魚喃キリコ追悼特集。クリープハイプ“痛々しいラヴ”×千早茜「Water」が「yom yom」で公開

魚喃キリコ追悼特集が新潮社ウェブ文芸誌「yom yom」で公開された。

特集では、昨年12月に訃報があった漫画家・魚喃キリコへの追悼曲として尾崎世界観(クリープハイプ)が書き下ろした“痛々しいラヴ”(『仮のまま定着したような愛情で』収録)に作家の千早茜が短編小説「Water」を寄稿。魚喃のイラスト作品を文庫カバーに使用した2人の共作小説『犬も食わない』(新潮文庫)以来の共同プロジェクトとなる。

さらに、尾崎と千早からのメッセージ、クリープハイプ“痛々しいラヴ”特集、『犬も食わない』試し読みとして第三回より「家弁当」(千早茜著)、「体温計」(尾崎世界観著)も掲載。また、同特集を記念して7月より文庫『犬も食わない』は新帯付きで展開する。

【尾崎世界観のコメント】
こんなことをしていいのだろうかと迷った末、痛々しいラヴという曲を作りました。
結局は自分のためだったのかもしれない。それでも書かずにはいられませんでした。
「書く」と「描く」は、いつもかけ離れているけれど、それを歌うことで、少しでも近づきたいと思いました。今回、千早さんが新たに作品を書き下ろしてくださって、自分のあの頃が溢れたそれに、とても救われました。
だから、結局は自分のためだったのかもしれない。
それでも、あなたにだけは届きますように。そしていつか描けますように。

それまでおやすみ愛してる。

【千早茜のコメント】
魚喃キリコさんの作品は、自分の二十代を思いかえす上でなくてはならないもののひとつです。
彼女が亡くなってしまってもその事実は変わりません。
けれど、もう魚喃さんの新作は読めないという事実に打ちのめされてもいて、彼女の死をどう悼めばいいのかわからなくなっていました。
今回、尾崎さんが「痛々しいラヴ」という曲を作り、文章を書いて欲しいと声をかけてくださり、私はようやく自分の気持ちに向き合うことができた気がします。
魚喃さんの作品に描かれる、人間のどうしようもなさが、恋愛のままならなさが、それを見守る優しさが大好きでした。
そして、もっと、ずっと、作品を読みたかった。
彼女の作品を読むと、濁っても、腐っても流れ続ける都会の川が浮かびます。
そんな情景を短い物語にしてみました。

クリープハイプ「痛々しいラヴ」×千早茜 特集 | 特集 | 特別読物 | yom yom


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