今週の編集部まとめ

毎週月曜日更新 2017年10月2日
BACKNUMBER

編集部員の、ちょっとひとこと

  • 柏井万作
    柏井万作

    東京塩麹がツボ

    101回目を迎えた『exPoP!!!!!』ですが、最後に出て来た東京塩麹が面白すぎて笑いが止まりませんでした。ミニマルミュージックってもう消費し尽くされた感があったけど、若者たちが新しい感性で再解釈し始めているのを聴いてると、時代がまた一周りして更新されていく実感を得ました。MCも面白すぎてツボだったんですけど、頭の回転が速すぎて今話していることを次の瞬間には置き去りにしていってしまっているあのトーク、計算ではなかったはず。とはいえスティーヴ・ライヒにメールしたら音楽褒められたって話には驚かされました。いつか共演してほしい。

  • 矢島由佳子
    矢島由佳子

    3つの斬新なステージを観た

    先週は、斬新なステージを3つ目撃してきた。1つ目は、本多劇場で開催されていた、森山直太朗の劇場公演『あの城』。コンサートでも、ミュージカルでも、芝居でもない、でもその全部の要素がある、というような珍しい構成の舞台に驚かされたが、なによりも一番感動したのは、シンプルに森山直太朗の「歌」だった。2つ目は、TSUTAYA O-EASTで開催されている、『TOKYO TRIBE』の舞台。台詞がほとんどなく、主にヒップホップの歌とダンスによって舞台が進んでいく、これもまた斬新な構成なのですが、シンプルに「梅棒すげえ!」と感動。舞台が終わったあとのACE、KEN THE 390、DOTAMAらのやりきった表情がすごくエモくて、「この舞台を形にするには、たくさんの試行錯誤と、挑戦と、練習が必要だったんだろうな」と思わされた。そしてもう1つは、昨日幕張メッセで観た、サカナクションによる6.1chサラウンドシステムを導入してのライブ『SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY』。音響、照明、映像、どれもが最高レベルに素晴らしかったです。サカナクションは、10年間ずっと、大衆が目を向けているところの一歩先の表現を見せて、カルチャーを前進させてきてくれた。「来春にはアルバムを出します!」と宣言していました。待ってます!

  • 山元翔一
    山元翔一

    日本武道館が小さく見えた日

    2017年はw-inds.にとって、大きな変革の年だった。正確に言うなら、2016年12月に“We Don't Need To Talk Anymore”のミュージックビデオが公開されたときから、全てがはじまっていた。w-inds.の三人は、橘慶太による作詞・作曲・編曲のセルフプロデュースの同曲で、激しく、ドラスティックに自らの運命を動かしはじめたのだ。9月27日、日本武道館で開催されたw-inds.の単独公演は、そんな彼らにとって、新しく幕を開けたフェーズにひとつのマイルストーンを刻む公演だった。

    特筆すべきは、前述の“We Don't Need To Talk Anymore”、そして武道館公演の日にリリースされた“Time Has Gone”。どちらも橘慶太によるセルフプロデュースの楽曲だが、この2曲だけ、音の「鳴り」が全く違っていた。ソングライティング面だけ見ても非常に優れたこれらの楽曲が、キックやベースがどのように会場に存在し、観客に届けられるのかというところまで想定され、丹念に設計とデザインが施されていたという事実に唸らされた。

    そしてもう一点、三角形を基調としたステージ・演出が、橘慶太、緒方龍一、千葉涼平の三人だからこそ、という強いメッセージや信念を打ち出していたのも、非常に印象的だった。

    CINRA.NETでは、今年の6月に「橘慶太が明かす、アイドルではいられなかったw-inds.の熱い本音」というタイトルでインタビューを制作させていただきましたが、もはやw-inds.は4か月前の時点でも想像できなかった規格外の地点にいます。日本武道館のステージで、メンバーが制作・プロデュースを手がけた楽曲で歌って踊るダンスボーカルグループは、後にも先にもw-inds.だけだと思う。いよいよ前人未到の領域に踏み入れつつある彼らを目の当たりにし、日本武道館がいつもよりずっと小さく見えたのが、記憶に忘れがたく刻みつけられました。

    早くも次のステップを踏み出そうとするw-inds.ですが、『「We Don't Need To Talk Anymore」リミックスコンテスト』の対談記事を近日公開いたします。記事を楽しみにしていただいたみなさん、お待たせして申し訳ございませんでした…!「最優秀賞 | w-inds. Choice」と「CINRA.NET賞 | CINRA Choice」の受賞者の方と、それぞれテーマを設けてお話を伺う予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。(Photo by 福岡諒祠)

  • 久野剛士
    久野剛士

    DOTAMAがダスティン・ホフマンに見えた舞台版『TOKYO TRIBE』

    ここ数年、「日本のヒップホップ」の盛り上がりは、確かに感じます。その盛り上がりのきっかけの1つとも言える『フリースタイルダンジョン』に出演していたKEN THE390、ACE、DOTAMAの演技とラップが同時に見られる舞台『TOKYO TRIBE』を週末に観劇してきました。「ラッパーが演技?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ヒップホップの本場、アメリカでもWill Smith(かつてThe Fresh Princeという名でラッパーとして人気を博していました)やICE CUBE、COMMONなども俳優として映画やテレビに出演しています。今回の『TOKYO TRIBE』でも、ラッパー勢が大活躍。特にひ弱な書記長を演じるDOTAMAは、彼らしい存在感を放っていました。それまで自分をバカにしていたトライブの不良たちをDOTAMAがラップの力で一目置かせるシーンは、映画『わらの犬』で自分に嫌がらせを仕掛けてくる村の荒くれ者に対して、ダスティン・ホフマン演じる気弱な数学者が一矢報いるシーンのようでグッときました。

  • 川浦慧
    川浦慧

    ダンスに間に合った

    思い出野郎Aチーム、リリース記念ワンマン『THAT NIGHT』へ。少し遅れ気味でWWWに入るとき、一人のきれいな女の人が駆け足で階段を降りて当日券を購入し、急ぎ足でフロアに入っていった。後方から超満員で盛り上がるフロアをみつけて体を揺らし、お酒を片手に一緒に歌っていた。ダンスに間に合った瞬間だった。ライブは途中休憩を挟む2部編成で、お客さんにタダ酒を振る舞うという大盤振る舞いを挟みつつ、アンコールまでフロアは盛大に盛り上がっていた。8人の男が小さいステージにひしめき、そのひとつひとつの楽器の音全てがフロアに響いていて、ひとつも欠かすことのできない、思い出野郎を構成する重要な音だった。人生の選択に正解とか不正解があるなら、この日この場所でこのライブを見たのは紛れもなく正解の選択肢だった。そんなことを思わせてくれた、素敵な日曜の「この夜」だった。

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