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elePHANTMoon主宰 マキタカズオミインタビュー
一見日常的な生活の中にどろりとした非日常を紛れ込ませながら、あたかもそれが日常だといわんばかりの説得力を持つ独特の劇空間。elePHANTMoonは、舞台上が現実ではないことを良く知っているのだろう。故に、圧倒的なリアリティを持って物語が迫ってくる。 2008年8月末に行われる15 minutes made vol.4へ参加など精力的な演劇活動の他、9月には映像作品の発表を予定しており、今後益々注目されることは間違いない。本日は映像作家であり、elePHANTMoonの作・演出家、小劇場界の“鬼才”マキタカズオミさんにお話を伺った。
(インタビュー:今村圭佑(Mrs.fictions) 撮影:井手聡太)
マキタカズオミ
1978年鳥取県生まれ。日本映画学校卒業後、映像制作会社に就職。CMやTVドラマのオープニング映像を手掛ける。退社後、2005年に友人数名とelePHANTMoon結成。演劇活動を開始する。現在はフリーのディレクターとしてミュージックビデオやライブビデオを製作している(過去に木村カエラ、mihimaru GT、奥田民生、Bonnie Pinkなど)。
elePHANTMoon
とりあえず押し付けはするんですけど、押し付けても押し付けても、
その人が持ってるものが出るんですよね
─elePHANTMoonという集団名はどういう風に名付けられたんですか?
マキタ:斉藤和義というアーティストの、Theme of ELEPHANT MOONという楽曲があるんです。それが凄く好きで、それから取ってます。elePHANTMoonは僕と、今は止めてしまったもう一人の始めた集団で、二人とも偶然その曲が好きだったんです。
─上演する作風なども定めた上で「ファントム」という言葉を強調させたんですか?
マキタ:後付になりますが、そういうのはあったのかもしれない。でも、基本的にあんまり深く考えていないんです。見た目重視でかっこよければ良い、気づく人が気づいてくれればいいようなところです。最初字面を見た時に「ファントムって入ってるよねえ」って。で「ちょっと大きくして強調しようよ」と。
─当時始めたときは、映像集団として旗揚げされたんですよね? 演劇作品を作るまでの経緯をお伺いしたいのですが。

マキタ:映像を作っていこうとして始めました。集団を立ち上げる前はCMの製作会社に勤めていたんです。でも自分には、映画だったり、ストーリーがあるものをやりたいという思いがあって。その会社で二年程CMやTVのオープニング映像等を作っていたのですが、やっぱり違うなという思いが強くなってしまったんです。それで、映像は映像でもやっぱり「物語」を作りたい、と、ちゃんと伝えて辞めさせてもらった。でも辞めたはいいんですけど、じゃあ、その時一緒にやってくれる知り合いもいなかったから、ぼーっとして。まあちょっと映像からしばらく離れてみようと、パン屋さんに。
─映像と演劇の間にパン屋さんが。
マキタ:本当に映像から離れてみて、そのまま二年くらい空白の時期があります。でも、ちょこちょこと頼まれた映像を作りだして、知り合いも出来てきて… パン屋さんの知り合いとか…
─パン屋さんの知り合いが。
マキタ:はい(笑)。 映像を手伝った時に建築の勉強をしていた奴と知り合ったんです。そいつと、作品を作りたいという話になって、それでちょっと久しぶりにやってみようかと。最初は『elePHANTMoon short film』という名前で、そいつが美術を担当して、僕が本を書いて映像を撮るっていうスタイル。それで短編を四本くらい作ったんですよ。でも、映像だと美術があんまり活きなかった。舞台美術を担当したらもっと力が発揮できるだろうということで舞台を始めました。そこからずっと舞台をやってますね。でも一回目の後に、そいつは抜けちゃったんですよね。ちゃんと就職するって言って辞めちゃって。
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