今週の編集部まとめ

毎週火曜日更新 2019年8月6日
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編集部員の、ちょっとひとこと

  • 柏井万作(CINRA.NET編集長)
    柏井万作(CINRA.NET編集長)

    『あいちトリエンナーレ』と『表現の不自由展・その後』について思うこと

    なんのためにカルチャーメディアをやっているのかと問われれば、音楽やアート、映画、演劇などの芸術表現は、人や社会にメッセージを投げかけ、より良い方向に導こうとするエネルギーを持っているからだと答えます。社会や世論はマジョリティーの意見に流されたり、経済的合理性の高い方へ進みそうになるし、既得権益を享受する強者たちの原理によって方向付けされやすいけれど、その中で生きる人々の機微を感じ取りながら、パーソナルに対してもソーシャルに対しても「それでよかったんだっけ?」と問いを立ててくれるのが、芸術を愛する理由です。それこそ芸術が何世紀にもわたり育み、もしかしたら人類を絶滅から救ってきた誇るべき文化だと思っているし、CINRA.NETのようなカルチャーメディアが歴史的役割として意識的に継承し、伝えていくべきものだと考えています。そういう意味で僕は、「表現の不自由」や「男女平等」について社会に問いを立てた『あいちトリエンナーレ』を応援したいし、今回の騒動が起きる前から、CINRA.NET8月の「今月の顔」として津田大介さんを取り上げたいということを編集部会議で決定しています(状況的に、取材を受けていただけるかはまだわかりません)。残念ながら『表現の不自由展・その後』を観ることはできなかったけど、様々な記事やツイート、津田さんの発言を読んで思うのは、明確なジャーナリズムとメッセージを打ち出し形にしたこと、そしてそのインパクトの大きさに対するリスペクトと、一方で「表現の不自由」が改めて世の中に認識され、萎縮してしまいがちな状況になっていることの無念さでした。これを負の結果として終わらせないためにも、検閲とテロリズムに脅かされない文化環境や世論を形成しようとする姿勢がメディアには求められるし、分断のこっち側とあっち側を繋ぐ試みをより増やす必要がある。そしてやっぱり「やさしい気持ち」(CINRA.NET編集方針より)が、何よりもこの時代の薬なのではないかと思いました。

  • 宮原朋之(CINRA.NET編集部)
    宮原朋之(CINRA.NET編集部)

    あいち発

    触れないわけにはいかない『あいちトリエンナーレ2019』での『表現の不自由展・その後』展示中止。いまだ収束の目処がたちませんが、芸術祭の会期は10月中旬まで続きます。これはとてもよい議論の機会。本展覧会には興味がなかった音楽プログラムを楽しみにしている人たちなども、この問題に触れ考える機会ができたはず。ポジティブな成果がこの芸術祭から生まれることを願っています。

  • 石澤萌(CINRA.NET編集部)
    石澤萌(CINRA.NET編集部)

    お父さんお母さん見てますか

    25歳を超えたあたりから「結婚」「出産」がリアルになってきたと感じているんですが、どうもまだまだ人生は自分のものだとしか考えられなくて。「はやく孫の顔が見たいな~」という親からのプレッシャーとか、そんなもの全部ひょいとかわして生きたいんですよね。なので、27歳の夏にして衝動的に金髪に染めてしまったのも、そういう世の中に軽くアンチテーゼしたかったのかもしれません。身の回りにはびこる「当たり前」に反するのはストレスだけど、それでも私はこの手で、自分の幸せを生み出していきたいのです。両親が望むように20代で結婚していい感じに裕福な暮らしをすることは難しいかもしれませんが、娘は頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。

  • 矢島大地(CINRA.NET編集部)
    矢島大地(CINRA.NET編集部)

    プリンス・アリについて

    『アラジン』を観てきた。随所にインサートされるボリウッド感(カクカクした映像とか)、アニメ版に忠実なのはわかりつつもあまりにゴージャスすぎるミュージカルパートとか、そしてなにしろ笑うくらいすごかったのは、ウィル・スミスのラップと、劇中音楽の「ビート」。さらにはジャスミンがある場面で歌う歌に込められまくっていた、現代の女性の声。……まあとにかく大笑いしながら感動しきりだったんですが、昔から変わらず好きなのは、アラジンが「プリンス・アリ」になって人が変わってしまうシーン。欲や「自分だけのため」に取り憑かれた人を見たときの卑しさや悲しさから学ぶことは多い。そんな時に救ってくれたり、はっきり指摘してくれたりする友達(=ウィル・スミス、じゃなかったジーニー)がいることの大事さを再認識する。自分のためも人のために使いたいなと、あの映画は何回でも思わせてくれます。感謝です、ウィル・スミスに。

  • 今週のインターンだより
    今週のインターンだより

    人間って怖いし、面白い。

    ついに本格的な夏が始まってしまい、あまりの暑さに日々悶絶しています。日差しを避けている私の最近の楽しみは、月に1回の美容院と、週に1回の『テラスハウス』。毎月美容院に行くと担当の美容師さんと『テラスハウス』の話になりなす。4週分の感想を一気に語り合うのですがそれがまた辛辣なもので、人間は相手が目の前にいないと、何でも口から出てしまうんだなと思うほどでした。人間って怖いです。『テラスハウス』を見て毎週思うこと。「カメラが回っていない「見えない所」で何をしているのか分からないということは、生活の記録といいつつリアルではないじゃないか」これです。しかしその日、これこそ人間のリアルだと気づきました。そのとき美容師さんと私で繰り広げてたその会話が、その「見えない所」なのではないかと。よう聞く「絶対にいわないでね」の部分。「絶対」なんてことは無いのにどうして人間はこんなリスクを負う行為をするのでしょうか。無意識にスリルを楽しんでしまっているのか、単純に考えなしなのか。わからないから人間って怖いし、面白い。そういう意味でも『テラスハウス』は面白いんです。やめられないー!(インターンA)

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