町工場が変化した街、文来洞(ムンレドン)話題のスポット紹介

今、ソウルに住む人たちの間で密かに話題になっているエリアが、地下鉄文来(ムルレ)駅が最寄りの文来洞(ムンレドン)。文来洞はもともと、1970年代に小規模鉄鋼工場が密集していたエリアでしたが、1990年代後半の通貨危機をきっかけに、鉄工所が徐々に家賃の安い郊外に移動。すると、その空き工場をアトリエとして使い始めるアーティストたちが増え、街のあちこちにグラフィックやオブジェがつくられるなど、エリア一帯が「文来洞芸術村」と呼ばれるほど活気づいています。 工場地帯からアートスポットとして変貌を遂げている文来洞では、工場の建物を活かした個性的なカフェやバーが次々とオープン。そんな文来洞エリアの中から、今チェックしておきたいオススメスポットを紹介します。

※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。

町工場とアートとホットスポットが共存するエリア・文来洞

現在も一部、工場地帯としての機能が残る文来洞。鉄鋼工場と鉄相の連なる路地で機械音やハンマー音があちこちから鳴り響く中、町にかたちを合わせるようにひとつ、またひとつと新しいショップがオープンしています。

鉄工所の名残をそのままにリノベーションしたお店はどこも工夫がいっぱいで、ほかの街の店とは一味違った雰囲気が味わえるのが面白いところ。そんな文来洞の中から、オススメスポットを紹介します。

文来洞エリア随一の盛り上がり見せるダイニングパブ『WAVES』

彫刻家のイ・デソクがオープンした、ハワイアン・ダイニングパブ『WAVES』。1980年前の古い鉄工所を改造して作られたこの店は、「ハワイ」と「曲線(ウェーブ)」をコンセプトに作られたインテリアが特徴。一歩店内に足を踏み入れれば心が踊ること間違いなしのお店です。

店内は、高い天井にヤシのような葉の広い緑の木々、まるで波のような曲線が美しいテーブルと椅子、そして黄色と青のネオンなど、あちこちに店主のセンスと工夫が垣間見える空間で、長居しても飽きないほど見所がたくさんあります。

ここでは、特製のハワイアン料理を始め、クラフトビールやカクテルなどを提供。フードは、バターガーリックシュリンプ、スパイシーシュリンプ、パイナップルシュリンプ、ココナッツシュリンプなど、様々な味付けがされたプリプリの海老料理や、醤油やスパイシーなど様々なフレーバーを選ぶことができるウェーブス・グリルドチキンが人気メニューとなっています。

「今後、少しずつ地域文化の発展により貢献できたら」と話すのは、イ・デソク代表。なかなかひとりで外食しづらい韓国にありながら、おひとり様OKな店内の雰囲気が嬉しいのも、このお店の特徴です。不定期でジャズミュージシャンやボーカルチーム、バンドなどのライブも行われ、まるでハワイのリゾートにいるようなリラックスした時間を演出してくれます。

WAVES
住所:ソウル特別市 永登浦区 道林路 434-11 (永登浦区 文来洞3街 58-34)
営業時間:平日11:30 - 02:00(月曜日のみ17:00〜)、土曜日11:30 - 02:00 、日曜日11:30 - 24:00
定休日:無休
電話番号:070-7681-0101
最寄り駅:文来駅

店内奥には工房も。レザーブランドが運営する複合施設『TREEVIA』

文来洞は町工場の跡地に若いアーティストだけでなく、職人たちが工房やアトリエを構えることも。ハンドメイドのレザーアイテムのブランドである『TREEVIA』もそのひとつで、大学を卒業したばかりの若い革職人とデザイナーの3人が立ち上げた同名ブランドのショールーム兼ワークスペース、そしてカフェが一体となった複合空間になっています。

ガラス張りのドアを開けると、アロマの香りが。天井の高さや、どこか無機質でヴィンテージな鉄鋼機械がそのまま活かされた店内スペースは鉄工所をリノベーションした空間ならではです。

コーヒーカウンターや席の周りには、TREEVIAのブックカバー、カードケース、パスポートケースのほか、名前を刻印してくれる「デザイナーズバッグシリーズ」の大きなカバンまで、様々なオリジナルのレザーアイテムが並びます。

コーヒーを注文したあとは、TREEVIAのアイテムを見るだけでなく、お店の奥にある工房を見学するのもオススメ。タイミングが良ければ実際の作業風景を見学したり、アーティストの絵画などが見られることも。作業を見学してレザーアイテムに興味が湧いたら、土曜日のみ開催されるワンデークラスに参加して、自分だけのレザーアイテムの制作に挑戦するのも良いでしょう。ただコーヒーを楽しむだけではなく、こんな体験ができるのも文来洞ならではなのかもしれません。

TREEVIA
住所:ソウル特別市 永登浦区 京仁路 763 (ソウル特別市 永登浦区 文来洞3街 56-1)
営業時間:9:30~18:30
定休日:日曜日
電話番号:02-2633-9204
最寄り駅:文来駅
Webサイト:https://www.instagram.com/treevia_/

周囲の工場と溶け込む『MOHENIC STAY 308』

鉄工所が続く路地を進んでいくと、突然現れるのが『MOHENIC STAY 308』。古き良きオールドカーの復元や、様々なアイテムを取り扱うカンパニー「Mohenic Garages」が展開する複合施設です。

家具デザイナーであるオーナーが手がけたこのお店は、錆びた鉄製のパイプやドアなど、建物そのもののアンティークさを活かした空間が魅力。鉄工所の趣をそのままに自転車やバイクに関する小物アイテムが多数飾られており、入ってすぐの壁に掛けられたモトバイクやヴィンテージのインテリア家具が印象的です。

オリジナルブランドのMohenic Garagesのショールーム兼カフェバーとしても機能していて、工務員の作業着をイメージしたツナギなど様々なアイテムを見るだけでも十分に楽しめます。

かつて古い鉄工所だったこの場所には、高い天井を活かした大きな窓があり、そこからいつも心地よい日差しが入ってきます。そんな開放的で居心地のいい空間を求め、近所の工場の人はもちろん、わざわざ遠方より足を運ぶ若者など、様々な人がここを訪れるといいます。

コーヒーなどのカフェメニューだけではなく15種類の手作りビールも提供。目玉焼きとソーセージ、ベーコンをふんだんに使ったクラシックホットドックや、4〜5人で分け合っても十分なモヘニックバーベキューなど、フードメニューも豊富なので、併せて楽しんでみては?

MOHENIC STAY 308
住所:ソウル特別市 永登浦区 文来洞3街 54-20 (永登浦区 道林路128ガキル 9)
営業時間:07:30 - 00:30
定休日:無休
電話番号:02-2631-0308
最寄り駅:文来駅
Webサイト:https://www.mohenic.com/_sub/stay/stay.php

行列の絶えない絶品ステーキグリル専門店『YANKEES GRILL』

最後に紹介するのは、SNSを通じて文来洞をホットプレイスへ導いた要因のひとつでもあるハンバーガーショップ「YANKEES BURGER」が手がける、ニューヨーク式のステーキグリルの専門店『YANKEES GRILL』。最初に紹介した『WAVES』のすぐ隣にあるお店で、細い路地に連なるガレージの一角に暖簾を上げています。

錆びた鉄のドアにペイントが施された外観と赤いネオンが印象的で、店内に入るとアメリカンでありながらもブリキの缶詰や手作りのポスターなど、どこかヴィンテージな雰囲気が、不思議とこの街とマッチしているのが面白いところ。

主なメニューはニューヨークステーキ、海老ピラフ、サンドイッチの3種類で、なにより店名にもなっているステーキは絶品。ハーブベースのソースが添えられたステーキは、肉厚で噛むたびに肉汁が溢れ出すほどジューシー。平日の昼間となるとお腹を空かせた会社員たちがステーキを求めて列をなすのも納得です。

ステーキのほかにオススメしたいのが、ローストビーフサンドウィッチ。女性ならハーフサイズでも十分な大きさなので、ふたりでシェアするのも良いかもしれません。文来洞でお腹が空いたら、『YANKEES GRILL』に行けば違いありません!

YANKEES GRILL
住所:ソウル特別市 永登浦区 道林路 434-9 (永登浦区 文来洞3街 58-74 )
営業時間:12:00 - 22:00 (15:30 - 17:00はBreak time)
定休日:なし(祝日除く)
電話番号:070-8836-2819
最寄り駅:文来駅
Webサイト:https://www.instagram.com/yankees_grill/

今回紹介した4店舗含め、文来洞に新たに生まれているどのショップからも、鉄工によって歴史を重ねてきたこの街への敬意を感じます。「全く新しい」というスタイルではなく、「今あるものを生かして」、街のトーンに合わせつつも、自分たちの世界観を作りあげるという心意気に溢れています。そんな場を新たに共有する姿勢こそが、他の街にはない味わいになっているのかもしれません。アーティストたちによって新たな一面が生まれつつある文来洞で、ちょっとディープな散策はいかがでしょうか。



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