果を生み出し「スカ」の定義、可能性を広げてきたのだ。そして“月のウィンク”では、ついに人ではなく家電とのコラボである。

NARGO:「先ずは相手を知る」という意味で、みんなで「霧ヶ峰Style」のカタログをじっくりと見てからリハーサルをしました。セッション中も、「いまのは送風っぽいね」だとか、「ドライ入ったね~」とか、エアコンの機能に置き換えてアイデアを出し合ったのが楽しかったです(笑)。MVのインタラクティブな試みも非常に興味深く、完成形がどうなるのか撮影時から楽しみでした。ファンのみなさんからも「いろんな部屋を作ってみた」と反響がありましたし、いい意味でぼくらで遊んでもらって嬉しかったです。

『月のウィンク』MV特別版より
『月のウィンク』MV特別版より

『月のウィンク』MV特別版より
『月のウィンク』MV特別版より

「ぼくらの活動は、ライブでのお客さんとのエネルギー交換を軸としていますが、時代とともに生まれる新たな試みにも積極的に参加していきたい」(NARGO)

今回のコラボのように、SNSを通してのファンとの「つながり方」もますます多種多様になってきた。それに伴い、今後スカパラはファンとのつながりをどのように発展させていくつもりなのだろうか。

NARGO:方法はさまざまだと思いますし、今後も時代の変化とともに新しいモノが生まれてくると思います。ぼくらはライブでのお客さんとのエネルギーの交換を軸としていますが、新たな試みにも積極的に参加させていただければと思っています。

1990年にメジャーデビューを果たして以来、ジャマイカ発のスカを日本の「昭和歌謡」と融合させつつ異色のコラボやカバーを見事にやってのけ、「スカ」という異国の音楽を日本全国に浸透させてきたスカパラの功績は、あまりにも大きい。ついには家電とのコラボまで実現させ、ますますスカパラはわれわれの日常に深く関わってきた。例えば桑田佳祐や奥田民生、忌野清志郎の「歌声」がニッポンを象徴する「歌声」であるように、もはやスカパラの奏でる「音」は、ニッポンを象徴する「音」であると言っても、決して言い過ぎではないと思うのである。

詳細情報

「STYLE meets STYLES」
東京スカパラダイスオーケストラ『月のウィンク』特別版MV

プロフィール

東京スカパラダイスオーケストラ
東京スカパラダイスオーケストラ(とうきょうすかぱらだいすおーけすとら)

ジャマイカ生まれのスカという音楽を、自ら演奏する楽曲は"トーキョースカ"と称して独自のジャンルを築き上げ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米と世界を股にかけ活躍する大所帯スカバンド。現在のメンバーは9人。NARGO(trumpet)、北原雅彦(trombone)、GAMO(tenor sax)、谷中敦(baritone sax)、加藤隆志(guitar)、川上つよし(bass)、沖祐市(keyboards)、大森はじめ(percussion)、茂木欣一(drums)。これまでオリジナルアルバムを19枚発売し、2015年3月にはオールタイムベスト盤『The Last』を発売した。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

yahyel“TAO”

音楽と映像、そしてその相互作用によって完成するyahyelの芸術表現が完全に別次元に突入したことを証明するミュージックビデオ。クライムムービーとそのサントラのような緊迫感に終始ゾクゾクする。一体いつ寝てるんですかと聞きたくなるが、監督はもちろん山田健人。「崇高」という言葉を使いたくなるほどの表現としての気高さに痺れる。(山元)

  1. 安室奈美恵の引退日に1回限りのCM放送 安室の「笑顔」集めた60秒映像 1

    安室奈美恵の引退日に1回限りのCM放送 安室の「笑顔」集めた60秒映像

  2. 大野智がNHK『LIFE!』でダンス披露 『嵐にしやがれ』とのコラボ企画 2

    大野智がNHK『LIFE!』でダンス披露 『嵐にしやがれ』とのコラボ企画

  3. 三島由紀夫作の舞台『熱帯樹』に林遣都、岡本玲ら 演出は小川絵梨子 3

    三島由紀夫作の舞台『熱帯樹』に林遣都、岡本玲ら 演出は小川絵梨子

  4. TOSHI-LOWとフェス。アーティスト兼主催者目線で、現状を語る 4

    TOSHI-LOWとフェス。アーティスト兼主催者目線で、現状を語る

  5. 『ULTRA JAPAN 2018』開催。日本におけるEDM人気の立役者が5周年 5

    『ULTRA JAPAN 2018』開催。日本におけるEDM人気の立役者が5周年

  6. 渡辺あや脚本『ワンダーウォール』、静かに話題呼ぶ京都発ドラマ地上波再放送 6

    渡辺あや脚本『ワンダーウォール』、静かに話題呼ぶ京都発ドラマ地上波再放送

  7. 安室奈美恵の1994年からの歴代CM45本を一挙公開 AbemaTVの生放送特番 7

    安室奈美恵の1994年からの歴代CM45本を一挙公開 AbemaTVの生放送特番

  8. 平手友梨奈の「予測不可能」な生き様。初主演映画『響 -HIBIKI-』が公開 8

    平手友梨奈の「予測不可能」な生き様。初主演映画『響 -HIBIKI-』が公開

  9. 崎山蒼志が戸惑い混じりに語る、『日村がゆく』以降の喧騒の日々 9

    崎山蒼志が戸惑い混じりに語る、『日村がゆく』以降の喧騒の日々

  10. Amazon.co.jpが音楽イベントのストリーミング配信を開始。その狙いを訊く 10

    Amazon.co.jpが音楽イベントのストリーミング配信を開始。その狙いを訊く