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w-inds.橘慶太の人間力を語る 4年前の取材から現在に至るまで

w-inds.『INVISIBLE』
テキスト
三宅正一
編集:山元翔一
w-inds.橘慶太の人間力を語る 4年前の取材から現在に至るまで

4年前、橘慶太がソロ活動時に語った明確なビジョン

筆者が最初にw-inds.関連の仕事をしたのは、2013年2月。ユニットのメインボーカルであり、今や音楽的進化のイニシアティブを握る頭脳としてもメンバーやスタッフから絶対的な信頼を得ている橘慶太が、KEITA名義でソロシングル『Slide ‘n’ Step』をリリースするタイミングだった。

彼は2006年にも橘慶太名義でソロ作品を発表しているが、当時の楽曲は、王道のJ-POPを地で行く感傷的で爽やかなアレンジが施されたバンドサウンドのポップスで、それは筆者が抱いていたデビュー当時の印象で止まっているw-inds.のイメージと等しかった。しかし一転して“Slide ‘n’ Step”は、ワールドスタンダードを目指したフロアライクなR&Bだったのだ。

今井了介率いるTINYVOICE PRODUCTIONによる、緩急をつけながら展開していくドラスティックなサウンド上で、チェストボイス(地声)からヘッドボイス(高音域)、ファルセットを巧みに操るKEITAのボーカルアプローチはあまりに見事だった。さらにミュージックビデオで、鍛え上げられた肉体を駆使するダンスパフォーマンスの高度なスキルも目の当たりにし、「ジャスティン・ティンバーレイクのようなアーティストを目指したい」という彼の言葉に確かな説得力を感じた。配信限定でリリースされた“Slide ‘n’ Step”のリミックスバージョンには、SKY-HIがラップを乗せているのもあらためて興味深い。

w-inds.をw-inds.たらしめるのは、互いに尊敬し合う三人の関係性

初めて会った慶太は、物腰が柔らかく礼儀を重んじる好青年然とした印象に加えて、今後のビジョンを明晰な言葉にするクレバーさを持ち合わせている男だった。そこにはもう、イノセントな少年の面影は皆無。実年齢を踏まえれば当然なのだが、若くしてデビューしたダンスボーカルグループ(日本ではそれに該当する多くが「アイドル」と呼ばれる)は、宿命的に最初期のイメージが長らくパブリックなものになりがちであるところで、彼らがそこから脱することができたのは、テレビ露出の少なさによる影響もあるだろう。

慶太は何かに興味を持つとそれを極めなければ気が済まない性分で、海外の男性シンガーに比べ自らの線の細さに違和感を覚えたその日から、肉体改造に着手したという。音楽面では作品を重ねるにつれ、w-inds.の楽曲の多くを海外のトラックメイカーが制作するようになり、なぜ日本と海外ではこんなにも音の鳴りに差異があるのかという疑問を抱くようになった。それからというもの、リスナーではなくクリエイターとしての視点を持ち始め、トラックメイキングを研究するようになったのだ。2013年の時点で慶太は、「今は自宅の制作部屋で日々トラックを作っていて、いつかはミックスも自分でできるようになりたいんです」と語っていた。

一方で、慶太はw-inds.の楽曲をセルフプロデュースすることに関してはかなり慎重だった。「w-inds.を私物化したと思われたくない」というのが慶太の言い分である。通算12枚目となるニューアルバム『INVISIBLE』のリリース日にデビュー16周年を迎えるw-inds.の三人――千葉涼平、橘慶太、緒方龍一は、相互補完するようにしてリスペクトし合い、表現力や人間性において自分に足りない部分を他の二人が埋めてくれていることを強く自覚している。

涼平と龍一は、近年目を見張るほどのスピードで音楽家として成長している慶太を心からリスペクトしているし、慶太は慶太で、涼平と龍一がいるからこそw-inds.は、日本の音楽シーンで他に類を見ないグループになりえているという自負がある。

w-inds.(左から:緒方龍一、橘慶太、千葉涼平)
w-inds.(左から:緒方龍一、橘慶太、千葉涼平)

『INVISIBLE』収録曲のライブ映像

橘慶太が、本作を全面プロデュースしなかった理由から見るグループ性

しかし、昨年の15周年シーズンを経て、慶太はフラットな状態でw-inds.をセルフプロデュースするマインドを持てるようになった。その結晶が『INVISIBLE』のリードシングルであり、慶太のセルフプロデュースと現行のトロピカルハウス~インディーR&Bの系譜に連なる楽曲の高いクオリティーが話題となった“We Don't Need To Talk Anymore”である。

音楽面の変遷を整理すると、w-inds.は10枚目のアルバム『Timeless』(2014年)から、それ以前に推し進めていたバキバキのEDM路線を一転させた。Daft Punkの『Random Access Memories』(2013年)以降の潮流に則ったクラシカルな感触と同時代性に富んだソウルミュージックやファンクに根ざしたポップスを提示するようになったのである。

『Timeless』収録曲

ライブではバンドの生演奏が主体となり、ダンスは成熟味を感じさせる抑制の効いたスタイルになっていった。慶太は11枚目のアルバム『Blue Blood』(2015年)のリリース時点でも「w-inds.は、しばらくエレクトロニックなダンスミュージックはやらないと思う」と口にしていた。

『Blue Blood』収録曲

しかし、そんな慶太の予想を覆したのが、世界中のダンスミュージックシーンを席巻しているトロピカルハウスのムーブメントである。EDMから派生したサブジャンルでありながら、レイドバックしたビートとメロウかつクールなサウンドデザインによって構築されるトロピカルハウスに、慶太はクリエイティビティーを刺激され、現在進行形のw-inds.の魅力を鮮やかに映し出すことができるという確信を得た。そして、“We Don't Need To Talk Anymore”が生まれた。

『INVISIBLE』を聴いて「w-inds.らしい」と思ったのは、“We Don't Need To Talk Anymore”が力強い磁場となり、全体的にトロピカルハウス色が強くありつつも、初となる各メンバーのソロナンバー然り、海外から集めた多様なダンスサウンドでw-inds.の最新のポップスを立体的に表現していることだ。結果的に慶太が全面的に手がけた楽曲は、“We Don't Need To Talk Anymore”のみである。今のw-inds.にとってこれが最善のバランスであるとジャッジしたのは、他でもない慶太だろう。自分ひとりが突出してしまうことを避け、この三人だからこそw-inds.であるという道を選んだのだ。

現状の広範囲にわたる注目度と作品の充実した内容からいって、『INVISIBLE』は間違いなくw-inds.をネクストフェーズに導くはず。今まで届かなかった場所やリスナーの耳で、w-inds.の音と歌が躍動する。それを思うと、高揚せずにはいられない。

w-inds.『INVISIBLE』初回盤Aジャケット写真
w-inds.『INVISIBLE』初回盤Aジャケット写真(Amazonで見る

リリース情報

w-inds.『INVISIBLE』初回限定盤A
w-inds.
『INVISIBLE』初回限定盤A(2CD+Blu-ray)

2017年3月15日(水)発売
価格:5,000円(税込)
PCCA-04515

[CD1]
1. Boom Word Up
2. Come Back to Bed
3. Complicated
4. We Don't Need To Talk Anymore
5. CAMOUFLAGE
6. Backstage
7. Separate Way
8. ORIGINAL LOVE
9. In your warmth
10. wind wind blow
11. TABOO
12. Players
13. We Don't Need To Talk Anymore DMD Remix
[CD2]
1. w-inds. Reflection Remix by DMD
[Blu-ray]
1. Boom Word Up Music Video
2. Backstage Music Video
3. We Don't Need To Talk Anymore Music Video
4. The Making of Boom Word Up Music Video
5. The Making of Backstage Music Video and Photography
6. The Making of We Don't Need To Talk Anymore Music Video
7. Solo Interview ~RYOHEI~
8. Solo Interview ~KEITA~
9. Solo Interview ~RYUICHI~
10. Special Movie ~“INVISIBLE” Game~

w-inds.『INVISIBLE』初回限定盤B
w-inds.
『INVISIBLE』初回限定盤B(CD+DVD)

2017年3月15日(水)発売
価格:3,850円(税込)
PCCA-04516

[CD]
1. Boom Word Up
2. Come Back to Bed
3. Complicated
4. We Don't Need To Talk Anymore
5. CAMOUFLAGE
6. Backstage
7. Separate Way
8. ORIGINAL LOVE
9. In your warmth
10. wind wind blow
11. TABOO
12. Players
13. We Don't Need To Talk Anymore DMD Remix
[DVD]
1. Boom Word Up Music Video
2. Backstage Music Video
3. We Don't Need To Talk Anymore Music Video
4. Behind The Scene of INVISIBLE
5. 3shot Interview about INVISIBLE

w-inds.『INVISIBLE』通常盤
w-inds.
『INVISIBLE』通常盤(CD)

2017年3月15日(水)発売
価格:3,000円(税込)
PCCA-04517

1. Boom Word Up
2. Come Back to Bed
3. Complicated
4. We Don't Need To Talk Anymore
5. CAMOUFLAGE
6. Backstage
7. Separate Way
8. ORIGINAL LOVE
9. In your warmth
10. wind wind blow
11. TABOO
12. Players
13. We Don't Need To Talk Anymore DMD Remix

プロフィール

w-inds.
w-inds.(ういんず)

橘 慶太、千葉 涼平、緒方 龍一からなる3人組ダンスボーカルユニット。2000年11月から毎週日曜日、代々木公園や渋谷の路上でストリートパフォーマンスを開始。2001年3月14日にシングル『Forever Memories』でデビュー。同年リリースされた1stアルバム『w-inds.~1st message~』はオリコンチャート1位を記録。これまでに日本レコード大賞 金賞7回、最優秀作品賞1回を受賞し、NHK紅白歌合戦には6回出場と、実力・人気を不動のものとした。その活躍は、台湾・香港・韓国・中国・ベトナムなど東南アジア全域に拡がり、海外でも数々の賞を受賞。台湾ではアルバム4作連続総合チャート1位を記録。日本人として初の快挙を達成。21世紀という新しい時代に日本を中心に、世界中へ新しい風を巻き起こし続けている、男性ダンスボーカルユニット―――それがw-inds.である。

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