なぜアニソンは愛される? fhánaに訊く現代アニソン事情

今年の夏は『アニサマ』や『ランティス祭り』といった大型イベントに出演を果たし、アニソンファンを中心に、さらにその知名度を広げたfhána。5枚目のシングル『星屑のインターリュード』は、テレビアニメ『天体のメソッド』のエンディングテーマで、彼らにとってはデビュー作の『ケセラセラ』以来、5作連続のアニメ主題歌となる。そこで、今回のインタビューでは、シングルについて訊くことはもちろん、彼らが現代におけるアニソン文化をどのように見ているのかをテーマに、取材を行うことにした。「アニソン」が歌謡曲やJ-POPとは切り離された、独自のジャンルだった時代から、タイアップ全盛の1990年代を経て、インターネット時代を迎えた今、アニメとアニソン、そしてそれを歌うアーティストとの関係は、これまでになく濃密なものとなっていることは間違いない。そして、それは受け手の価値観の多様化が叫ばれる時代の中で、どんな意味を持ち、またアーティストに対してどんな影響を及ぼすのか? アニソン文化をそこに携わるアーティストの視点で考察する、興味深い話をいろいろと訊くことができた。

それぞれのアーティストのファンの方もたくさんいると思うんですけど、それ以上に、「アニソン」っていうものを聴いて、盛り上がりたい。そういう文化ってすごいなって思いました。(towana)

―今年の夏は『アニサマ』や『ランティス祭り』などの大型イベントへの出演があり、『星屑のインターリュード』で5作連続のアニメ主題歌を担当と、fhánaとアニソンっていうのは切っても切れない関係ですよね。そこで、今日はまず「fhánaが今のアニソン文化をどう見ているのか?」という話から始めたいと思っています。

佐藤(Key / Cho):そこに対しては、僕なりに考えてることがあるんですけど、それを最初にパッと言っちゃうと話が終わってしまいそうですね(笑)。……(メンバーを見て)いかがですか?(笑)

yuxuki(Gt):ライブをたくさんやって思ったのは、fhánaっていう名前は知らないけど、曲だけは知ってるって人がたぶんたくさんいて、例えば、“divine intervention”(テレビアニメ『ウィッチクラフトワークス』オープニング)を演奏すると、ちゃんと約3万人が一体となって盛り上がる。それってすごいなって思うんですよね。一昔前だったら、J-POPの有名な曲って、アーティスト名は知らなくても、歌だけ知ってたじゃないですか? それが今はアニソンになってるのかなって。あとロック畑だと基本的にはまずバンドを好きになって、その新曲を追いかけていくと思うんですけど、アニソンはそうじゃないんだなって。

yuxuki(Gt)
yuxuki(Gt)

kevin(PC,Sampler):アニソンにおいては、歌ってるアーティストが好きっていう感情と、そのアニメが好きっていう感情が、大体イコールぐらいになる感じがして、「アニメは嫌いだけど曲は好き」ってパターンの人はあんまりいないんですよね。「両方超好き」っていう人が多い。それって、その人の中でアニメと曲が強く結びついてるからで、アニメの世界観と歌詞のリンクとか、頭の中に思い浮かぶ情報量っていうのが、普通に曲を聴いたときよりも、すごく多くなってるんだと思うんです。

kevin(PC,Sampler)
kevin(PC,Sampler)

―もともとはアニソンってある種独立したジャンルで、1990年代からタイアップが始まって、そのアニメとは直接関係ないアーティストの曲も使われるようになった。そこからまた時代が変わって、たとえタイアップだったとしても、アニメとのリンクを意識して作品が作られるようになったっていう、時代の変遷とも関係がありそうですよね。

kevin:そうですね。僕らは毎回原作を読み込んで、作品の世界観を把握してから曲を作るっていうのをモットーにしているので、いかに作品と寄り添うかっていうのはすごく大事にしてます。もともと思ってたことですけど、この1年を通じて、それをより強く感じるようになりました。

―towanaさんは、いろんなイベントに出演する中で、どんなことを思いましたか?

towana(Vo):当たり前ですけど、アニソンのイベントに来てるお客さんって、「アニソンを聴いて楽しむため」に集まってるんですよね。もちろん、それぞれのアーティストのファンの方もたくさんいると思うんですけど、それ以上に、「アニソン」っていうものを聴いて、盛り上がりたい。そういう文化ってすごいなって思いました。ただ、本音を言っちゃうと、「ノンタイアップだと聴いてもらえないのかも」っていう不安もあって、「fhánaの新曲だから聴こう」って思ってくれる人が増えてくれればホントは一番嬉しいです。

towana(Vo)
towana(Vo)

kevin:アニメタイアップがなかったら、そもそもfhánaみたいな音楽性が好きだったとしても、そこにたどり着くための入口がなかったわけですよね。でも、アニメタイアップをやらせてもらうことによって、アニメから入って、「こんな人たちがいるんだ」って見つけてもらえる。そういうものとして、やっぱりアニメはありがたいなって思いますね。

曲の良さを伝えることの難しさって、イコール人と人がわかり合うことの難しさだと思うんです。(佐藤)

―ここまでの話を踏まえつつ、佐藤さんはどうお考えですか?

佐藤:不思議なことに、全く同じ曲でも、好きなアニメの主題歌として聴いたら「超いい」ってなるのに、単体で聴いたらそうはならないことが多くあります。それと同じような例として、ボーカロイドのカルチャーがあると思うんですけど、ある曲を届けようとしたとき、曲単体では届きにくいけど、ボーカロイドのカルチャーの中で初音ミクが歌うと、その曲を好きになってくれる人たちが増えますよね。ここでは初音ミクって、クリエイターとリスナーを結び付けるハブの役割を果たしていると思います。アニメやアニソンも同じで、楽曲やアーティストをたくさんの人に接続するためのハブとして機能してると思うんですね。

佐藤(Key,Cho)
佐藤(Key,Cho)

―それはつまり、佐藤さんがよくおっしゃっている「人が何かに共感したり、感動するのは、そこに物語があるからだ」っていう話とつながるものですよね。

佐藤:そうですね。ただ、そこからもうちょっと考えてみると、インターネット時代になって、人々の価値観が多様化し、みんなで共有できる物語を作るのが難しくなったと言われてますけど、そもそも人ってそんなに変わらないんじゃないかと思うんですよ。地方に住んでる人も、都会に住んでる人も、日本の人も、海外の人も、あるいは昔の人も、今の人も、本質的にはそんなに変わらない。だけど、そこにたどり着くためのルートが今は多様化しているんだと思います。結局、曲を誰かに届けるっていうのは、要は「わかり合う」っていうことで、曲の良さを伝えることの難しさって、イコール人と人がわかり合うことの難しさだと思うんです。

―なるほど。

佐藤:音楽だけじゃなくて、人と人とのコミュニケーションにおいても、内容は同じことを言っていても、言葉の使い方ひとつで全然違う風に解釈されたり、同じ言葉でも誰が言ったかによって伝わり方が変わったりしますよね。人と人とが分かり合うのってとても難しいです。でもだからこそ、分かり合えたと感じたときは、嬉しいし、特別だと感じたり、連帯感を得られたりするんですよね。音楽も、みんな思ってることは変わらないとしても、伝わり方の作用によって、それが伝わったり伝わらなかったりする。そういう中で、音楽と人々の間でアニメがハブとして機能することによって、音楽がたくさんの人に伝わって想いを共有することが出来る。だからアニソンのファンが、自分の好きなアニメの主題歌がライブで演奏されたときに「やった!」って盛り上がるのは、想いを共有できたことの喜びなんですよね。

―アニソンもミクもそうだし、今だったら「カワイイ」とかもそうかもしれないですけど、想いを共有するためのハブを前提としたイベントって、最近多くなった気もします。

yuxuki:フェスってもともと自分の好きなアーティストを見るために、いろんなステージをグルグル回るイメージだったんですけど、アニソンのフェスって、ひとつの会場でいろんな人を見続けるわけで、それって面白いですよね。

佐藤:アニソンのフェスでは、たとえあまりよく知らないアニメの曲だったとしても、アーティストもお客さんも「アニメ」という共通の文化で包摂された上でイベントの場が用意されているので、一緒に盛り上がりやすいんじゃないかなと。

kevin:掘り出し物のアーティスト見つけるために、アニソンのイベントに行くって人も結構多いみたいです。実際fhánaについてのコメントでも、「全然知らなかったけど、初めて見て、収穫になった」とかってよく見ますし。

佐藤:僕とかもうちょっと上の世代だと、アニソンなどタイアップをやると、そのタイアップ作品のイメージがついちゃって、アーティストの本質が伝わりにくくなるって思われてたと思うんですけど、今Twitterとか見てると、全く逆のことを言ってる人が結構いるんですよね。アニメを見て、主題歌としてその曲を聴いた方が、何の前情報もなくその曲が入ってくるから、アーティストに対する変な先入観なく聴けるって。そういう意味でも、今のアニメって、ハブであり、ある種のプラットフォームになっていると思います。

fhána
fhána

『カウボーイビバップ』の“Tank!”ほど、今も語り継がれてる歌のないアニソンって、他にはないと思います。(kevin)

―では、今度はみなさんに印象に残っているアニソンを挙げてもらいたいと思います。単純に、曲がいいでもいいし、作品とのリンクがすごいとか、社会現象としてすごかったとか、視点はいろいろだと思うんですけど……佐藤さん、いかがですか?

佐藤:いろんなことの突破口としてすごかったのは、やっぱり“ハレ晴れユカイ”(『涼宮ハルヒの憂鬱』エンディング)だと思います。あれは複合的な要素ですごかったというか、アニメとの親和性もすごかったし、あのダンスをYouTubeとかでいろんな人が踊って、その動画が爆発的に伸びて、『ハルヒ』っていうコンテンツがより広がった、その相乗効果もすごかった。2006年当時って、まだまだニコニコ動画とかYouTubeが文化としては黎明期で、コンテンツを作ってる会社は、そういうものに対して否定的だったんですよね。“ハレ晴れユカイ”のダンスの動画も、言ってみれば著作権を侵害してたわけですけど、そこでKADOKAWAがそれをある種容認して、逆に「宣伝として使える」って考えたのは、英断だったと思うんです。そのKADOKAWAがドワンゴとくっつくのは「なるほど」っていう話で、そうやってインターネット時代の幕開けを告げる作品でもあったなって。

towana:私も『ハルヒ』なんですけど、“God knows...”ですね。ハルヒが文化祭でバンドで歌うシーンがあって、当時は「このアニメーションがすごい」とかってよくわからなかったですけど、あの文化祭のシーンは何度も見ました。劇中で使われる歌って、特に印象に残りますよね。

佐藤:“God knows...”は物語の流れの中ですごく感動するシーンであると同時に、流れの中ではなくてそのシーンだけを切り出して見てもすごく目を引くんですよね。その文化祭の演奏シーンだけがYouTubeにアップされて、ものすごい再生数になって、あそこから『ハルヒ』を知ったって人もたくさんいるんです。つまり、物語内と物語外どちらにおいてもすごく力を持っていて、『ハルヒ』って、すごく複合的で、それぞれの要素が融合することによる相乗効果がすごかった作品だと思いますね。

―kevinくんはどうですか?

kevin:『カウボーイビバップ』の“Tank!”は、オープニング曲にも関わらずインストなんですよね。もちろん、この曲以外にもインストのアニソンってあると思うんですけど、これだけ語り継がれてる歌のないアニソンって、“Tank!”が一番だと思うんです。当時としては前衛的というか、チャレンジだったと思うんですけど、未だにあのオープニング映像は語り草になってて、地上波で有名人がアニメを語るような番組でも、必ず出てくるんですよね。そういう意味でも、かなり影響の大きい作品だと思います。

yuxuki:僕は『ハチクロ(ハチミツとクローバー)』で、あれって毎回スピッツとスガシカオさんの曲が交互に流れるんですけど、作者さんがスピッツとスガシカオさんが好きで、それぞれのアルバムのタイトルが『ハチミツとクローバー』っていう作品名の由来になってるというだけで、物語と曲は直接関係ないはずなのにすごくはまってたんですよ。スピッツの“夜を駆ける”とか、すごくエモく聴こえたりして。

佐藤:人間のこじつけ能力というか(笑)、解釈する能力ってすごいんですよね。例えば、『(魔法少女)まどかマギカ』のオープニングの“コネクト”って、作品と歌詞がリンクしてて感動するんですけど、話数の途中までは、明るい正統派オープニング曲という印象だったものが、作品を後半まで見ると、実はキャラクターの心情にものすごく寄り添った歌詞であることが判明して、曲に対する印象がガラッと変わるんです。こういうふうに解釈次第で、何かが伝わったり伝わらなかったりするのって、人間の解釈能力が鍵を握っていて、やっぱりそこを接続するハブとしてアニメが機能しているのかなって思います。

(“ソライロピクチャー”は)自分ともすごくリンクしてて、捉え方によって、いろんな応援歌になってるなって思うんですよね。(yuxuki)

―では、今回のシングルについて訊かせてください。表題曲の“星屑のインターリュード”は、『天体のメソッド』のエンディングですね。

佐藤:『天体のメソッド』の脚本が久弥直樹さんという、僕たちがもともと好きなノベルゲームの脚本を担当されていた方で。ゼロ年代前半に久弥さんたちが作ったゲームは、ゲームというフォーマット自体を組み込んだ構造の物語になっていて、泣けて感動すると同時に、すごく批評的で革新的だったんです。後のライトノベルやアニメにも影響を与えたと思っています。そんな久弥さんが脚本を担当するアニメのエンディングを作るということで、嬉しいと同時にすごく緊張もしました。

―そんな喜びと緊張感のある中、曲作りは順調に進みましたか?

佐藤:意外とスッと作ることが出来ました。今までfhánaが主題歌を担当させていただいたアニメ作品は、原作を読み込んでから曲を作ってたんですが、今回はオリジナルのテレビアニメなので、第3話くらいまでの脚本しかなくて結末を知らない状態で曲を作ったんです。でも、やはり脚本が久弥直樹さんなので、最初から伝わるものがありました。ある意味、メジャーデビュー前のfhánaの世界観に近いものがあると思います。

―具体的にどういうイメージで作られたのでしょうか?

佐藤:脚本を読ませていただいて、ちょっと懐かしい雰囲気があったので、僕が思春期の頃に聴いてせつない感じになってた1990年代初期のJ-POPのイメージで作りたいと思って。だからメロディーの上がり下がりもそうだし、小室哲哉さんのサウンドみたいに、towanaのボーカルに対して、僕が分厚くコーラスを重ねたりしています。


佐藤:サビの出だしが英語で、その後に日本語の歌詞が続くのも90年代っぽいし、でも「星の便りに綴る」とか、文学的な表現も出てくる。あと出だしが<揺れる水面 その深くに>なんですけど、作詞を担当している林英樹さんから最初に上がってきた案は<アスファルトの水たまりに>で、それは『CITY HUNTER』のエンディングだったTM NETWORKの“Get Wild”で(笑)。

―<アスファルト タイヤを切りつけながら>だ(笑)。

佐藤:そうです、そうです(笑)。なおかつ、『CITY HUNTER』って、アニメの本編の最後の方からイントロがかかって、本編が終わると同時に音量があがって、歌に突入するんですけど、“星屑のインターリュード”もそういう作りで、本編の最後にイントロが20秒ぐらい流れて、終わると同時に歌が入るんです。

―なるほど、そういう裏設定って面白いですね。2曲目の“ソライロピクチャー”はyuxukiくんの作曲ですが、こっちはアニメとの関連はあるんですか?

yuxuki:いや、こっちはアニメのことは考えてなくて、それこそライブをたくさんやった経験から、よりライブ向けの曲を作ろうと思ったんです。“星屑のインターリュード”が90年代のJ-POPだとしたら、“ソライロピクチャー”はGREEN DAYとかメロコアから、00年代のピアノエモみたいな流れを意識していて、ああいうのって曲を知らなくてもすぐのれるじゃないですか? そういう曲がいいなと思って。

fhána

―歌詞に関してはどういうテーマだったんですか?

yuxuki:ネットで活動するイラストレーターや絵描きさんの応援歌みたいな感じで、徐々にクリエイティブの輪が広がっていくみたいなイメージですね。なおかつ、これは作詞の林さんが気を利かせてくれたんだと思うんですけど、僕は昔「そらいろくらぶ」っていうユニットをやってて、そこから広がって今の状況があるので、そういう意味では自分ともすごくリンクするし、捉え方によって、いろんな応援歌になってるなって思うんですよね。

アニメの主題歌を作らせてもらえるようになって思ったのは、結局個性とかオリジナリティーって、出そうと思って出るものじゃなくて、どうしようもなく滲み出るものなんですよね。(佐藤)

―towanaさんは今回の2曲のボーカルについてはいかがでしたか?

towana:“ソライロピクチャー”はキーが高くて、「これは大変かも」って思ったんですけど、歌っていくうちに結構出せるようになったので、yuxukiくんも言ったように、ライブで楽しんでもらえればと思います。“星屑のインターリュード”はfhánaでは初の四つ打ち曲なんですけど、リズムがすごく難しくて、音符も細かいし、裏拍も多くて、体になじむまでは結構時間がかかりました。

佐藤:四つ打ちとは言っても、最近のバンドシーンで盛り上がっているような高速なものではなくて、もっとブラックミュージック寄りで跳ねたリズムですね。90年代を意識して作ったものの、最初はベタになり過ぎてしまったので、ベースやストリングスの入れ方でリズムの精度を上げて行った結果こうなりました。

kevin:90年代を意識して曲作りをしつつも、最終的にはいろんな時代の音のレイヤーになってて。最近のダブステップのようなリズムがちょっと入ってたり、yuxukiさんが入れたサイドチェインエフェクトが効いたシンセもEDMっぽいし、すごい面白いものになってると思うんです。

―そこは3世代バンドならではというか、ジャンル的な意味ではなく、言葉通りの「ミクスチャー」になってますよね。

佐藤:fhánaの曲って、あんまりひとつのジャンルに落ち着かないというか、不思議なバランスで成り立ってて、「90年代」とか「EDM」とか、何かひとつに引き寄せられると違うなって感じがするんです。いろいろな要素が混ざって、独特のバランスで宙づりになってるからこそ、いろんなジャンルの音楽が好きな人が入ってこられるんじゃないかなって。

kevin:入口がいっぱいあるってことは、ハブとして機能できるってことですよね(笑)。

fhána

―fhána自体がある種のハブになっているという、上手いこと話が一周しましたね(笑)。現在はアルバムに向けて動いているそうですが、それぞれのアニメに寄り添った5枚のシングルをリリースした後に、アルバムとしてどう「fhánaらしさ」を打ち出すのかがひとつのポイントになってくるかと思います。そこに関して、現時点ではどうお考えでしょうか?

佐藤:そこは実は全く心配していなくて、アニメの主題歌を作らせてもらえるようになって思ったのは、結局個性とかオリジナリティーって、出そうと思って出るものじゃなくて、どうしようもなく滲み出るものなんですよね。アニメだったらアニメがあって、先方からのオーダーにも応えて、なおかつアニソンのマナーに則って作ったとしても、それでも滲み出てくるものがホントの個性なんじゃないかなって。それに、そうやって作った曲が画一的になるかと言えばそんなことはなくて、自分のやりたいことも反映させながら作っていくので、自分たちだけでは思いつかないような曲が出来たり、とてもいい相乗効果がありますね。

―バラバラのアニメのタイアップ曲を作っていても、それらには「fhánaらしさ」が自然に出ていると。

佐藤:僕も昔は「自分独自の何かを作ろう」って考えてたんですけど、今はそうは考えなくなりました。そういう意味で、別々な世界観のアニメのために作った曲が入るアルバムだからといって、バラバラになるかっていうときっとそんなことはなくて、ちゃんとfhánaの作品としてまとまりがあって、なおかつ次のfhánaの世界の扉を開くようなものができると思ってるんですよね。

リリース情報
fhána
『星屑のインターリュード』(CD)

2014年11月5日(水)発売
価格:1,404円(税込)
LACM-14279

1. 星屑のインターリュード
2. ソライロピクチャー
3. 星屑のインターリュード(Avec Avec "twilight town" Remix)
4. 星屑のインターリュード(Instrumental)
5. ソライロピクチャー(Instrumental)

fhána
『Outside of Melancholy』初回限定盤(CD+Blu-ray)

2015年2月4日(水)発売
価格:3,888円(税込)
LACA-35473

fhána
『Outside of Melancholy』通常盤(CD)

2015年2月4日(水)発売
価格:3,240円(税込)
LACA-15473

イベント情報
fhánaワンマンライブ
『Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~』

2015年3月1日(日)OPEN 16:30 / START 17:00
会場:東京都 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
料金:5,500円

プロフィール
fhána (ふぁな)

“FLEET”としてYouTubeやMySpace時代到来前よりインターネットを拠点に楽曲を発表、メジャーからも音源をリリースしてきた佐藤純一、クリエイティブサークル”s10rw”を立ち上げ、ニコニコ動画ではVOCALOIDをメインボーカルに据えて楽曲を発表しているyuxuki waga、そしてネットレーベルシーンから登場したエレクトロニカユニット”Leggysalad”のkevin mitsunagaという、サウンド・プロデューサー3名で結成。2012年秋には、ゲスト・ボーカルだったtowanaが正式メンバーとして加入し、4人体制へ。2013年夏、TVアニメ「有頂天家族」のED主題歌『ケセラセラ』でメジャーデビュー。2014年11月5日にTVアニメ『天体のメソッド』ED主題歌『星屑のインターリュード』をリリース。



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