わたしたちのヘルシー

IMALU、小島慶子、フォーリンラブ・ハジメらと学ぶウィメンズ・ヘルス。心とからだに向き合う11の視点

2022年4月、女性活躍推進法の対象企業が広がり、さらに2023年2月には性犯罪の実態にあわせた刑法改正案が示され、女性を取り巻く環境は大きく変わろうとしている。しかし、ジェンダー平等など女性の包括的な健康が「当たり前」になる社会を実現するには、法的制度を含めた環境の整備はもちろんパートナーや友人など身近な人からの理解や支援も欠かせない。

3月8日の「国際女性デー」と3月1日〜8日までの「女性の健康週間」にあわせ、女性が健やかに輝き続ける社会を目指すWomen's Health Action実行委員会とCINRAは、オンラインイベント『わたしたちのヘルシー ~心とからだの話をはじめよう~in Mar. 2023』を開催した。

第5回目となる今回は、俳優やタレント、DJ、クリエイティブディレクター、アクティビストなどさまざまなバックグラウンドを持ったゲストと婦人科医をはじめとする医療ヘルスケア分野の専門家とともに、月経トラブル(*1)や妊活・不妊(*2)治療、更年期障害(*3)やデリケートゾーンのケア、貧血(*4)や血流の滞り、避妊(*5)やSRHR(性と生殖の健康と権利 *6)などをトピックに、11本のトークセッションを実施。今回は男性の妊活や不妊治療にもフォーカスをあてるなど、女性だけではなく男性のヘルスケアにまつわるセッションも設けられた。

心とからだの健康にかかわる知識を身につけることは、自分だけではなく、誰かの不調を気づかうことにもつながる。その「誰か」に年齢や性別の垣根はない。そんなメッセージが詰まった、盛りだくさんのイベントのレポートをお届けする。

「いまほど大事な局面はない」。女性の心とからだの健康と、権利のために

オープニングトークに登場したのはWomen's Health Action(WHA)の副代表を務める産婦人科医の対馬ルリ子医師と、セクシャルヘルスに関する情報や選択肢の必要性を訴えるプロジェクト「#なんでないの プロジェクト」代表の福田和子さん。

スウェーデン留学でSRHR(Sexual and Reproductive Health and Rights 性と生殖の健康と権利)を知った福田さんは、帰国後日本ではSRHRの整備が遅れている現実に直面し、2018年から「♯なんでないのプロジェクト」を開始した。

女性の心とからだの健康、そしてときにその権利が十分に守られていないことについて問題提起をし、一人ひとりが主体的に人生を歩めるよう声をあげ続けてきた二人は、日本における近年の変化をこう語る。

対馬

性教育やジェンダー問題などの現状に不満を持っていた女性自身が声をあげ続けたことに加え、それに呼応する人たちが医療や政治、経済、メディアなどさまざまな場に増えてきました。私たちが手を取り合っていくことで、何かガラッと変わっていくような局面が、すぐそこまで来ていると感じています。

福田

私も日本の変化は感じています。スウェーデンは、いまでこそSRHRの先進国というイメージが強いですが、SRHRは空から突然降ってきたものではなく、世界が目指すべき指針を示した北京の世界女性会議(1995年)など、当事者が声をあげたことによって獲得されたもの。

SRHRにおいて日本はまだ遅れていると言わざるを得ませんが、性犯罪の規定を見直す刑法改正案や緊急避妊薬の取組みなど、当事者の求めてきたものが実現しようとしています。日本も声をあげれば変わるんだなと強く感じています。

さらに対馬医師は、女性の性と生殖の健康と権利について、世代も国も超えて同じ想いをもつ声が高まっていることに対して「いまほど大事な局面はない」とし、より多くの人に声をあげるように呼びかける。

対馬

たとえば、セックスや避妊に関して嫌だったことや、月経や更年期障害などについて日頃からつらく、我慢して生活していること、さまざまな形で行われる性暴力についてなど、女性が変えてほしいと思っていることを発言する場がいまだに少ない。そこを何とかするために、みんなでこじ開けていきましょう。

女性だけでなく、男性、性的マイノリティーなど、それぞれ我慢していることがあると思います。あきらめず、発信し続けることが、みんなの健康になったり、次の世代の幸せになったり、もしかしたら世界の平和にだってつながったりするかもしれません。

福田

SRHRのように、私たちにとってはすごく大切なことはまだまだ見過ごされ続けています。「声をあげれば変わる」という社会を目指し、これからも活動を続けていきたいと思います。

最後に「みんなが自分の人生を自分でつくっていきましょう」と話す対馬医師。力強いメッセージとともにオープニングセッションが終了した。

冷えや肌荒れの原因は血流にあり。「ポジティブな思考」で健やかな人生を

続くトークセッション「『冷え』『肌荒れ』対策に!医師と学ぶ血流改善メソッド」では、「日本一親しみやすいモデル」として、そして「ためになる!ハッピーになる!」をテーマにYouTuberとしても活躍する石井亜美さんが登場。

WHA実行委員で女性特有の心とからだの問題と向き合い、診療や研究を続ける赤澤純代医師とともに、女性の多くが抱える冷え(*1)や肌悩みなどの健康課題に対する向き合い方を考え、前向きに日々を過ごすためにどのように改善していくかを学んだ。

石井

動画編集をしていると長い時間座っていることが多いので、足がむくんだり腰回りの筋肉が固まったりします。それ以外でも、1年を通して手先がいつの間にか冷えていることがありますし、生理周期(*2)によって肌荒れもよく起こるんですよね。常にどこかしらが気になるし、ケアの方法も悩みの一つです。

赤澤

冷えや肌トラブルは女性にとって深刻な悩みですよね。じつはどちらも血流に原因があるんです。血流が滞ると臓器の機能が低下しますので、肌のターンオーバーが遅くなり肌荒れが起こりやすくなります。また、体内でつくられた熱を運ぶのも血流の重要な役割。血流はからだの冷えにも関係しています。

赤澤医師からは血流改善に役立つ酵素の一つとしてナットウキナーゼが紹介された。石井さんには実際にナットウキナーゼのサプリメントを試してもらったところ、いつもとは違う発見があったという。

石井

ナットウキナーゼを取り入れ始めたら、足や腰のマッサージがいつもより短い時間でも気持ちいい状態になった気がしました。

赤澤

血流が良くなることで疲労物質も流れやすくなり、マッサージをする時間が短く済んだのかなと思います。

また、からだが健やかでいるには心や考え方も重要だと赤澤医師は話す。日頃からストレッチやサプリメントでからだのケアを欠かさないという石井さんは、毎日を前向きに過ごすために心の面でも意識していることがあるのだとか。

石井

できる限りポジティブな思考で、未来のワクワクすることに頭を使っています。自分の機嫌を、常に自分で取ってあげるような意識で生活しています。

赤澤

血流を良くするためには、食事・運動・睡眠・そして心の健康も大事。足りないところはサプリメントで補うのも良い手です。みなさんにはぜひ「血流美人」になって良い人生を送っていただけたらなと思っています。

避妊だけでなく治療効果も。低用量ピルとのつき合い方

続いてのトークセッションは「わたしの人生をわたしらしく。ピルではじめるライフデザイン」。

大人気恋愛リアリティー番組に参加し注目を集め、ファンの8割が女性だというタレントの休井美郷さんと、一般社団法人ウィメンズへルスリテラシー協会 代表理事、丸の内の森レディースクリニック院長の宋美玄医師が登場。少し遠い存在に感じられがちな「低用量ピル」のメリットやピルとのつき合い方を語ってもらった。

はじめに宋医師が低用量ピルの効果について、ピルの使用目的には避妊(*1)と治療(*2)の両方があり、どちらの使用目的でもピルは女性のライフプランニングに欠かせない存在であると解説したあと、世界各国での低用量ピルの普及率に触れた。

日本において避妊を目的とした低用量ピルの普及率はなんと2.9%。フランスやカナダなど欧米諸国では30%前後と言われており、その低さには休井さんも驚いた様子。

休井

私が月経困難症(*2)の治療のために低用量ピルを飲みはじめたときも母親から心配されました。とはいえ私の周りはピルを活用している人が多く理解があるけれど、いまだに友人や友人の親から「大丈夫?何かあったの?」と言われることもあり、まだまだ浸透していないんだなと実感しました。

「ピル」というと何か特殊な薬というイメージを持たれていて、月経困難症の治療にも使われることは知られていないのかもしれませんね。特に親御さん世代には馴染みがなく、「親ブロック」により低用量ピルが手に入らないという方もすごく多いんです。

低用量ピルへのアクセスはまだまだ改善の余地があるものの、私たち産婦人科医のあいだではほとんどの方が日頃から低用量ピルを使用していますのでご安心ください。

セッションではSRHR(Sexual and Reproductive Health and Rights 性と生殖の健康と権利)についても触れられた。妊娠の選択を自分の意志でコントロールすることは、SRHRの理念に基づき尊重されるべきこと。宋医師は月経困難症の治療目的だけではなく、避妊においても低用量ピルの使用を推奨している。

パートナーがいても「いまは子どもを授かることや子育ては考えていない」という時期に低用量ピルを飲むことで、予期せぬ妊娠を防ぐ可能性が高まります。また、自分のからだが思春期を迎えて生理と排卵を起こすようになると、人によっては生理痛(*3)のせいで日常生活に支障があったり、出血が多くて貧血になったりしますよね。

将来あるかどうかわからない「生殖」のために、思春期からずっと煩わされることになりますが、治療と避妊をコントロールする意味でも低用量ピルを使ってほしいです。

休井

私は小学生のとき、月経不順に悩み低用量ピルを飲み始めてから20年ほど飲み続けています。30歳を超えて子どもが欲しいなと思うこともあるので、からだを整えておくという意味でも、今後も低用量ピルを飲み続けたいなと思います。

最後に宋医師は「人によって月経に関する悩みや症状は違うため、婦人科で診察を受けながら相性の良い治療法やピルをみつけてほしい」とコメントし、セッションの結びとした。

不妊の原因は男女半々。男性にも知ってほしい妊活のこと

今回のイベントでは、男性による不妊治療のセッションも追加された。「パートナーと力をあわせて取り組む、妊活のこと」では、6年間の不妊治療に取り組み、昨年第一子が誕生したお笑い芸人のハジメさん(フォーリンラブ)が登場。

医師の赤澤純代医師、堀江重郎医師とともに、まだ話題にあがることの少ない男性の妊活や不妊について話し合った。

はじめに赤澤医師から妊娠前からできるからだのケアとして「プレコンセプションケア(*1)」が説明された。

赤澤

プレコンセプションケアは妊娠前からのケアということで、さまざまなケア方法があります。たとえば「体重をキープする」「タバコを吸わない」「アルコールを控える」「葉酸をしっかりとる」といったチェック項目が男女別にあります。

ハジメ

妊活をはじめたタイミングでこれらを実践することも大事ですが、妊娠を意識する前からできることもたくさんあるんですね。

また、妊娠は女性の心身に負担がかかる場面が多く、まだまだ女性のみが妊活や不妊(*2)治療に取り組んでいる状況が多い。しかし、堀江医師は不妊の原因は女性に限らないと指摘する。

堀江

不妊の原因は男女半々。しかも、女性の場合は不妊の原因がある程度特定できることが多いのですが、男性の場合、8割が精子の量や質に問題があるものの、その原因についてはわからないことが大多数なのです。

こうしたなかでも、「男性が精子の量や質の改善のためにできることがある」と堀江医師は続ける。

堀江

精子の質のポイントは、精子の運動率・形態・遺伝子です。精子は、大事な遺伝子を格納した頭を持ち、しっぽを動かして前進するのですが、精子の運動率を高めるためには、精子の中にあるミトコンドリアを活性化させることが重要。ミトコンドリアは、細胞にエネルギーを供給する発電所の様な役割を果たしていて、精子や卵の形成にも関わっています。男性・女性ともに健康なミトコンドリアを維持していくことが大切です。

健康なミトコンドリアを維持するためには、少し強めの有酸素運動などの適度な運動や、バランスのとれた食事を適量とることなどが効果的です。成分として重要なのは「還元型コエンザイムQ10」。これが足りないとミトコンドリアは効率よく働きません。ミトコンドリアが働くために必要な栄養成分を補うことも大切です。

妊活で大切なのは体調をととのえることだけでなく、パートナーと力を合わせることも不可欠だ。ハジメさんは自身の経験から、パートナーとの良いコミュニケーションについてこう語る。

ハジメ

どのカップルにも共通することは、コミュニケーションを大切にすることだと思います。単に妊活について会話するだけでなく、普段の会話を増やすことで、お互いの熱量は高まっていくはず。「今日何したの?」とか「お昼何食べた?」とか、何気ない会話を意識的に行なうことが大事だと思います。

赤澤

「男だから」「女だから」といった思い込みや偏見を指す「アンコンシャスバイアス」という言葉があり、ときにこれが妊活の障壁となることもあります。男女の役割というバイアスを取り除くには、ハジメさんのようにコミュニケーションを取ることが解決方法の一つでもありますね。

堀江

ご夫婦の絆やコミュニケーションを大事にすることはすごく大事。素晴らしいなと思います。

ハジメ

今日のお話を聞いて、妊活のためにできることはたくさんあるなと感じました。すべてを一度に実践するのは難しいですが、一歩ずつ階段を上っていけばパートナーとの幸せな未来が待っているんじゃないかな、と思います。かつての自分や、いま妊活している人たちみんなに伝えてあげたいなと思いました。

婦人科を「保健室」のように頼って。自分にあった生理痛の治療法はきっと見つかる

続いては株式会社arca CEO クリエイティブディレクターの辻愛沙子さんと、2回目の登場となる宋美玄医師が対談。「婦人科はわたしたちの保健室/生理痛はあって当たり前じゃない!」というセッションタイトルで、婦人科に対するイメージや生理痛(*1)などのお悩みを共有しながら、婦人科とのつき合い方を語る。

はじめに、本セッションのパートナー企業であるバイエル薬品株式会社より女性の健康に関するデータが紹介された。日本医療政策機構による「働く女性の健康増進に関する調査」(2016)および(2018)では、定期的な婦人科受診について「健康なので行く必要はない」「自分の症状は重大な病気ではないと思った」といった理由で、受診しない女性が多く見られたという。

多くの女性にとってまだまだ「婦人科は行きにくい」といったイメージがあるようだが、辻さんは「医療機関では婦人科に行くことが一番多い」と話す。

私は父が医者なこともあり、初潮がきた時にも変に特別視されたり恥ずかしい思いをすることなく、隠すべきものだという意識が生まれなかったんですよね。なんならティッシュを頼むかのように普通に生理用品(*2)を父に買ってきてもらったことも。だから、婦人科に行くこともそこまで抵抗感やタブー視がなかったように思います。それでももちろん最初は少し緊張しましたが、妊婦さんだけでなく、当時の私と同世代くらいの人も多くて安心したのを覚えています。

いまは3〜5か月に一回程度、婦人科に行き、低用量ピル(*3)を処方してもらったり、何かいつもと違うことがあればすぐに診てもらったりしています。

婦人科の役割について、改めてどうとらえれば良いのか。産婦人科医の宋医師はこう語る。

女性が気軽に行ける「保健室」と思っていただければいいかなと思います。その点、辻さんは本当に素晴らしい婦人科の使い方をされていますね。

症状がなくても定期チェックとして来てもいいですし、気になる症状があったらその都度来ていただいてもいいと思います。

婦人科には制服を着た学生さん、同年代、親世代、年配の方と、幅広い層の方々がいます。服の趣味も全然違うし、雑誌を読んで待っている人もいればスマホを触っている人もいる。決して特殊な環境ではなく、私たちが普段見る光景となんら変わらない、私たちのための場所なんですよね。

宋医師によれば婦人科にかかる理由の多くは生理痛だが、その程度は人それぞれ。宋医師は婦人科に行く心理的なハードルを下げるために、診察で工夫していることがあるという。

「もう立ち上がれない」みたいな痛みになってはじめて生理痛と考える人もいますが、そうなると「私はそこまでじゃないから、仕事は休めない」と我慢する人も出てきてしまいます。ですから、私が生理痛について聞くときは、「生理痛があるか、まったくないか」の二択にしているんです。

すると8割くらいの人は「ある」んですよ。たとえば、生理痛により、重要な用事に支障をきたしたり、気持ちが不安定になったりする場合には、日常生活に影響を及ぼしているといえますので、治療をおすすめします。

婦人科にかかり、低用量ピルを飲みはじめてわかったのですが、体調だけでなくライフスタイルに合ったピルの選び方もあるんですね。ピルを飲み忘れてしまった場合も、私の生活スタイルを先生に話してみると「こういうピルだとあなたの生活サイクルの中でも飲み忘れや混乱が起きにくいかもしれません」と提案いただいたんです。

「怒られたら嫌だな」と思ったのですが、まったくそんな気配はなく、むしろ別の提案をしてくれたのですごく安心しました。

かかりつけ医を見つけることで定期的な婦人科検診だけでなく、普段と違う体調の変化にも気づきやすくなる。では、自分に合ったかかりつけ医はどのように探せば良いのだろうか。

どうしても医師との相性はあると思うので、どこかの婦人科を受診したときは、友達や同僚のあいだで「あの婦人科はどうだった」といった生の声を参考にするのが良いですね。

一度行ってみて、もし相性が悪かったり何か嫌な思い出になったりしたら、周りの人に相談してみたり、口コミを見てみたり、いろいろ比較しても良いと思います。もちろん、嫌な思いをしないのが理想ですが、あきらめずに探していくと自分にぴったりの婦人科に出会えるはずです。

最後、辻さんから「婦人科は『最後の砦』というより、日常的に相談する相手。病気やケアについて自分で勉強することも大事ですが、産婦人科医というプロに気軽に聞ける環境があることは、より大事だと思います」と視聴者にメッセージを贈り、セッションを締めくくった。

お母さんの不調をわかってあげる。親子で話す更年期のこと

続いての「20歳になったら、お母さんと話そう。『更年期』のこと」には、舞台を中心に活躍する俳優の長月翠さんと、東京歯科大学市川総合病院・産婦人科の准教授で日本女性医学学会の幹事でもある小川真里子医師が登場。更年期世代の女性が抱える症状(*1)について、若い世代と更年期世代の女性とのコミュニケーションのきっかけづくりについて考えた。

20歳を超えると、自分自身のからだも生活も少しずつ変化していく。長月さんは成人を機に以前よりも母親と体調のことなどについて話すことが増えたという。

長月

私の母も歌う仕事をしているのですが、「のどを温めなさい」といつも言ってくれて、母から教わったのどのケアはいまも必ず行なっています。

また、最近ではスキンケア商品を母と一緒に見に行ったとき、いままで母から教えてもらうことが多かったのですが、逆に私が流行りの化粧水を教えることも増えました。20歳を越え、「教え合う」というコミュニケーションが増えたのでとても楽しいです。

一方、母親の年齢によってはからだの不調が増えていく場合もある。平均的な閉経の年齢は約50歳で、一般的に閉経をはさんだ10年間を更年期と呼ぶ。この期間に起こるさまざまな不調が更年期障害だ。

小川

更年期は女性の心とからだを守る「エストロゲン」の分泌が減り、ホルモンのバランスが崩れます。ここに性格や社会的・環境的な要因が組み合わさり、独自の症状が生まれるのです。更年期障害の代表例が、急に顔が熱くなったり汗が止まらなくなったりする「ホットフラッシュ(*2)」です。

更年期障害の影響は体調の変化だけでなく、人前で汗が出たり、ほてったりすることを恥ずかしく感じ、外出を控えたり、人前に出ることが出来なくなったり、行動の制限につながることもあります。

長月

私自身も体調によっては「なんだか暑苦しい」と感じることもありますが、それが日常的に起こると外出を控えるようになると思います。いままで気に留めていなかった部分がどんどん気になってきてしまうのはとても大変なことですね。

小川

そうですよね。しかし、更年期障害は生活習慣の見直しや薬物療法で改善できる可能性があります。「ホルモン補充療法(*3)」を行なったり、漢方薬(*4)を処方したり、それ以外にもカウンセリングなどの心理療法を行なったりすることで、症状の緩和を目指します。

セルフケアの方法としては、すべての世代に言えることではありますが、バランスの良い食生活や適度な運動、十分な睡眠やリラクゼーションが重要となります。

ほてりや発汗といった症状は対処できるが、対処するための「きっかけ」をつくることも大切だ。娘や家族はどのようなコミュニケーションを心がけるべきなのか。

小川

更年期の女性は、許容できる温度帯がすごく狭くなることもあるんです。少し温度が変わるだけでつらいと感じることも。そんなときは、エアコンの主導権を握らせてあげると良いと思いますよ。

つらそうであれば受診をおすすめしていただきたいのですが、ここで「お母さん更年期じゃないの?」といった言葉はNGです。直接的に言うのではなく、「もしかしたら婦人科に行くと治療できるかもしれないよ」というように、優しく提案してあげるのが良いかなと思います。

最後に、長月さんからのメッセージで本セッションは締めくくられた。

長月

私の母はまだ更年期症状は出ていないようですが、もし何かつらそうにしていたときはすぐに気づいてあげて率先して助けたいです。また、更年期症状に悩む女性の方はたくさんいると思いますが、更年期症状を隠さずに生活できるような世の中になればとてもいいなとも感じました。

腟トラブルは自分だけじゃない。「話す」ことで悩みに気づくことも

続いて登場したのは、タレントとして活躍するかたわらからだや性の悩み、生理やセクシャルウェルネスについてなどを気軽に話し合う番組『ハダカベヤ』を配信しているIMALUさん。

東京大学医学部産婦人科学教室准教授で、「卵巣機能に着目したプレコンセプションケア」をライフワークとして研究する原田美由紀医師を招き、「腟のお悩み、抱えていませんか?もっと身近になるデリケートケア」というセッションタイトルで、腟まわりの悩みが発生する原因、デリケートゾーンのお手入れ方法などを学んだ。

帝人の調査によると、かゆみ、におい、ムレ、おりものの状態など、デリケートゾーンの悩みを感じる人は、「過去にあった」人も含めると87%にのぼるが、なかなか人に相談しづらい話題だ。IMALUさんは自身のPodcastがきっかけとなり、知識や話す機会が増えたという。

IMALU

からだの悩みを話す機会はこれまでほとんどなく、みなさんの悩みを聞いたり自分で話したりするようになったのは最近です。もともとPodcastを始めたきっかけも、性教育について知らないことだらけだなと感じたから。私もリスナーのみなさんと一緒に勉強しているところです。

IMALUさんが腟のケアを本格的に始めたのは2年前。それから、どんな変化に気づいたのだろうか。

IMALU

これまで腟のケア用品を買っても1回しか使わないことが多かったのですが、2年前から毎日使い始めたことでにおいやかゆみ(*1)が軽減されたように感じました。そこではじめて「こんなことに悩んでいたんだ」という気づきもありました。

でも、腟は他の人と比べられないじゃないですか。だから、自分が感じていたかゆみも、「悩み」という認識すら持っていなかったことに気づかされました。

原田医師によると、腟トラブルには「腟内フローラ」が関係しているのだという。

原田

腟にはたくさんの菌が住んでおり、これらの集団を腟内フローラと呼びます。このなかには善玉菌も悪玉菌も存在しているのですが、このバランスが崩れると腟内フローラが乱れた状態となり、腟のにおいやかゆみの原因となります。

また、閉経期などで女性ホルモンのバランスが崩れると腟内が乾燥しやすくなり、腟のトラブルが起こりやすい状態になります。腟内フローラの良いバランスを保つためには、プロバイオティクスと呼ばれる、生きたまま腟に届く微生物を摂取すること。その代表例が乳酸菌です。

IMALU

菌を全部なくせばいいというわけでもないんですね。

腟の悩みが生じたとき、どうにか自分で解決してみようとしてしまうこともあるが、原田医師は婦人科に行くことも一つの選択肢だと語る。

原田

ご自身でケアをすることも大事ですが、ぜひ婦人科のかかりつけ医を持っていただきたいと思います。もしトラブルがあったとしても「これくらいは当たり前」と思ってそのままにしているおそれもありますので、やはり専門家に相談をしてみることが大事です。

IMALU

女性に生まれてくると、年齢関係なくいろいろな悩みが出てくると思うので、かかりつけの先生が一人いると安心ですよね。

Podcastでの発信を通して、IMALUさん自身にも変化があったという。

IMALU

女性特有のからだの悩みというテーマでアンケートを取ると、本当にたくさんの声が寄せられます。Podcastを始めたばかりのころは腟のことをオープンに話して良いのかためらうこともありましたが、「1人じゃないんだ」と思えるようになったのは大きな変化です。

最後、原田医師からは「みなさんで共有できる場があるのはすごくいいですよね。女性の悩みを解決するテクノロジーもどんどん進んでいますので、5年後や10年後にはもっと良い状況になっていることを期待しています」というメッセージが贈られた。

貧血はそのままにしないで。赤ちゃんのためにも貧血ケアが必要な理由

続いての「少しずつ始めるママへの準備。貧血ケアも大切なこと、知っていますか?」では、3児を育てるモデルの牧野紗弥さんと、産婦人科専門医で周産期(母体・胎児)専門医の笠井靖代医師が登場。貧血を知り、理解し、上手にコントロールするためのヒントを学んでいく。

牧野さんは第一子の妊娠中、はじめて鉄欠乏性貧血と指摘されたのだとか。自身の経験を振り返りこう語る。

牧野

定期検診で血液検査をしてから貧血と診断され鉄剤を処方されました。その後、あるときに鉄分の点滴を受けることになりました。じつは、当時その処置を不思議に思うことはなく、貧血に気を配り、改善することがどれだけ重要なことなのか、考えることもありませんでした。

ですから、第二子、第三子の妊娠中も自分が貧血であったことを医師に相談するなど、自分からアクションを取ることがなかったんです。

「自分では貧血なのかどうかわからない」という女性は多いかもしれない。そもそも貧血とは、そして鉄欠乏性貧血とはどのような状態なのだろうか。

笠井

「貧血」は血液中のヘモグロビンが基準値よりも減少した状態。ヘモグロビンは血液中の酸素をからだの組織に運搬する働きをしていますので、貧血状態になるとヘモグロビンが産生されず、からだ中に酸素を送れなくなるのです。一方で「鉄欠乏性貧血」は、鉄が不足して起こる貧血を指します。

多くの場合は徐々に症状が出ますので、牧野さんのように血液検査によって貧血に気がつくこともよくあります。我慢しているうちに、ヘモグロビンの値がかなり低くなっている、といったケースもありますので、血液検査で早めに気づくことが重要です。

牧野

早く気づいてあげることが何より大切なんですね。

また、自身の健康面だけでなく、おなかの赤ちゃんのためにも貧血へのケアはとても大切だと笠井医師は語る。

笠井

妊娠中は赤ちゃんにも栄養や血液を送るため、妊娠前より多くの血液を必要とします。血液の大部分は水分で、妊娠により血液が薄まった状態にあるため、赤血球やヘモグロビンの産生が追いつかないことも少なくありません。また、妊娠中の鉄欠乏性貧血は低出生体重児などの原因のひとつであるとの報告もあります。

牧野

私が妊娠中に鉄分の点滴をしてもらった理由がわかったような気がします。自分だけでなく赤ちゃんの健康を守るためにも、貧血ケアは重要なんですね。このような知識を持つことは妊娠や出産の不安をやわらげることにもつながりますよね。

それでは、貧血のサインやケア方法としてどんなものがあるのだろうか。

笠井

貧血になり酸素を送りにくくなると、心臓は速く拍動して足りない酸素をどんどん送ろうとします。その結果、動悸や息切れが起こりやすくなります。

また、顔色が少し青白くなる、爪が割れやすくなる、爪の表面がへこむといった症状も貧血のサインです。貧血を予防するためには、やはり三食バランスよく取ることや、無理なダイエットは避けるといったことが大切です。

鉄分の多い食事としては、赤身の肉やイワシ、カツオ、大豆など。同時に、タンパク質やビタミンCをとることで鉄分の吸収がよくなりますので、果物やイモ類を取り入れることも効果的です。また、「もしかしたら貧血かな?」と感じたり気になることがあったりしたら、我慢せず医師に相談することも大切です。

最後に「今日の先生のお話をうかがって、自分のからだに疑問を持つことがとても大切だと感じました。血液検査をするときも『この数値はどういう意味ですか』『どうしてこの薬を処方するんですか』と聞くなど、血液検査の結果と向き合うことは自分の健康を大切にすることにもつながるのかなと思います」という牧野さんからのコメントで、セッションが締め括られた。

「妊活」「不妊」、どう切り出す?パートナーと一緒に歩むために

続いての「いつかのために、誰もが知っておきたい。妊活・不妊治療の基礎知識」では、コンテンツクリエイター・DJとして幅広く活動する植野有砂さんが、産婦人科専門医で生殖医療専門医の川井清考医師とともに、「生殖」の仕組みや妊活・不妊治療の基礎知識について学んでいった。

妊活を始めるタイミングになって初めて不妊(*1)治療について調べる方も多いはず。植野さんは今年の2月に結婚を発表し、現在は「やんわり妊活」をはじめているそうだ。

植野

本格的な妊活というよりは、「そろそろ考えたいな」という気持ちをパートナーと共有しながら、「やんわりと」始めています。私自身、20代は妊活のことなんてまったく考えていなかったので、いまは自分で得られる知識をたくわえている段階です。

フェリング・ファーマ社による調査では、日本で不妊を認知した夫婦が病院へ受診するまでの平均期間は3.2年だという。この結果を受けて川井医師はこう語る。

川井

子どもが欲しいなと思ってから3年かかると考えるとやっぱり長いですよね。やはり不妊というものに対するネガティブなイメージだったり、不妊治療への不安が強かったりすると思います。その点は我々医療者が、患者さんが抱える不安を払拭できてないんだろうなと感じています。

植野

3年かかるというのはショッキングですね……。早いに越したことはないと思う一方、行動に出るのも大変なのかなと思います。

川井

ただ、不妊治療の現場はここ10年でとてもポジティブな変化が見られます。私は不妊症の治療の専門に入ってから10年経つのですが、昔は女性1人で来られる患者様が多かったです。

でも、ここ最近は初めから男女カップルで来られる数が本当に増えたなと感じます。2022年4月から不妊治療が保険適用になり、今後も環境整備が進んでいくことと思うので、これからの変化がすごく楽しみです。

次に、川井医師が妊娠前からおこなうケア「プレコンセプションケア」を解説してくれた。女性も男性も若い時期から妊活や不妊症を知り、プレコンセプションケアに取り組むことが重要と語る。これらの取り組みにはパートナーとのコミュニケーションが不可欠だが、植野さんはどんなことを意識しているのだろうか。

植野

私は思ったことをどんどん言えるタイプではあるのですが、言いたいことを言うだけでなく、パートナーと同じ気持ちで歩んでいきたいなと思っています。

川井

本当にその通りだと思います。私たち医師も、患者さんに対して女性のからだについて話すときは言葉を選ぶことが多くて、伝え方が悩ましい場面もあります。やはり夫婦でしか話せない部分があるので、植野さんのように日頃から夫婦で妊活や不妊の会話をしていただければすごく助かるなと思います。

一方で、「妊活」や「不妊治療」について話しにくいカップルはどのように切り出すのが良いだろうか。

川井

たしかに切り出しにくい内容ですので、まずは気軽に「子どもがいると楽しそうだね」という世間話から始めて、やがて「私が○歳になるまでに子どもができなかったら検査行ってみよう」という感じで語りかけるなど、いますぐ行こうなどと焦って会話に出さないようにしたいですね。同時に、医療者側も産婦人科に来ていただきやすい環境を整備していく必要があると思っています。

植野

自分のからだを知るのを第一歩として、気軽にパートナーと話してみるのはとてもいいことだし、それが「一緒に未来を見る」ということ。一度話題にしてみると、意外と話がスムーズに進む、なんてこともあるんじゃないかと思います。

最後は川井医師からの「2人で抱えすぎず、いつでも医療を頼ってください」という、優しく背中を押すようなメッセージで本セッションが終了した。

更年期障害は治療できる。かかりつけ医を見つけ、からだの変化を楽しむ

最終セッション「今、そしていつか更年期を迎える世代へ。産婦人科かかりつけ医のススメ」に登場したのはエッセイストでタレントの小島慶子さんと、よしかた産婦人科院長で横浜市立大学産婦人科客員准教授の善方裕美医師。更年期障害を学び、あらゆる年代の女性たちが産婦人科のかかりつけ医を持つ大切さについて語った。

小島さんは47歳ごろから更年期障害(*1)の症状が見られたとのこと。

小島

頭痛やめまいが増えたり疲れやすくなったり、イライラしやすくなったりといった変化を感じていました。それらが更年期障害とは思っていなかったのですが、不調が続くため婦人科で診てもらったところ「更年期の始まりかもね」と言われたんです。

しかし、小島さんの経験は、更年期障害のイメージとは違ったものだったという。

小島

40代に入ったころから、美容室で渡される雑誌には必ずと言っていいほど「更年期特集」が載っているんです。そのページには、顔がほてったり汗をかきやすくなったりする「ホットフラッシュ」をはじめ更年期の悩みがたくさん書かれていて、「きっと私も40代後半になったら、ある日突然ホットフラッシュが起きて大変なことになるのでは」と恐怖に感じていました。

でも、実際に更年期障害がはじまってもホットフラッシュは起きなかった。お医者さんからすると当たり前のことですが、更年期 (40代後半~50代の閉経の前後5年)の女性が全員ホットフラッシュを経験するとは限らないんですよね。

善方

更年期に入るとさまざまな不調があらわれますが、症状は本当に千差万別。症状を並べていくと200種類以上とも言われています。

「更年期かも?」と思ったときは「エンジョイ エイジング」など専用サイトの更年期チェックが役立つという。善方医師は、「自分がどのような状態なのかを知ることは大切」と語る。一方で、小島さんは更年期のからだの変化をポジティブにとらえているそうだ。

小島

いままでは女性が持つ妊娠・出産の能力によって、女性の価値が「測られる」ようなとらえ方もあったと思うんですよ。でも、決してそんなことはありません。更年期障害というのは、年齢とともに変化する身体に脳や内臓が適合しようとするときの不調。

まさにその変化は生きている証拠だなと私は思います。生理がなくなればむしろ楽になりますし、初潮を赤飯で祝うなら、閉経でも赤飯を炊いていいじゃないかと思うんですよ。

善方

とても素敵な考え方ですね。私は更年期や閉経という変化を「生殖からの解放」と呼んでいます。白いボトムスでもどんどんお出かけができますし、突然の出血におびえなくていいんです。

更年期や閉経のポジティブな面も語られた一方、いままさに起こっている更年期障害はできる限りやわらげたい。善方医師には治療方法を解説してもらったほか、かかりつけ医を見つける重要性も強調した。

善方

更年期の症状は200以上あるとお話ししましたが、治療はご本人の性格や社会的背景も考慮しながら慎重に決める必要があります。治療方法も生活習慣の改善からホルモン補充療法(*2)、漢方(*3)療法、向精神薬療法などさまざま。ご本人にあった治療を継続していくには、やはり気軽に相談できる婦人科のかかりつけ医を見つけていただくことが大事です。

最後に小島さんから、「私たちはみんな1つきりのからだで、1回しかない人生を生きていきます。からだには変化がつきもの。その変化の不安の相談にのってくれる人は必ずいます。1人で抱え込まずに『仲間はいっぱいいるはず』と思って、周りの人や専門家に相談してほしいです」という言葉で締めくくられた。

若い世代からの健康と、いつか望んだときに生み育てやすい社会にするために。3人の医師から女性たちに伝えたいこと

クロージングトークでは、WHA代表の吉村泰典医師(ビデオメッセージ)、副代表の大須賀穣医師、対馬ルリ子医師が登場。「3人の医師から女性たちに伝えたいこと」と題したメッセージが発信された。

吉村医師は、2022年4月から始まった「HPVワクチン(*1)」の積極的な勧奨再開を喜ばしく思う一方、接種率に関してはWHO(世界保健機関)が掲げる「2030年までに全世界でHPVワクチン接種率90%」という目標にはほど遠いと指摘。

また、海外では男女共にHPVワクチン接種が推奨されており、日本でも男性への適用が認められ、2020年12月から肛門がん予防適応の追加が取得されたという情報も伝えられた。そして「定期接種の機会を逃した方に対して、キャッチアップ接種も行なわれています。1日でも早くHPVワクチン接種を受けてほしい」とオンラインでメッセージを呼びかけた。

大須賀医師は2022年4月から始まった不妊治療における保険適用拡大について触れ、負担する費用が下がったことで若年カップルの受診が増えたことを伝えた。また、年齢を重ねるとともに妊娠率は減少することを説明し、「ためらわずに不妊治療を受けていただくことが大事」と強調。

さらによりよい不妊治療をしていくためには、不妊症に理解がある社会の形成も必要だと説いた。

最後に対馬医師は「あらゆる女性が生きやすい社会を実現するために。女性医療支援の必要性」というテーマで登壇。

フランスの事例をあげ、養育費の支援だけではなく、これから産む可能性のある女性の健康や多様な生き方を守ること、子どもを産みたい、育てたいという気持ちや、同性婚含め、多様な生き方を尊重し、社会的支援が十分に受けられるような制度を整えることで、少子化が回復する可能性を示唆した。

最後に「自分の生き方を自分で決める」というSRHRの必要性を改めて強調し、少子化対策のためにも社会的な環境の整備や適切な医療支援が必要不可欠だと語り、本イベントを締めくくった。

このイベントのアーカイブはYouTubeで4月末日まで視聴できる。さらに各プログラムの最後に発表される合言葉を集めてアンケートに答えると、抽選で100名に「わたしたちのヘルシー」オリジナルギフト詰め合わせが当たるキャンペーンも実施。

自分の心とからだはもちろん、周りの人のことを知り、女性の健康から社会を変えていくためにも、気になったトークセッションがあればぜひご覧いただきたい。

『わたしたちのヘルシー 心とからだの話をはじめよう in Mar. 2023』

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アステラス製薬株式会社

アステラス製薬は、最先端のバイオロジーやモダリティ/テクノロジーの組み合わせを駆使し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出に取り組んでいます(Focus Area アプローチ)。
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株式会社カネカ

カネカは、環境をあるべき姿にする。
食べ物を健やかにする。人間や動物を元気にする。
ビジネスに活気を与える。そして社会を明るくこの世界を「健康」にしていくために。
カネカは、ますますカガクにできることを広げ、さまざまなソリューションを通じて社会と人々の願いをかなえていきます。
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ゼリア新薬は、「健康づくりは幸せづくり」をモットーに、独創的で価値ある製品の開発・製造・販売を通じて、健康と美しさを願うすべての人々の豊かな生活の実現に貢献することを目指しております。
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帝人では、これまで培ってきた「健康」への取り組み成果を、「女性の腟内フローラを整える乳酸菌UREX®(ユーレックス)」などの安心安全で機能性を備えたプロバイオティクス素材を通じて、新たな女性の健康へのアプローチと貢献に取り組んで参ります。
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日本ナットウキナーゼ協会は、納豆菌が生み出す血液さらさら成分ナットウキナーゼに関して、消費者の方々に役立つ情報を提供しています。具体的には、ナットウキナーゼの研究関連情報の広報活動、安全性と品質が保証された製品に対する認定業務(JNKAマーク)を主に行なっています。
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生理に伴う痛みや気持ちの変化など、月経時の諸症状は”あって当たり前“ではなく治療が必要な疾患が隠れている場合があります。治療をすることで、心とからだの症状を改善し、なりたい自分になりましょう!
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久光製薬株式会社

更年期は誰にでも訪れる、からだと心の転換期です。更年期について知ることは女性のライフステージにおいてとても重要なことです。明るくあなたらしく過ごすために、できることをしてみませんか。
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フェリング・ファーマ株式会社は、生殖医療領域に注力し、患者さん・医療従事者に貢献できるイノベイティブな治療薬を提供する、価値のある製薬会社を目指しています。
不妊に悩む方々へ向けて、妊娠のしくみや生殖に関する正しい情報を発信しています。
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