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sgt. インタビュー

sgt. インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
2009/10/06

「ループ」の魅力を追求する
1コードでどれだけできるのか。

―1曲目の“Kalliope”はイントロダクション的な意味合いの強い曲ですよね? エディットされたビートがフィーチャーされてて、これまでと違うぞってことを示すオープニングなんだと思うんですが。

明石:そうですね。勝手に僕が作った曲なんですけど、メンバーに色々やらせて、その後に編集で切り貼りしたんです。最初にリハの段階で作ったものを聴いてもらって、それを再現したんですけど、ループするものをずっと作りたくて。

成井:どうなるか不安でしたけどね(笑)。イメージはわかっていたんで、あとはリーダー(明石)に操縦してもらって。

―「Kalliope」ってギリシャ神話の女神の名前なんですよね?

大野:そうです、芸術の女神です。あと衛星を持つ小惑星の名前でもあるんです。曲名をつけるときに、2曲目の“Apollo Program”の仮タイトルをずっと「Apollo」って呼んでて、次は宇宙かな? みたいのがあって(笑)。

成井:女神がいいって言ってたよね?

大野:まあ、うちの女神がね(成井を指す)。

成井:(笑)。

大野:プッシュしてますから(笑)。

sgt. インタビュー

―(笑)。ちなみに5曲目の“Epsilon”も、ギリシャ文字で5番目を意味するんですよね?

成井:そういう意味もあるんですけど、浦沢直樹さんの『PLUTO』ってマンガがあるじゃないですか? あれに出てくるキャラクターでエプシロンっていうのがいて、私が考えたメロディがちょっとエモーショナルで(笑)、そのエプシロンの性格だったり、せつなさや悲しみと重なったので、これはタイトルにしようと。

―3曲目の“Tears of na−ga”は音数の少ないミニマルな感じですよね。大胆な展開があるわけじゃなくて、ちょっとずつ変化していく感じがこれまでと違うと思うんですが。

大野:これはリーダーの趣味爆発ですね。

明石:全曲そうだよ(笑)。

成井:そうだけど、この曲が一番強い。

明石:そうかな、ループ感を出したかっただけなんですけど。

―「ループ感」っていうのはアルバム全体のキーワードになってる?

明石:僕のテーマかもしれないですけどね。1コードでどれだけできるか、一つのリズムがこんなにいっぱい変わっていくとか。コードいっぱい使って、リズムもいっぱい使ったら、そりゃ色んないい曲できますよっていうのはあります。一つのキーワードがあって、それをどうみんなが変えていって、全体が動いていくかっていうのが、インストの面白さだと思うんで。(ループ感っていうのは)僕個人ではずっと前から追求してることではあるんですけど、この曲はそれが簡単にできましたね。

成井:私は簡単じゃなかったですけどね(笑)。ガチガチにループを決めて聴かせるっていうよりは、流れるような、スリリングな感じにしたいっていうのがあって、練習した決まったフレーズを弾いて、ライブ感がなくなるのは嫌だったので、流れで録ったんです。リズムが攻めてきたら、私もそれに乗って、どんどん昇っていく感じ。

―4曲目の“Ant’s planet”は明らかに新機軸ですよね。明るい曲調にしても、プログラミングにしても。

成井:これはスタジオに入ってて、私が鍵盤を弾いてみんなでセッションしてて、これなんかグルーヴが面白いねって。それでメロディとかもファニーな感じになって、でも何かが足りないと思ったときに、(中村)圭作さんが参加してくれて、ロボットみたいな音を入れたりとか広げてくれて、素敵なジョークの曲に仕上がったと思います。

―話が繰り返しになりますけど、こういう今までと違うタイプの曲を仕上げたっていうのは、やっぱり変化を求めた結果といえますか?

明石:そうですね、まずヴァイオリンがないですからね。

―そうなんですよね。そのことに関しては?

成井:全然こだわりはなくて、ヴァイオリンが必要な曲ならヴァイオリンを弾くし、鍵盤がいいなと思ったら鍵盤を弾くし、その曲の表現として必要なものであれば、どんどん取り入れていい作品にしていきたいですね。

3/4ページ:明石がいればsgt.だと思うんですよ、単純に。

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リリース情報

capital of gravity
sgt.
『capital of gravity』

2009年10月7日発売
価格:1,980円(税込)
PEMY-005(penguin:14) / Penguinmarket records

1. Kalliope
2. Apollo Program
3. Tears of na-ga
4. Ant's planet
5. Epsilon
6. 銀河の車窓から -reprise- [Tyme. Remix]

LIVE SCHEDULE

『DRIVE TO 2010』
2009年10月15日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:新宿 LOFT
LIVE:
NATSUMEN、七尾旅人、sgt.with 勝井祐二
BAR STAGE:HB、AtoZusaяi、Blood Of Soul(HIGO プロデュース)
料金:前売3,000円 当日3,500円(+1ドリンク)

COMBOPIANO presents
『LIVE IN THE BAKUON THEATRE!』
2009年11月23日(月)OPEN 15:00 / START 16:00 (20:00〜映画上映開始)
会場:仙台 Zepp Sendai
LIVE:COMBOPIANO / 石橋英子 / 相対性理論 / sgt.
DJ:菊地成孔
MOVIE:『パンドラの匣』 (太宰治 原作)
料金:全自由4,200円(1ドリンク) 映画のみ1,000円(1ドリンク)

『sgt. "capital of gravity" RELEASE TOUR!!』

2009年11月3日(火)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL
LIVE:sgt.、mothball、Egoistic4Leaves、+1band!!
料金:前売2,000円 当日2,500円(+1ドリンク)

2009年11月8日(日)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪 SUNSUI
LIVE:sgt.、middle9、dry river string
料金:前売2,000円 当日2,500円(+1ドリンク)

2009年11月25日(水)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:下北沢 ERA
LIVE:sgt.
Guest Piano:中村圭作、Sax:大谷能生
VJ:mitchel(nego)
LIVE:Tyme.(MAS)
料金:前売2,300円 当日2,800円(+1ドリンク)
前売予約者にはこの日限りの豪華特典をプレゼント!!特典の詳細は後日アップします。
チケット一般発売日:2009年10月3日
チケット取り扱い:ローソンチケット(Lコード:73436)
e+
チケット予約:ticket@sgt-web.net
問い合わせ:ERA 03-5465-6568

プロフィール

sgt.

1999年結成。2003年より現在のメンバー編成にて活動。映画音楽的な手法にロック、ジャズ、ノイズ、エモ、即興といったサウンドが融合したマルチ・インストゥルメンタルバンド。2005年11月に1st mini album『perception of causality』でデビューし、翌年11月にgood music !とのSplit CDを発売。昨年初のフルアルバムを発売し海外でも高い評価を得る。そして最新作では短編小説を封入するなど、新たな試みを見せた史上最もバラエティに富んだ最高傑作が完成!

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