APOGEE復活インタビュー 活動再開と、時代を射抜く傑作を語る

復活後2度目のライブとなった4月の渋谷クアトロでのワンマンも大盛況で終えたAPOGEE。その日のアンコールでは、メンバーの内垣洋祐と間野航がそれぞれ医学系の大学院、医学部に進むことが発表されるというサプライズもあったが、それは現在の「プラットフォームとしてのAPOGEE」をより明確にするものであり、今の時代のバンドのあり方を体現するという意味でも、非常に印象的な出来事であった。そして、そんなAPOGEEから実に5年ぶりとなる新作『OUT OF BLUE』が到着。時代を射抜く、文句なしの傑作だ。 そもそもAPOGEEというバンドは、見え方としては早過ぎたニューウェイブリバイバリストであり、ブラックミュージックの要素も強く持ち合わせる、シーンの異端児的な存在であった。しかし、彼らが実質的な活動休止状態にある中、やや大げさに言うならば、時代が彼らの後を追いかけ、気づけばAPOGEEの音楽性は時代の音となっていたのである。本作の登場によって、海外シーンとの関係性、さらには日本の若手との関係性が更新され、新たな流れが生まれるであろうことが本当に楽しみだ。前回の永野亮の単独インタビューに続き、今回はAPOGEEサウンドのキーマンであるシンセサイザー担当の大城嘉彦も迎え、バンドの音楽的な根幹に迫った。

3枚目を作ってる頃は、APOGEEに足りないものばっかり指折り数えちゃって、それで辛くなっちゃったんですよ。(大城)

―前回は永野さんお一人に取材をさせていただいて、一時はバンドを離れたくなったけど、ソロ活動などを経て、再びAPOGEEに戻ってきたことを話していただきました。大城さんにとって、あの活動休止はどういったものだったんでしょう?

大城(Syn,Gt):2003年ぐらいからずっとAPOGEEを軸に走ってきて、メジャーからの3枚目のアルバム(2009年)が出たころにはもう、音楽的にこじらせきったなって(笑)。それで、「もうこれ以上こじらせられないな」と思って、APOGEEから離れたくなりましたね。

―なんでこじらせちゃったんでしょう?

大城:やっぱりメジャーでやってると、それなりの成果を期待されるじゃないですか? 3枚目を作ってる頃は、APOGEEに足りないものばっかり指折り数えちゃって、それで辛くなっちゃったんですよ。持ってるものじゃなくて、足りないものを数えて、「これもない、これもない……ウワー!」ってなって(笑)。でも、一旦ブレイクして、もう1回新鮮な耳で昔のAPOGEEを聴くと、いいところがいっぱいあったんです。だからこれからは、持ってるものを数えてやっていきたいなって思ってます。

大城嘉彦
大城嘉彦

―永野さんから「もう1回APOGEEをやろうと思う」っていう連絡が来たときは、どう思いましたか?

大城:それ以前に、ドラムの間野くんとはたまに会ってて、「APOGEEどうするよ?」って話はしてたんです。やりたい気持ちはもちろんあって、でも自分から言い出すまでには気持ちが高まってなかったんですよね。

―周りからは、「再開して!」って結構言われたんじゃないですか?

大城:言ってもらいましたね。まあみんな軽い気持ちで言うんですけど、10人に1人ぐらいは重い感じで「ホントにやってくれ」って人もいたり、酔っ払った人から「なんでやんねえんだよ!」って脅迫されたこともあったり(笑)。そういう中、リーダーの永野くんがやる気になったことで、もう1回やれるんじゃないかって思いましたね。

―代官山UNITでの復活ライブについてはいかがでしたか?

大城:あれは……緊張しましたね(笑)。硬かったですよ、やっぱり。お客さんも異様なテンションで……。「ウォー!」って盛り上がるんじゃなくて、「ジー」って見てくるっていう(笑)。

永野(Vo, Gt):この前の渋谷クアトロは復帰2回目のライブだったから、僕らもお客さんも感覚が戻ってきて、「これこれ」って感じでやれましたね。


バンドを続けて行くために、いろんな形があるじゃないですか? それにお客さんもきっと、APPOGEEの活動が途絶えなければ納得してくれるんじゃないかなと思って。(永野)

―そのクアトロのライブで、内垣さん(Ba)と間野さんがそれぞれ医学系の大学院、医学部に進むことを発表されたのにはびっくりしました。

永野:もうね……復活を決めて何度かリハーサルに入った後に、二人からその話を聞かされて、どうしようかと思いました(笑)。そのときはまだ受かるかどうかもわからなかったので、取りあえず放っておいたんですけど、二人ともめでたく合格して(笑)。

―それでも関係なく、バンドを再始動したわけですよね。

永野:バンドを続けて行くために、いろんな形があるじゃないですか? それにお客さんもきっと、APOGEEの活動が途絶えなければ納得してくれるんじゃないかなと思って、素直に報告することにしました。

永野亮
永野亮

―永野さんと大城さんにしても、それぞれの活動がある中で、その中のひとつとしてAPOGEEがある。今はそうやって成り立ってるわけですもんね。

永野:さっきオッシー(大城)が上手いこと言ってましたけど、ないものねだりからあるものに、減点法から加点法に、という感じになってるから、ちょうどいいんじゃないかなと思いますね。昔はお互いのすべてをAPOGEEにぶつけてたんで、もうしっちゃかめっちゃかになってたんで(笑)。

―それでこじらせきったと(笑)。

永野:またいろんなフェーズでバランスは変わっていくと思うんですけど、今はちょうどいい状態だと思います。

―でもホント、いろんな意味で面白いバンドですよね(笑)。

永野:この間スタジオで学割が使えるって発見しまして、学割が使えるようになるという事実にテンションが上がりました(笑)。

昔は、ジャストで流行ってるものは避けたかったんですけど、今はその気持ちがなくなって、自分が気持ちよければいいかなって……。(大城)

―そして、遂に5年ぶりのアルバム『OUT OF BLUE』が完成したわけですが、素晴らしい内容だと思います。まずお伺いしたいのは「時代感」についてで、ここ数年でシンセを使うバンドってグッと増えましたよね。大城さんはオフィシャルサイトの「Private Music School~勝手に音楽講座~」というコーナーで、TORO Y MOI(アメリカのミュージシャン。ブラックミュージックやダンスミュージックを独自に再解釈し、国内外のメディアから高い評価を得ている)やシンセファンクについて書かれてましたが、ああいうものがたくさん出てきている。そしてそれは、APPOGEEがそこに寄せたわけじゃなくて、あくまでAPOGEEらしいものを作った結果、時代的にもジャストなものになったっていうのが重要なことだと思います。実際、アルバムを作る上では、「時代感」をどの程度意識しましたか?

永野:APOGEEを始めた頃って、確かにシンセのいるバンドはあんまりいなかったんですけど、今は受け入れられやすい状態になってますよね。今回のアルバムに関して言うと、ソロ活動はアコースティックなサウンドを求められることが多いので、APOGEEでは改めて「シンセを使いたい」っていう気持ちが強かったです。

―そもそもの話、当時APOGEEがシンセを全面に押し出していたのは、どういった狙いがあったのでしょうか?

永野:オッシーはそもそもシンセ担当じゃなくて、一人で宅録とかもしてたし、ギターを弾いてた時期もあったんです。でも、「なんか一個飛び抜けたものをやりたいね」っていう話の中で、そのときオッシーがNord Lead(スウェーデン発の楽器メーカー「クラビア」が開発したシンセサイザー)をずっといじってたんで、「じゃあ、これをギターのつもりで弾けばいいんじゃない?」って話になって。すごい精緻なエレクトロニカにおけるシンセサウンドとは違って、バンドでのシンセサイザーのあり方として、シンセが大きいフレーズを担うっていうのがもともとの発想なんです。『Fantastic』(2006年リリースのファーストアルバム)のときは、特にそういう気持ちが強くて。今も目指してるのはあんまり変わってないんですけど、それを今のやり方でやりたいなって。

大城:さっき「時代にジャスト」っておっしゃっていただきましたけど、それは自然にやったからそうなったのかなって思ってて。前までは、個性を出したいっていう気持ちが強くて、あえて時代とは違う、異物感を入れちゃってたんです。でも今回そういう意識は特になくて、永野くんが叩きで作ってきたものに乗っかって、自分のエッセンスをそこに加えるっていう意識で作ってたんですね。

―昔は我が強過ぎたんですね(笑)。

大城:やっぱりひねくれてたんですよね(笑)。だから昔は、ジャストで流行ってるものは避けたかったんですけど、今はその気持ちがなくなって、自分が気持ちよければいいかなって……。ちょっと大人になったんじゃないですかね(笑)。

永野:こじらせきったからじゃない?(笑) 昔の曲を演奏すると、こじらせ具合を再確認するというか、「なんで俺はここでこんなことやってんだ?」って思うんですよ(笑)。でもそれはすごい力だなとも思って、今の自分にはできない、あのときだからできた貴重なものだなって思いますね。

左から:大城嘉彦、永野亮

APOGEEをやり直す前に、Little Dragonが出てきて、彼らの音楽を聴いたときに、自分の中でのPrince熱が再燃したんです。(永野)

―では、改めてお伺いすると、『Fantastic』の方向性を今やるにあたって、具体的にはどんなイメージがあったのでしょうか?

永野:まだAPOGEEをやり直す前に、Little Dragonっていうスウェーデンのバンドが出てきて、彼らの音楽を聴いたときに、自分の中のPrince熱が再燃したんですよ。そもそも僕は、Princeやマイケル・ジャクソンといったブラックミュージック、The Flaming LipsやRadioheadといったロックバンドが好きだったんですね。だから『Fantastic』のときに思っていたのは、当時下北沢界隈にギターロックのバンドが多い中、そこに自分の個人的な文脈をどう共存させるのかっていうことを、メンバーと一緒にジタバタしながらやるっていう(笑)。

―時代に対する、ひとつのカウンターだったと。

永野:Princeも時代によって違いはあるけど、基本オルタナティブで、シンセを弾くときもあればバンドでやる時もある。そういう感じをLittle Dragonはさらにアップデートして、彼ら独自の文脈でやってるなって思ったんです。だから今回の個人的な裏テーマとしては、PrinceやLittle Dragonの流れをどうやって自分たちの文脈で表現するかっていうのがあったんです。

永野亮

―そこっていうのは、大城さんがファンク好きなのと通じるものがありますよね。

大城:そうですね、僕もここ何年かは1970年代、80年代のシンセファンクとか、それを元に作られてる最近のものを聴いてました。だからこのアルバムにもそれと同じものを感じるというか、共通してる部分があるかなと。

―そこが最初に言わせていただいた「時代感」を感じる部分で、今って海外だとチルウェイブからの流れでR&Bもそういう音作りになってるし、日本だとtofubeatsとか、若いクリエイターが山下達郎さんとかからの影響を、クラブミュージックに置き換えて鳴らしたりもしてる。今回のアルバムっていうのは、そういういろんなものの交点にあるように感じたんです。

永野:ちょうどよかったのかもしれないですね。僕が個人的にやりたかったことが、今のタイミングだとやりやすかったっていうのもあるし、オッシーがオフィシャルサイトに書いてることを見て、「今こういうバイオリズムなら、ちょうどいいかもな」っていうのもあったし。

―達郎さんっていうのも、ルーツとしては大きいですか?

大城:達郎さんは、ここ最近の自分のファンクブームで中心にいた存在ですね。昔から好きでしたけど、自分の中で転機になったのが、あるDJパーティーのときに、外人のDJがヤマタツをかけて、外人の客がめちゃめちゃ盛り上がってたんですよ。みんな「ヤマシタタツロウ!」って言ってて(笑)、「ホント海越えてんな」って衝撃を受けましたね。

CDがメガヒットして、スーパースターが生まれ得たあの時代の人たちって、彼らの個人的なカオスと、世の中の動きっていうのが相まって、ホントにでかいエネルギーになってたし、そういうのも含めて好きなんだと思います。(永野)

―達郎さんのようにとは言わないまでも、APOGEEも以前より洗練度が増している一方で、途中で大城さんがおっしゃってた「異物感」っていうのも、いい意味で残ってるようにも思うんですね。そのあたりのバランスは、どうお考えですか?

永野:「こじらせきった」って言いましたけど、とはいえ、個々の中で通奏低音のように続いてもいまして(笑)、その出し方の違いだと思うんですよね。バケツ持ってきてガバッてやるか、ちょっとずつ「ハイッ」って出すか。こじらせてないと、医学生抱えてまでバンドやってないですからね(笑)。そういう意味では今も……紳士的にこじらせるっていう(笑)。

大城:ジェントルにね(笑)。

永野:そういう意味で言うと、僕の中ではさっき言ったPrinceの存在とかが、オブセッションのようにずっとあって、そういうものからちょっとずつオリジナリティーとか、異物感が付加されてるんだと思うんです。もちろんそれは僕だけじゃなくて、メンバー三人にもそれぞれあって、それの集積なんじゃないかと思います。

―これも改めての質問になるかもしれませんが、永野さんはPrinceのどういった部分に惹かれているんでしょう?

永野:なんでしょうね……Princeだけに限らないかもしれないですけど、あの強烈な個性ですよね。あのファッションとか、サウンド、演奏、ものすごいカオスを一人で引き受けてるのに、瞬間的には美しくもあって、「なんなんだろう、この人は?」って思わされる。それもあの小さな体で、いかついミュージシャンを引き連れて、エンターテイメントとして出してる、その力ですよね。僕も多種多様のこじらせがありまして、そういう意味でも、すごく憧れます。

―ものすごい鬱屈も抱えていて、だからこそ音楽にはパワーがありますよね。

永野:マイケル・ジャクソンとかもそうだと思うんですけど、CDがメガヒットして、スーパースターが生まれ得たあの時代の人たちって、彼らの個人的なカオスと、世の中の動きっていうのが相まって、ホントにでかいエネルギーになってたし、そういうのも含めて好きなんだと思います。当時は自分でもよくわかってなかったんですけど、最近やっと言葉にできるようになってきましたね。

―大城さんは、永野さんのPrinceのような、自分の指針になるミュージシャンっていらっしゃいますか?

大城:僕は根がとってもミーハーなので、3年単位ぐらいでヒーローが変わっていくんです(笑)。

―昔はランキングを逐一チェックするタイプだったそうですが、それは今も変わりませんか?

大城:昔は勉強のつもりで気に入らないものも聴いてたりとかあったんですけど、最近は自然にいいなって思うものしかチェックしてないですね。そうなると、やっぱり「シンセ」と「ファンク」、この2つが残るんです。音楽に求めてるものっていろいろあるんですけど、結局快楽主義に戻って、やっぱりグルーヴと強烈なシンセっていうのが好きなんですよね。本当は昔からEarth, Wind & Fireとか好きだったんですけど、ギターポップ好き界隈だと、「これ好き」って言っちゃいけないみたいなのがあったんですよ(笑)。

大城嘉彦

―あー、ちょっとわかります(笑)。

永野:それをバンド内でこっそり打ち明けて、共有してた感じですね(笑)。でも僕も結局、快楽とか、エスケーピズム(逃避できる感覚・高揚感)が重要で、そうなると、強烈なシンセのリフとグルーヴ、それを肉体を持ったバンドで表現するっていうのが、APOGEEの根幹かなって。前の3枚のアルバムは、叙情的な要素とか感情を題材にしてる曲がわりと多かったんですけど、今回はその比重をもう少し気持ちよさみたいなところに寄せて、とはいえバンドとして、ただの打ち込みダンスミュージックとは違う、その辺のバランスを考えて作りましたね。

時代的に、肩ひじ張って、ちょっと無理してやってるのって、すぐわかるじゃないですか? コンスタントにやることはキープしつつ、あくまで自然体で、やりたい音楽を続けて行きたいですね。(大城)

―『OUT OF BLUE』というタイトルは、曲の“OUT OF BLUE”から取られたのかと思うのですが、なぜこの言葉をタイトルにしたのでしょうか?

永野:APOGEEって、いつもフワッとした、ちょっとアブストラクトなタイトルをつけてたんで、なんとなくそういうシリーズではいきたいと思ってたんです。あと、曲タイトルからアルバムタイトルを取るっていうシンプルなことをやったことがなかったので、みんなが好きだった“OUT OF BLUE”でいいんじゃない? って。「BLUE」って、「憂鬱」とか感情を想起させるもので、そこからどこか他のところに連れてってくれる、それがエスケープというか、僕の求めてる感覚に近かったんです。

―曲タイトルをアルバムタイトルにしなかったのも、「普通のことはやりたくない」みたいな、こだわりだったのかもしれないですね。

永野:かもしれないですね(笑)。あとはアルバムの中で曲がもっとデコボコしてたから、曲とは違うワードを持ってこないとアルバムとして括れなかったっていうのもあって。

大城:いろんなタイプの曲を入れたいっていうのがあったので、そうなると、1曲のタイトルがアルバムのタイトルになるっていうのは、考えられなかったよね。

永野:1曲が1枚のアルバムぐらいの気持ちだったから、それをひとつにまとめた……全集みたいな感じ(笑)。だから1枚目は何てつけていいかわからなくて、『Fantastic』ですからね(笑)。

―今回はやっと1冊の本としてまとめられたと(笑)。

永野:やっとそういう、大人なことというか、普通のことができました(笑)。

―5年の月日は大きかったですね(笑)。でもホントに、このアルバムが出ることによって、若い世代との交流も含め、いろんな化学反応が起きると思うので、これからがますます楽しみです。

永野:最近ちょっとずつライブも決まってきて、前はバンドだから、「ライブをやるのは当たり前」って感じだったんですけど、今は1回1回が貴重な経験になってて、そこに賭ける気持ちに昔より結束力があるというか、みんな限られた時間でそこを目指しますから、精度は上がってる気がするんです。まずはそういう経験を一つひとつ噛みしめながら、やっていきたいなって。

―8月24日にgroup_inouとの2マンがありますけど、音楽的な親和性もあると思うし、あと彼らもインディペンデントで活動してますよね。彼らもその分、フェスの1ステージがどれだけ重要かを認識していて、そこに賭ける気持ちっていうのは、いわゆるレコード会社の枠で出るバンドとは違うっていう話をしたことがあります。

永野:昔はそういうことが見えてなかったんですよね。どういう人がどういう動きをして、自分たちがここに至ってるかっていうのが。もちろん、音楽のことで精一杯で、余裕がなかったっていうのもあるんですけど。でも実はそういう仕組みの部分も音楽とめちゃくちゃ関係があって、それを知らないと見えてこない音楽の部分もたくさんあると思うんです。今はそれを総合的に体験していて、物理的には大変なんですけど、それが音にちゃんと跳ね返ってきてる実感もあるので、すごく楽しいですね。

―大城さんは今後についていかがですか?

大城:今の状況を、自然体で続けて行きたいです。時代的に、肩ひじ張って、ちょっと無理してやってるのって、すぐわかるじゃないですか? 5年とか10年前とは、音楽をやる人の環境とか雰囲気も変わってると思うので、とにかく肩ひじ張らず……でも、あんまりマイペース過ぎるとまたアレなので(笑)、コンスタントにやることはキープしつつ、あくまで自然体で、やりたい音楽を続けて行きたいですね。

イベント情報
LIQUIDROOM 10th ANNIVERSARY『APOGEE × group_inou』

2014年8月24日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM
出演:
APOGEE
group_inou
料金:3,500円(ドリンク別)

リリース情報
APOGEE
『OUT OF BLUE』(CD)

2014年8月6日(水)発売
価格:2,160円(税込)
LTT8-0003

1. Runaway Summer
2. Tonight
3. Losing you
4. OUT OF BLUE
5. Twilight Arrow
6. Fall Into The Sky
7. A Boy In The River
8. Fictionalizer
9. Transit

プロフィール
APOGEE (あぽじー)

2003年結成、メンバーは永野亮(Vo. & G.)、間野航(Dr. & Cho.)、大城嘉彦(Syn. & G.)、内垣洋祐(Ba. & Cho.)。2006年にSingle『夜間飛行』でデビュー以降、『Fantastic』『Touch in Light』『夢幻タワー』と3枚のAlbumを発表。徹底的に作り抜かれた無駄のないスリーピースと圧倒的な存在感を放つシンセサイザーの音色に、純粋に美しい歌声とメロディが創り出すユニークなサウンドは、ロックという形だけにとどまらない普遍的な「歌」としての心地よさをも併せ持つ。ニューウェーブ等80年代音楽の色濃い影響を受けながらも、ブラックミュージックやエレクトロニカを含めた数多くの音楽要素をハイブリッドさせた彼らの音楽は現在も多くの人々から支持されている。



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