メイン画像:©SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE
岩井俊二監督の映画『スワロウテイル 4Kリマスター』が9月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。新ビジュアルが到着した。
1996年9月14日に公開された『スワロウテイル』は、公開当時33歳だった岩井監督が『Love Letter』に続いて世に放った長編映画第2作。2025年の『東京国際映画祭』で4K版が上映されたが、岩井監督完全監修のもと4Kリマスター化、Dolby Atmos化された『スワロウテイル 4Kリマスター』は『東京国際映画祭』バージョンにブラッシュアップを重ねたものとなる。
『スワロウテイル』は、かつて「円」が世界で一番力を持っていたころの架空都市を舞台にした物語。三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおりらが共演した。撮影は篠田昇、照明は中村裕樹、美術は種田陽平、音楽監督は小林武史。
新ビジュアルは、初公開時の宣伝ポスターにも使われた子どもたちが紙幣に空いた穴からこちらを覗き見ているデザインがベースとなっており、今回は写真をカラー版に刷新し、新しい英語ロゴを配置。
【岩井俊二監督のコメント】
この映画が作られた頃、1995年には1ドル=79円に達し、円は世界でも屈指の通貨でした。
そんな時代を御伽話のように描いた本作には、自分なりの映画への憧れが山ほど詰まっていました。
あれから30年。映画なるものと自分なりに向き合って来て、いろいろ格闘しているうちにあっという間に過ぎ去った歳月。円が強かった時代は本当に遠い昔になってしまった。映画という竜宮城にでもいたかのような錯覚を覚えながら、しかし今なおその場所で創作を続けられていることには感謝しかありません。映画作りは愉し過ぎる。これからはそんな愉しさを伝える活動もやって行けたら、などと考えたりしています。
【STORY】
むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃、いつかのゴールドラッシュのようなその街を、移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。
ここは円の都、イェンタウン。円で夢が叶う、夢の都。
・・・・・・そしてこれは、円を掘りにイェンタウンにやって来た、イェンタウンたちの物語。
娼婦の母が死に、たらい回しにされた少女(伊藤歩)は、歌手を夢見る上海から来た“イェンタウン”の娼婦グリコ(Chara)に拾われる。
胸にアゲハ蝶のタトゥーを彫っているグリコは、名の無い少女に<アゲハ>と名づけた。
やがてアゲハは、グリコに魅かれている上海出身のフェイホン(三上博史)、謎の男ラン(渡部篤郎)たちが集うなんでも屋「青空」で働きはじめる。
そんなある夜、アゲハはグリコの客である葛飾組の須藤(塩見三省)におそわれるが、間一髪のところ隣人の元ボクサーに救われる。
そのままマンションから落下し死亡した須藤の腹からは、名曲「マイウェイ」が収録されたカセットテープが。このテープの中身は、一万円札の磁気データなのだった。
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