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ROVO(山本精一・勝井祐二)が語る「15年目の原点回帰」

ROVO(山本精一・勝井祐二)が語る「15年目の原点回帰」

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2010/11/04
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初めてフジロックが開催された97年にライブデビューを飾ったROVOの歩みは、結果的に野外フェスの隆盛とシンクロし、ダンス・ミュージックを演奏するバンドが市民権を獲得していく流れとも見事に合致していた。フジロックや自らが主催する『MDTフェスティバル』での数々の伝説的なライブは、そんな時代背景をも象徴していたと言えよう。しかし、ライブの現場が重視される一方では音源の価値が下がり、CDが極端に売れなくなっていったのもまた事実である。そんな中、ROVOは新作『RAVO』において、原点を見つめなおすこと、そして作品としてのクオリティに徹底的にこだわることを自らに課した。過去の再生産ではなくそれを実行することは当然困難なことだが、『RAVO』はそれを見事に成し遂げた傑作に仕上がっている。バンドの中心人物である勝井祐二と山本精一に、本作に対する想いを訊いた。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作)

大作主義からの原点回帰。「一周したけど別次元に来てる」

―まずは今年の5月に日比谷野音で開催された恒例の『MDTフェスティバル』の感想から聞かせてください。今年はキセルとenvyを迎えて、今までになく異種格闘技戦的な回になったかと思いますが。

勝井:大成功だったと思ってます。音楽の傾向とか括りで一緒にやりたいバンドを決めてるわけじゃないって元々思ってたんですけど、そういうのが顕著に表れましたね。まあ、僕ら主催ですけど、僕らにしか興味ないって感じで来てる人ってそんなにいないと思うんですよ。野音で毎年5月にやるイベント自体を楽しもうっていう感じで来てる人が多いと思うんです。今年は天候にも恵まれたので、最初から楽しもうっていう感じがすごくありました。

―では新作の『RAVO』についてですが、ある意味で原点回帰というか、終盤に向けてジワジワと高揚していく感じが戻ってきていて、でももちろん、今までの作品と同じというわけではなく、前作の『NUOU』を踏まえて、螺旋階段を上って戻ってきたような、そんな印象を受けました。

勝井:すごい、その通りですよ。螺旋階段ってまさに。一周したけど別次元に来てるっていう、その通りだと思います。

山本:それってこれ(資料)に書いてましたっけ…書いてないですね(笑)。なんでそう思ったんですか?

ROVO(山本精一・勝井祐二)が語る「15年目の原点回帰」
左:山本精一、右:勝井祐二

―ええと、僕のROVOのイメージってさっき言ったように終盤に向けて高揚していくっていうイメージなんですね。でも『NUOU』って比較的淡々とした印象の作品で、それと比べると今回は僕の思うROVOのイメージに戻ってきてるなって。

山本:まさにその通りですよ。そういうコンセプトです。最近って結構大作主義的な感じになっていたような気がして。(『NUOU』の最後の)“CADO”って曲とかちょっとプログレっぽいっていうか、ちょっと重い感じになってきたなって。それで、もうちょっと軽やかな初期の感じっていうか、もっとミニマルな感じで、高揚感のある、ああいうところにもう1回帰ろうってなったんです。

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イベント情報

『ROVOニューアルバム「RAVO」リリース記念LIVEツアー2010』

2010年11月13日(土)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋・今池TOKUZO
出演:ROVO
料金:前売3,500円 当日4,000円

『ROVO プレゼンツ MDT フェスティヴァル in OSAKA 2010』

2010年11月14日(日)OPEN 16:00 / START 17:00
会場:大阪府 中津芸術文化村ピエロハーバー
出演:
ROVO
rei harakami
AUTORA
neco眠る
料金:前売3,700円 当日4,000円

2010年11月21日(日)OPEN 16:30 / START 17:00
会場:東京都 恵比寿リキッドルーム
出演:
ROVO
CRO-MAGNON
FLYING RHYTHMS
U-zhaan
料金:前売3,800円 当日4,300円

リリース情報

ROVO<br>
『RAVO』
ROVO
『RAVO』

2010年11月3日発売
価格:2,940円(税込)
WRCD-45

1. TANGER
2. ECLIPSE
3. BAAL
4. RMD
5. SINO+

プロフィール

ROVO

勝井祐二(Vln)、山本精一(G)、芳垣安洋 (Dr/Per)、岡部洋一(Dr/Per)、原田仁(B)、益子樹(Syn)。「何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう」と、勝井祐二と山本精一を中心に結成。バンドサウンドによるダンスミュージックシーンの先駆者として、シーンを牽引してきた。『フジロック・フェスティバル』『ライジングサン・ロックフェスティバル』『メタモルフォーゼ』『朝霧JAM』など、大型フェス/野外パーティーにヘッドライナーとして連続出演。国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二のダンスミュージックバンド。

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Suchmos“PINKVIBES”

Suchmosがアルバム『THE KIDS』より“PINKVIBES”のPVを公開。山田健人(dutch_tokyo)との久々のタッグとなるこの映像。余裕すら感じるシュアな演奏シーンやふとした表情が絶妙なバランスで映し出される。燃え盛るピンクの炎と、それに向けるメンバーの強い眼差しを見ると、Suchmosがこれからどんな風景を見せてくれるのか期待が高まる。(飯嶋)