特集ドラマ『笹まくら』が8月8日21:00からNHK BS、BSP4Kで放送。キービジュアル、全主要キャストが公開された。
丸谷才一の同名小説をドラマ化する『笹まくら』は、戦時中、徴兵忌避という危険な旅を経験した主人公がたどった戦後の道程を描いた作品。脚本は秋之桜子、監督は映画『バカ塗りの娘』で『芸術選奨文部科学大臣新人賞』を受賞した鶴岡慧子が務める。
全主要キャスト
森山未來:浜田庄吉・45歳役※既発表
平穏な家庭を築き、誠実に職務をこなしてきた大学職員。しかし、出世争いをきっかけに封印していた過去が暴かれる。徴兵忌避者として糾弾される一方、反戦の象徴として担ぎ上げられ、失職と家庭崩壊の危機に直面する。追い詰められた浜田が最後に下す決断とは──。
青木柚:浜田庄吉・20〜25歳役※既発表
戦時下に青春を過ごし、戦争への疑問を友人たちと分かち合う。しかし、その一人が軍隊内で命を落とし、青年・浜田は徴兵忌避を決意。それは国家への反逆を意味する重罪だった。正体を隠し、官憲の追跡に怯えながら五年に及ぶ逃亡生活を続け、ついに終戦の日を迎える。
川栄李奈:浜田陽子役※既発表
堀川理事の仲立ちで浜田に嫁いだ若い妻。明るく夫を慕う一方、誰にも明かせない秘密を抱えている。その秘密は、浜田の身に降りかかった事件をきっかけに露わとなる。
堀田真由:結城阿貴子役※既発表
逃亡中の青年・浜田と旅先で結ばれ、運命をともにする。故郷・宇和島で終戦まで彼をかくまい続けるが、戦争が終わる日こそ、二人が別れなければならない日だと、誰にも告げず胸に秘めていた。
【今回新たに決定したキャスト】
駿河太郎:西正雄役
浜田とは出世争いを繰り広げる宿敵。卑劣な策を巡らせ、執ように彼の失脚を狙う。しかし、その執念の裏には、浜田とは対極をなす凄惨な戦争体験が刻み込まれていた。
瀬戸康史:桑野稔役
大学の仏文学助教授。徴兵忌避を貫いた浜田を敬愛している。浜田が追い詰められる現実も、自らの無力さも痛いほど理解しながら、最後まで手を差し伸べようとする。
松尾諭:堺誠一郎役
青年・浜田の親友。浜田が徴兵忌避を決意していたことを知らぬまま応召し、戦後は大企業の社長となる。45歳の浜田が助けを求めて訪ねたとき、旧友・堺はどう応じたのか――。
鈴木砂羽:結城りゑ役
阿貴子の母。宇和島で質屋を営む。青年・浜田の素性に疑いを抱きながらも、終戦の日まで彼をかくまい続ける。そして皮肉にも、終戦を告げる役目を担うことに。
酒向芳:稲葉文吉役
旅の香具師。逃亡中の青年・浜田と出会い、「砂絵」の技を授ける。心臓病を患い、最期に故郷・東京へ連れ帰ってほしいと浜田に懇願するが、その願いは思いもよらぬ結末を招く。
石橋凌:堀川辰五郎役
浜田に大学の職を与え、陽子との結婚を取り持った恩人。しかし、その厚意の裏には浜田の知らぬ思惑が秘められていた。徴兵忌避が暴かれたとき、その真意もまた明らかになる。
【あらすじ】
浜田庄吉(45)は私立大学の課長補佐として平穏な人生を送っていた。ある日、彼のもとに一通の訃報が届く。「阿貴子が死んだ…」その瞬間、封じ込めてきた過去の記憶が音を立ててよみがえった。
戦時中、二十歳の青年・浜田は徴兵忌避という反逆罪を犯していた。召集令状を黙殺し、行方をくらましたのだ。「おれは誰も殺したくない、殺されたくもない」その逃避行は恐怖の連続だった。官憲から逃れ、通報の網を潜り、日本中を流れ歩いた。そんな極限状態の中、出会ったのが年上の女・阿貴子だ。二人は結ばれ、明日をも知れぬ危険な旅路をともにした。
あれから二十年。日本は高度経済成長へ。浜田は過去を葬り、若く美しい妻・陽子と明るい家庭を築いていた。厄介ごとと言えば、心ならずも巻き込まれた、ライバル西との昇進争いくらい。それも、浜田の課長内定で決着がついた。ところが、ここで事態は一変する。右翼誌が彼の過去を暴き立てたのだ。西の差し金だった。浜田の立場はにわかに暗転。徴兵忌避者は反軍の英雄なのか?それとも裏切り者なのか?
学内の見えない同調圧力が、浜田を静かに追い詰める。そして、浜田はついに過去の自分と対じする。あの時、二十歳の自分が探し求めたものの正体を知るために。
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