特集 PR

銀座 ソニービルをアートがジャック「Canvas @ Sony 2011」

銀座 ソニービルをアートがジャック「Canvas @ Sony 2011」

塩谷舞
2011/08/08

もしあなたが絵描きなら、作品をどんな所で発表したいだろう。街角のギャラリー? 公園? ファッションビルのショーウィンドウ? それとも、美術館?

では、ビルの壁一面というのはいかがだろう。それも横6メートル、縦38メートルの超巨大壁画、場所は東京・銀座という一等地で。そんなアーティストにとって夢のようなキャンバスに描く機会を与えてくれるのが、「Canvas @ Sony」というプロジェクトだ。2011年、ついに5年目を迎えたこのプロジェクトは、一般公募により選出されてきた若手アーティストの作品を、銀座 ソニービル全面に登場させてきた。きたざわけんじ、ZAnPon、宮島亜希をはじめとする歴代選出アーティストたちは、 現在も幅広い分野で活躍している。
前回の2010年にグランプリを勝ち取ったのは、アーティストの神田ゆみこ。約1,000作品もの中から選ばれた、彼女の作品の魅力とは何だったのか。このたび、神田の創作方法について、そして他のアートプロジェクトと比べて異色な「Canvas @ Sony」の特徴や、そこから生まれる企業とアーティストの新しい関わり方などについて、関係者に取材した。

銀座の交差点を「巨大すいか」がジャック!

東京・銀座は言わずと知れた高級街。じつは銀座には、景観を保持するための決まりごとがあるという。そのため、大通り沿いには大規模な広告は見られず、名だたる企業のロゴマークばかりが軒を連ねている状況だ。そんな銀座数寄屋橋交差点の風景が、「Canvas @ Sony」の受賞作品が掲示されるとき、にわかに一変する。

銀座 ソニービルをアートがジャック「Canvas @ Sony 2011」

38メートルの高さがある瑞々しい「巨大すいか」が私たちを出迎える。作品の横には「SONY」とロゴが入っているが、ソニー製品の広告ではない。銀座の交差点をジャックする巨大すいか、これはれっきとしたアート作品だ。

この巨大すいかの作者、神田ゆみこさんにその制作意図を尋ねてみた。

「私は、身近なものをとにかくじっと見るようにしているんですよ。何事もサラっと流せない性格なんですね。ありふれたものでも、時間をかけてじっと見つめていると、美しさや面白さを感じることができます。その面白さに正面から向き合えば、作品にうまく昇華できる。私の方法を、『日常の流れを一旦停止させるようなアート』と表現することもできると思いますが、そんな作品が銀座の街にあらわれるというギャップは面白いんじゃないかと」

銀座 ソニービルをアートがジャック「Canvas @ Sony 2011」

神田さんの狙い通り、巨大すいかのインパクトは大。「なぜここにすいかがあるのだろう」という単純な疑問から始まって、さまざまな想像を膨らませてしまう。背景となる突き抜けるような青空と、真っ赤に熟したすいかというコントラストは、ギラギラした真夏の銀座にある意外性とあいまって、見ているうちに不思議な嬉しさがこみあげてくる。

アーティストの自由な発想が、会社の幅を広げる

それにしても、会社の壁一面に巨大すいかを掲げるソニーという企業の懐の広さには驚かされる。「Canvas @ Sony」の企画を担当されているソニーの三浦さんに、企画の意図などについてお話を伺ってみた。

「見に来てくださったお客さんが、みなさん『すいかだ!』って驚いてくださるんですよ。この単純で力強い訴求力がある時点で、この作品は大成功していますよね」

銀座 ソニービルをアートがジャック「Canvas @ Sony 2011」

無邪気な笑顔で、すいかの登場を喜ぶ三浦さん。自社のビルをアートに染めるソニーの狙いは、一体どのようなものなのだろう。三浦さんは、こうお話を続けて下さる。

「会社として『クリエイティブな若者を応援していきたい』という気持ちがあり、2007年から若い才能を発表する場としてソニービルの壁面をキャンバスとして提供することにしました。でも、若手支援と言いながらも、逆に私たちの方が刺激を受けていますね。私たちは日々、会社という組織の中で色々なものに縛られてしまいがちなのですが、このプロジェクトで出会うアーティストの方々はびっくりするくらい自由な発想でたくさんの刺激を与えてくれるんです。結果的にデザイナーのインスピレーションになることもあるようですし、本当にいいプロジェクトだと思います」

アーティストの自由な発想が、会社の幅を広げているとのこと。会社内で働くソニーのデザイナー、フリーランスで活動するアーティスト。同じクリエイターといっても、社会的な役割や仕事内容は大きく異なる。お互いが良い形で刺激を受け合うことができるのは、このプロジェクトならではの魅力だ。そしてやはり、これだけ自由にアート活動を奨励できるというのは、企業側の積極性があってこそなのだろう。

Page 1
  • 1
  • 2
次へ

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

岩井勇気(ハライチ)『ひねくれとか言われても俺はただ自分が進みたい道を選んでるだけ』

ドリームマッチでの『醤油の魔人 塩の魔人』、ラジオで突如披露した推しキャラケロッピをテーマにしたEDM調楽曲『ダメダメケロッピ』など、音楽的な才能に注目が集まる岩井勇気。今回はミツカン「こなべっち」とタッグを組み、自らがマイクを取ってラップに挑戦。しかもこの動画、岩井がこれまでラジオや書籍の中で言及してきた、珪藻土のバスマットや、海苔、メゾネットタイプの部屋、クラウス・ノミなどのネタが詰まっていて、まさか岩井さんの自宅なのでは……? と隅々まで見てしまう。つぎはぜひ、自作のトラックとリリックによる曲が披露されることを待っています。(川浦)

  1. 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別 1

    映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別

  2. 横浜流星が「つらいかぜ」を打ち砕く プレコールの新CM「闘い続ける」篇 2

    横浜流星が「つらいかぜ」を打ち砕く プレコールの新CM「闘い続ける」篇

  3. ジョン・レノンが時代に残す闘いの爪痕、ヨーコがもたらしたもの 3

    ジョン・レノンが時代に残す闘いの爪痕、ヨーコがもたらしたもの

  4. 木村拓哉を操上和美が撮影『SWITCH』原宿特集に小泉今日子、池田エライザら 4

    木村拓哉を操上和美が撮影『SWITCH』原宿特集に小泉今日子、池田エライザら

  5. King Gnu井口理が獣医師役 野村不動産「プラウド」ブランドムービーが公開 5

    King Gnu井口理が獣医師役 野村不動産「プラウド」ブランドムービーが公開

  6. 高橋一生主演×荒木飛呂彦原作ドラマ『岸辺露伴は動かない』12月NHKで放送 6

    高橋一生主演×荒木飛呂彦原作ドラマ『岸辺露伴は動かない』12月NHKで放送

  7. カルティエの新作キャンペーンに常田大希、池田エライザ、野田洋次郎ら起用 7

    カルティエの新作キャンペーンに常田大希、池田エライザ、野田洋次郎ら起用

  8. 大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤が全音楽記録媒体でリリース 8

    大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤が全音楽記録媒体でリリース

  9. YOASOBIがGoogle PixelのCMソングを担当 新曲“アンコール”を起用 9

    YOASOBIがGoogle PixelのCMソングを担当 新曲“アンコール”を起用

  10. スピッツ、全着席のコンサートを11月に東京ガーデンシアターで開催 10

    スピッツ、全着席のコンサートを11月に東京ガーデンシアターで開催