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きのこ帝国×MITCH NAKANO 初のコラボで表現する「死生観」

きのこ帝国×MITCH NAKANO 初のコラボで表現する「死生観」

『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:西槇太一 スタイリスト:森山優花(S-14) 編集:矢島由佳子、飯嶋藍子

スペースシャワーTVが開催する、音楽とカルチャーの祭典『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』。その幕開けとして3月3日に開催されるのが、音楽と映像とアートが一体となったライブイベント『SOUND & VISION』である。「MUSIC×CREATIVE」をテーマに「きのこ帝国×MITCH NAKANO」「DAOKO×Kezzardrix+backspacetokyo」「HIFANA×GRVJ」という3つのコラボレーションが実現する。

そこで今回は3つのコラボレーションの中から「きのこ帝国×MITCH NAKANO」をピックアップし、両者の対談をお届けする。メジャーデビューから2年弱が経過し、その音と言葉が着実に多くのリスナーの心を侵食しつつあるきのこ帝国と、昨年からYkiki Beat、雨のパレード、Gotchらのアーティスト写真やミュージックビデオを手掛けている気鋭の写真家・映像作家のMITCH NAKANO。

この日が初対面だったものの、同世代の2組は表現の根幹にある死生観を共有していることが判明。イベント当日への期待が高まる対談となった。

American Apparelの社長が、いきなり日本に来てカメラをくれて「お前は今日からフォトグラファーだ」って。(NAKANO)

―きのこ帝国とNAKANOさんは今日が初対面だそうですね。NAKANOさんはもともとファッション誌や広告を手掛けていたそうですが、音楽シーンでも去年から頻繁にお名前を目にするようになりました。

NAKANO:僕は学生時代にAmerican Apparelでバイトをしていたんです。簡単に本国の社長とコンタクトが取れる会社だったんですけど、あるとき本国の会社のサイトに「フォトグラファーになるチャンスがある」と書いてあって。ちょうど何か新しいことをやってみたいと思っていたから、コンタクトを取ってみたら、いきなり社長が日本に来てカメラをくれて、「お前は今日からフォトグラファーだ」って言われたのが始まりです。

左から:谷口滋昭、佐藤千亜妃、MITCH NAKANO、西村“コン”、あーちゃん
左から:谷口滋昭、佐藤千亜妃、MITCH NAKANO、西村“コン”、あーちゃん

―すごい話ですね(笑)。

NAKANO:それが3~4年前なので、まだまだ勉強中という感じではあるんですけど。

―音楽関係の仕事が増えたのは、何がきっかけだったのでしょうか?

NAKANO:たまたまYkiki Beatの“Forever”を聴いたときに、「このバンドが撮りたい」と思ったんです。それを周りの友達に話していたら、その話がAkiyamaくん(Ykiki BeatのVo,Gt)に伝わって、デビューのタイミングでアー写を撮ることになりました。

それから仲良くなって、昔撮った自分のバンドの映像を見せたら、「ミュージックビデオもやらない?」って話になって。それで撮ったのが“The Running”だったんです。

―じゃあ、あれが初監督作品だったんですね。

NAKANO:そうです。そこから、Turntable Filmsや後藤(正文 / ASIAN KUNG-FU GENERATION)さんのPVを作ることになり、徐々に広がっていった感じです。

新しい作品を作るごとに自分たちができる「技」が増えるので、最近はそれが楽しい。(あーちゃん)

―きのこ帝国はメジャーデビューから2年弱が経過しましたが、ここまでの手応えをどう感じていますか?

佐藤(Vo,Gt):すごく充実感があった2年間でした。去年は野音でのワンマンが成功して、今回のツアーでは中野サンプラザを2デイズできたり。ちゃんといい作品を出して、お客さんがそれを聴いて、そのフィードバックとしてライブに足を運んでくれるという、理想的な形がちゃんと作れてきていると思います。

―一昨年の『猫とアレルギー』がきのこ帝国流のポップを突き詰めた作品だったのに対して、昨年の『愛のゆくえ』はまた少し深いところに潜り込んでいくような状態に戻ったような印象がありました。

佐藤:“愛のゆくえ”という曲は映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の主題歌で、「こういう音像にしてほしい」という監督の意向が強くあったので、そこに寄せて作ったんです。そしたら、思いがけず轟音の曲になって、気持ち的にも揺り返しがあったというか。

―「揺り返し」というと?

佐藤:ちょっとディープな作品が作りたくなって、それで“愛のゆくえ”を中心としたコンセプトアルバムになったんです。でも、潜り込んでいたぶん、逆に今はまた青春感のある、キラキラした、前向きな作品が作りたいなってモードになってきています。

あーちゃん(Gt):きのこ帝国って、メンバーの好みはもともとバラバラで、それを混ぜ合わせてきのこ帝国の作品になる。だから、毎回アルバムごとに色が違うんですけど、新しい作品を作るごとに自分たちができる「技」みたいなものが増えるので、最近はそれが楽しいんですよね。

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イベント情報

『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』

2017年3月2日(木)~3月8日(水)

『SOUND & VISION』

2017年3月3日(金)
会場:東京都 渋谷 WWW X
ライブ:
きのこ帝国×MITCH NAKANO
DAOKO×Kezzardrix+backspacetokyo
HIFANA×GRVJ
上映:
『behind the scene-宇多田ヒカル30代はほどほど。』
『「illion × SPACE SHOWER TV 「Told U So」ステーションID」3DVR ver.』

『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』
『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』

『TOKYO MUSIC ODYSSEY』とは、「都市と音楽の未来」をテーマに、東京から発信する音楽とカルチャーの祭典です。素晴らしい音楽と文化の発信、新しい才能の発掘、人々の交流を通して、私たちの心を揺らし、人生を豊かにしてくれるアーティスト、クリエイターが輝く未来を目指します。2017年は3月2日(木)~8日(水)の一週間にわたり、様々な企画を展開。

きのこ帝国
『ワンマンツアー2017「花の名前を知るとき」』

2017年3月24日(金)
会場:福岡県 BEAT STATION
料金:スタンディング3,900円(ドリンク別)

2017年3月31日(金)
会場:宮城県 仙台 darwin
料金:スタンディング3,900円(ドリンク別)

2017年4月2日(日)
会場:北海道 札幌 cube garden
料金:スタンディング3,900円(ドリンク別)

2017年4月15日(土)
会場:大阪府 NHK大阪ホール
料金:全席指定4,500円(ドリンク別)

2017年4月16日(日)
会場:愛知県 名古屋 日本特殊陶業市民会館
料金:全席指定4,500円(ドリンク別)

2017年4月19日(水)
会場:東京都 中野サンプラザ
料金:全席指定4,500円(ドリンク別)

2017年4月20日(木)
会場:東京都 中野サンプラザ
料金:全席指定4,500円(ドリンク別)

衣装協力

manon M・K SQUARE 06-6534-1177
Manual Alphabet M・K SQUARE 06-6534-1177
STÜSSY WOMAN STÜSSY WOMEN HARAJUKU 03-5414-5505
kelen 06-4390-7008
SUPERTHANKS BAMPRO 03-6455-4131
REMI RELIEF UNITE NINE 03-5464-9976
*A VONTADE Bricklayer 03-5734-1098
MINOTAUR MINOTAUR NAKAMEGURO 03-6455-1466
FLISTFIA 03-5787-5045

プロフィール

きのこ帝国
きのこ帝国(きのこていこく)

佐藤千亜妃(Vo/Gt)、あーちゃん(Gt)、谷口滋昭(Ba)、西村"コン"(Dr)の4人組バンド。2016年8月に行った日比谷野音でのワンマンライブ『夏の影』は立見席含めて完売。11月2日にはEMI Recordsより映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の主題歌として書き下ろした表題曲を含むアルバム『愛のゆくえ』を発売。2017年3月よりワンマンツアー『花の名前を知るとき』がスタート。

MITCH NAKANO(みっち なかの)

写真家、映像作家。東京を拠点に活動し、ファッション誌や広告を手掛ける他、2016年からYkiki Beat、雨のパレード、ASIAN KANG-FU GENERATION 後藤正文などのアートワークやミュージックビデオ、イメージングを手がけている。クリーンな世界観の中に、コンテンポラリーアートの要素を組み合わせて唯一無二の作品を提示する。

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