コラム

メイン画像:『万引き家族』 ©2018 フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

『第42回日本アカデミー賞』最優秀賞の受賞結果が発表された。

『第42回日本アカデミー賞』の授賞式が本日3月1日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催された。事前に発表されていた各部門の優秀賞の中から、とくに優れた作品や人物に最優秀賞を授与した。

最多となる8部門で最優秀賞に輝いたのは是枝裕和監督の『万引き家族』。是枝監督作品は昨年も『日本アカデミー賞』で6部門の最優秀賞を制したが、今年は前回以上の圧勝劇だった。

『万引き家族』が受賞したのは、最優秀作品賞、最優秀監督賞(是枝裕和)、最優秀脚本賞(是枝裕和)、最優秀主演女優賞(安藤サクラ)、最優秀助演女優賞(樹木希林)、最優秀撮影賞(近藤龍人)、最優秀照明賞(藤井勇)、最優秀音楽賞(細野晴臣)。

『万引き家族』に続いたのは、白石和彌監督の『孤狼の血』。最優秀主演男優賞(役所広司)、最優秀助演男優賞(松坂桃李)、最優秀美術賞(今村力)、最優秀録音賞(浦田和治)の4部門を制した。話題を集めた異例のヒット作『カメラを止めるな!』は最優秀編集賞と、話題賞作品部門を受賞。

最優秀作品賞は是枝裕和監督『万引き家族』

最も優れた作品に贈られる最優秀作品賞は、是枝裕和監督『万引き家族』。同作は最多となる12部門で13の優秀賞を獲得していた。国外でも『第71回カンヌ国際映画祭』で最高賞にあたるパルムドールを受賞し、『第76回ゴールデン・グローブ賞』『第91回アカデミー賞』でそれぞれ外国語映画賞のノミネートするなど、世界的な評価を受けていた。

優秀作品賞を受賞していたのは、『万引き家族』のほか、『カメラを止めるな!』『北の桜守』『孤狼の血』『空飛ぶタイヤ』。

細田守監督『未来のミライ』が最優秀アニメーション作品賞

最優秀アニメーション作品賞に選ばれたのは、細田守監督の最新作『未来のミライ』。同作は、『第46回アニー賞』長編インディペンデント作品賞受賞、『第91回アカデミー賞』長編アニメーション賞ノミネートなど海外の映画祭でも高い評価を獲得していたが、『日本アカデミー賞』でも栄冠を掴んだ。

優秀賞は同作のほか、『ドラゴンボール超 ブロリー』『ペンギン・ハイウェイ』『名探偵コナン ゼロの執行人』『若おかみは小学生!』。

最優秀監督賞は『万引き家族』是枝裕和。昨年に続いて受賞

最優秀監督賞は『万引き家族』の是枝裕和。同監督は昨年『三度目の殺人』でも最優秀監督賞を受賞していた。是枝監督が『日本アカデミー賞』最優秀監督賞を受賞するのは『海街diary』『三度目の殺人』に続いて3度目。今回はプレゼンターを務めていたため、自身の受賞を自ら発表した。

是枝裕和のほか優秀監督賞を受賞していたのは、上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)、白石和彌(『孤狼の血』)、滝田洋二郎(『北の桜守』)、本木克英(『空飛ぶタイヤ』)。

最優秀主演男優賞には役所広司。『孤狼の血』でベテラン刑事役

最優秀主演男優賞を受賞したのは『孤狼の血』に出演した役所広司。白石和彌監督による『孤狼の血』は、柚月裕子の同名警察小説をもとにした作品で、役所広司はベテラン刑事・大上章吾役を演じた。『孤狼の血』は続編の製作がすでに決定しており、役所広司は引き続き出演する予定だ。

役所広司のほか優秀主演男優賞に選ばれていたのは、岡田准一(『散り椿』)、舘ひろし(『終わった人』)、濱津隆之(『カメラを止めるな!』)、リリー・フランキー(『万引き家族』)。リリー・フランキーは「(昨年逝去した)樹木希林さんが会場に来てるじゃん、と思ったら細野晴臣さんだった」とコメントした。細野晴臣は『万引き家族』の音楽を担当している。

最優秀主演女優賞は『万引き家族』の安藤サクラ。『百円の恋』以来2度目の受賞

最優秀主演女優賞は是枝裕和監督『万引き家族』に出演した安藤サクラ。同作ではリリー・フランキー演じる日雇い労働者の治の妻・信代役を演じた。NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』も好評な安藤サクラ。『百円の恋』に続いて2度目の最優秀主演女優賞に輝いた。

安藤サクラのほか優秀主演女優賞を受賞していたのは、黒木華(『日日是好日』)、篠原涼子(『人魚の眠る家』)、松岡茉優(『勝手にふるえてろ』)、吉永小百合(『北の桜守』)。

最優秀助演男優賞は『孤狼の血』の松坂桃李。新人刑事役

最優秀助演男優賞を受賞したのは、白石和彌監督の『孤狼の血』に出演した松坂桃李。同作ではキャリア組の新人刑事・日岡秀一役を演じた。主演は最優秀主演男優賞に輝いた役所広司。松坂桃李が『日本アカデミー賞』最優秀助演男優賞を受賞するのは初。

松坂桃李のほか優秀賞に選ばれていたのは、岸部一徳(『北の桜守』)、ディーン・フジオカ(『空飛ぶタイヤ』)、西島秀俊(『散り椿』)、二宮和也(『検察側の罪人』)。

最優秀助演女優賞は昨年逝去の樹木希林。『万引き家族』『日日是好日』出演

最優秀助演女優賞を受賞したのは、昨年9月に逝去した樹木希林。是枝裕和監督の『万引き家族』、大森立嗣監督の『日日是好日』に出演した。『万引き家族』では「万引き」で生計を立てる一家の祖母役、『日日是好日』では茶道教室の先生役を演じた。

樹木希林のほか優秀助演女優賞を受賞していたのは、篠原涼子(『北の桜守』)、深田恭子(『空飛ぶタイヤ』)、真木よう子(『孤狼の血』)、松岡茉優(『万引き家族』)。

新人俳優賞は平手友梨奈、趣里、成田凌ら8名。

新人俳優賞の受賞者は、上白石萌歌(『羊と鋼の森』)、趣里(『生きてるだけで、愛。』)、平手友梨奈(『響 -HIBIKI-』)、芳根京子(『累-かさね-』『散り椿』)、伊藤健太郎(『コーヒーが冷めないうちに』)、中川大志(『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』)、成田凌(『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』)、吉沢亮(『リバーズ・エッジ』)の8名。

最優秀外国作品賞はヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』。優秀外国作品賞にはそのほか、『グレイテスト・ショーマン』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が選出されていた。

『第42回日本アカデミー賞』優秀賞主要部門受賞一覧

優秀作品賞
『カメラを止めるな!』
『北の桜守』
『孤狼の血』
『空飛ぶタイヤ』
『万引き家族』


優秀アニメーション作品賞
『ドラゴンボール超 ブロリー』
『ペンギン・ハイウェイ』
『未来のミライ』
『名探偵コナン ゼロの執行人』
『若おかみは小学生!』


優秀監督賞
上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)
是枝裕和(『万引き家族』)
白石和彌(『孤狼の血』)
滝田洋二郎(『北の桜守』)
本木克英(『空飛ぶタイヤ』)


優秀主演男優賞
岡田准一(『散り椿』)
舘ひろし(『終わった人』)
濱津隆之(『カメラを止めるな!』)
役所広司(『孤狼の血』)
リリー・フランキー(『万引き家族』)


優秀主演女優賞
安藤サクラ(『万引き家族』)
黒木華(『日日是好日』)
篠原涼子(『人魚の眠る家』)
松岡茉優(『勝手にふるえてろ』)
吉永小百合(『北の桜守』)


優秀助演男優賞
岸部一徳(『北の桜守』)
ディーン・フジオカ(『空飛ぶタイヤ』)
西島秀俊(『散り椿』)
二宮和也(『検察側の罪人』)
松坂桃李(『孤狼の血』)


優秀助演女優賞
樹木希林(『日日是好日』『万引き家族』)
篠原涼子(『北の桜守』)
深田恭子(『空飛ぶタイヤ』)
真木よう子(『孤狼の血』)
松岡茉優(『万引き家族』)


新人俳優賞
上白石萌歌(『羊と鋼の森』)
趣里(『生きてるだけで、愛。』)
平手友梨奈(『響 -HIBIKI-』)
芳根京子(『累-かさね-』『散り椿』)
伊藤健太郎(『コーヒーが冷めないうちに』)
中川大志(『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』)
成田凌(『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』)
吉沢亮(『リバーズ・エッジ』)

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番組情報

『第42回日本アカデミー賞』授賞式

2019年3月1日(金)21:00~22:54に日本テレビ系で放送

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