特集 PR

ONE OK ROCKは、7年前にギラギラした目で語った誓いを叶えた

ONE OK ROCK『Ambitions』
テキスト
三宅正一
編集:矢島由佳子
ONE OK ROCKは、7年前にギラギラした目で語った誓いを叶えた

これを「世界水準」と言うのは、島国然とした価値基準でしかない

全編ロサンゼルスでレコーディングされたONE OK ROCKのニューアルバム『Ambitions』には、掛け値なしに世界水準のロックミュージックが鳴っている。いや、今の彼らにとっては、もはや世界水準という言葉の響きは、音楽文化における日本と海外の距離を浮き彫りにするものであり、いかにも島国然とした価値基準を露呈するノイズでしかないのかもしれない。

本作で貫かれている、当然のようにオンタイムでユニバーサルな音楽表現であれという指針は、スタイルや筋道の踏み方は異なるが、たとえば昨年11月にyahyelが1stアルバム『Flesh and Blood』で示したイデオロギーと共振するところもあると思う。

日本的なポップスのフォーマットから解き放たれた曲の構成も、重厚さと奥深さを両立したサウンドプロダクションおよびバンドアンサンブルも、まさに全方位に放たれるメロディーの強大なスケール感も、英語9割・日本語1割の割合で揺るぎないヒューマニズムを掲げるリリックも、そして、威光さえ感じさせるTakaというボーカリストのスキルと存在感も——『Ambitions』は、ONE OK ROCKというロックバンドの実像と現在地を明瞭に映し出す作品である。それはあまりに痛快で、頼もしい。

7年前、ヒット曲“完全感覚Dreamer”発売時のインタビューを振り返る

いやはや、彼らは本当にバンド結成当初から描いていた夢を現実のものにしようとしている。筆者が最初にONE OK ROCKにインタビューしたのは、2010年2月にリリースされた4thシングル『完全感覚Dreamer』のタイミングだった。正直、それまでの彼らに対する筆者の認識は、「10代特有の蒼い衝動や怒気がストレートに表出した歌を、エモやラウドを通過したサウンドに乗せるロックバンド」というくらいのものだったが、“完全感覚Dreamer”を聴いて、それ以上のものを覚えずにはいられなかった。

初めて対話した彼らの目はとてもギラギラしていて、なかでもTakaは丁寧な語り口とは裏腹に、吐き出す言葉には謙遜も遠慮もなかった。「音楽は誰かの人生の一部になれるし、世界を変えることもできる。そういう音楽の力を信じていないバンドマンは今すぐに音楽をやめたほうがいいと思う」といった彼の言葉には、一切の曇りがなかった。

“完全感覚Dreamer”は、バンドが望まない形でもう一人いたギタリストが脱退し、現在の四人編成になってリリースした最初のシングルで、背水の陣を敷くかのごとき覚悟がそのままダイナミックなサウンドとキャッチーな歌の求心力に変換されたような曲だ。「バンドをここで終わらすわけにはいかない」という意地が“完全感覚Dreamer”へと結実し、結果的にこの曲と4thアルバム『Nicheシンドローム』でONE OK ROCKは一気にブレイク、特別なロックバンドとなっていった。

この頃からすでに四人は、いつか世界中に自分たちの音楽を響かせることをはっきりと誓っていた。そのためにどのような曲をクリエイトすべきかを思考し、作品に反映させ、それと平行して、制作環境やライブも含めた活動の様相も国内に収まらないものになっていった。

今作こそが、バンドの変革を決定的なものとする1枚

そして、『Ambitions』への大きな橋渡しとなったのが、2015年2月にリリースした前作『35xxxv』である。日本のロックシーンの領域でやれることはすべてやり切ったからこそ、制作拠点をロサンゼルスに移し、Takaがジョン・フェルドマン(The Used、Panic! At the Discoなどを手がける)をはじめとする海外の共同プロデューサーやエンジニアに直接オファーし、過去作とはあきらかに一線を画すアルバムを作り上げた。筆者が担当した『35xxxv』のオフィシャルインタビューで、Takaはこう語っていた。

これまでのアルバムは僕らのことを好きと言ってくれるファンの存在が絶対的な中心としてあったんです。その半径から外れないようにギリギリのラインを探りながら曲を作っていて。でも、去年、いろんな国でライブをして、いろんな景色を見て、日本でアルバムを作ることに限界を感じたんですよね。これまでは暗黙の了解で守っていたルールの範囲内で作ってきたけど、あれ以上何をすべきかわからなくなった。そうなったときにもう日本だけを視野に入れてアルバムを作ることはできないなと思ったんです。じゃあどうするか。アメリカに行って世界に通用するアルバムを作るしかないと思ったんです。それは、いままで僕たちのことを好きでいてくれた人たちの半径から外れる行為であることもわかっていたし、そのリスクは大きいんだけど、でもONE OK ROCKはそこから飛び出して世界で勝負しなきゃいけないんだって腹を括ったんです。
(ONE OK ROCK『35xxxv』オフィシャルインタビューより)

特に歌のあり方という面において、『35xxxv』にはまだ日本のロックバンドとしての面影が残っていたのも事実だ。ただ、メンバーはそれに対して自覚的だったし、『35xxxv』の次のアルバムこそが、決定的にバンドを変革する一枚になると確信していた。

『35xxxv』から『Ambitions』までの2年間は、まさに野心(=Ambition)を具現化するための季節だった。彼らはここからさらに独立したバンドドリームを描き続けるだろう。ONE OK ROCKはついにここまで来た。誰にも侵されないその音楽の力を、世界中に轟かせてほしい。

ONE OK ROCK『Ambitions』ジャケット
ONE OK ROCK『Ambitions』ジャケット(Amazonで見る

リリース情報

ONE OK ROCK『Ambitions』初回限定盤
ONE OK ROCK
『Ambitions』初回限定盤(CD+DVD)

2017年1月11日(水)発売
価格:3,780円(税込)
AZZS-56

1. Ambitions - Introduction
2. Bombs away
3. Taking Off
4. We are
5. 20/20
6. Always coming back
7. Bedroom Warfare
8. Lost in Tonight
9. I was King
10. Listen (featuring Avril Lavigne)
11. One Way Ticket
12. Bon Voyage
13. Start Again
14. Take what you want (featuring 5 Seconds of Summer)
[DVD]
1. We are(Studio Jam Session Vol.3)
2. Bombs away(Studio Jam Session Vol.3)

ONE OK ROCK
『Ambitions』通常盤(CD)

2017年1月11日(水)発売
価格:3,240円(税込)
AZCS-1062

1. Ambitions - Introduction
2. Bombs away
3. Taking Off
4. We are
5. 20/20
6. Always coming back
7. Bedroom Warfare
8. Lost in Tonight
9. I was King
10. Listen (featuring Avril Lavigne)
11. One Way Ticket
12. Bon Voyage
13. Start Again
14. Take what you want (featuring 5 Seconds of Summer)

イベント情報

『ONE OK ROCK 2017 “Ambitions” JAPAN TOUR』

2017年2月18日(土)
会場:静岡県 静岡エコパアリーナ

2017年2月19日(日)
会場:静岡県 静岡エコパアリーナ

2017年2月22日(水)
会場:和歌山県 和歌山ビッグホエール

2017年2月25日(土)
会場:大阪府 大阪城ホール

2017年2月26日(日)
会場:大阪府 大阪城ホール

2017年3月4日(土)
会場:宮城県 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ

2017年3月5日(日)
会場:宮城県 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ

2017年3月8日(水)
会場:徳島県 アスティとくしま

2017年3月9日(木)
会場:徳島県 アスティとくしま

2017年3月14日(火)
会場:愛知県 名古屋 日本ガイシホール

2017年3月15日(水)
会場:愛知県 名古屋 日本ガイシホール

2017年3月18日(土)
会場:兵庫県 神戸 ワールド記念ホール

2017年3月19日(日)
会場:兵庫県 神戸 ワールド記念ホール

2017年3月25日(土)
会場:埼玉県 さいたまスーパーアリーナ

2017年3月26日(日)
会場:埼玉県 さいたまスーパーアリーナ

2017年3月31日(金)
会場:新潟県 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター

2017年4月1日(土)
会場:新潟県 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター

2017年4月8日(土)
会場:千葉県 幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール

2017年4月9日(日)
会場:千葉県 幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール

2017年4月15日(土)
会場:北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

2017年4月16日(日)
会場:北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

2017年4月20日(木)
会場:神奈川県 横浜アリーナ

2017年4月22日(土)
会場:神奈川県 横浜アリーナ

2017年4月23日(日)
会場:神奈川県 横浜アリーナ

2017年4月29日(土・祝)
会場:福岡県 マリンメッセ福岡

2017年4月30日(日)
会場:福岡県 マリンメッセ福岡

2017年5月4日(木・祝)
会場:沖縄県 沖縄コンベンションセンター

2017年5月5日(金・祝)
会場:沖縄県 沖縄コンベンションセンター

2017年5月11日(木)
会場:熊本県 B.9 V1

2017年5月12日(金)
会場:熊本県 B.9 V1

2017年5月16日(火)
会場:広島県 広島 グリーンアリーナ

2017年5月17日(水)
会場:広島県 広島 グリーンアリーナ

プロフィール

ONE OK ROCK
ONE OK ROCK(わん おく ろっく)

2005年にバンド結成。エモ、ロックを軸にしたサウンドとアグレッシブなライブパフォーマンスが若い世代に支持されてきた。2007年にデビューして以来、全国ライブハウスツアーや各地夏フェスを中心に積極的にライブを行う。これまでに、日本武道館、横浜アリーナ、横浜スタジアム2Days、大規模な全国アリーナツアーなどを成功させる。また、日本のみならず海外レーベルと契約をし、アルバム発売を経てアメリカ、ヨーロッパ、アジアでワールドツアーを成功させるなど世界基準バンドになってきている。2016年9月に、静岡・渚園にて2Daysで11万人を動員する大規模野外ライブを開催した。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

Nova Heart“My Song 9”

盛り上がりを見せる中国ミレニアル世代のなかでも要注目のバンド、Nova Heartの“My Song 9”MV。今週末開催の、中国ユースカルチャーを代表する実力派ミュージシャンが出演するイベント『秋音之夜』にも登場する彼女たちが、日本の夜にどんな姿を見せてくれるか楽しみだ。中国ミレニアルズの勢いは止まらない。(川浦)

  1. 『紅白歌合戦』出演者にWANIMA、三浦大知、エレカシ、竹原ピストル、TWICEら 1

    『紅白歌合戦』出演者にWANIMA、三浦大知、エレカシ、竹原ピストル、TWICEら

  2. 菊地成孔×湯山玲子対談 「文化系パリピ」のススメ 2

    菊地成孔×湯山玲子対談 「文化系パリピ」のススメ

  3. 長澤まさみが高橋一生の腕の中で眠る、映画『嘘を愛する女』新ビジュアル 3

    長澤まさみが高橋一生の腕の中で眠る、映画『嘘を愛する女』新ビジュアル

  4. 西野七瀬がドラマ『電影少女』でビデオガール・アイ役 初ショートカットに 4

    西野七瀬がドラマ『電影少女』でビデオガール・アイ役 初ショートカットに

  5. のんが少年ヒーロー・クボに変身 『映画秘宝』表紙&巻頭グラビア 5

    のんが少年ヒーロー・クボに変身 『映画秘宝』表紙&巻頭グラビア

  6. カクバリズムの新鋭・mei eharaが明かす、デビューまでの葛藤 6

    カクバリズムの新鋭・mei eharaが明かす、デビューまでの葛藤

  7. 最果タヒ×山戸結希 この時代の一番の共犯者たち「言葉」を語る 7

    最果タヒ×山戸結希 この時代の一番の共犯者たち「言葉」を語る

  8. 吉本ばなな×岡村靖幸×のん×川島小鳥のグラビア小説も 『Maybe!』第4号 8

    吉本ばなな×岡村靖幸×のん×川島小鳥のグラビア小説も 『Maybe!』第4号

  9. ジョン・レノン&オノ・ヨーコのベッドイン写真展 世界初公開作含む約40点 9

    ジョン・レノン&オノ・ヨーコのベッドイン写真展 世界初公開作含む約40点

  10. 『ファンタスティック・ビースト』最新作が来冬公開 主要キャストの初写真 10

    『ファンタスティック・ビースト』最新作が来冬公開 主要キャストの初写真