特集 PR

脱パブリック・イメージ 日暮愛葉インタビュー

脱パブリック・イメージ 日暮愛葉インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
写真:柏井万作
2009/11/27

「LOVES.」としてのバンド活動、シャカゾンビのツッチーとのユニット「RAVOLTA」の10年ぶりの復活と、精力的な活動を続ける日暮愛葉から、4年半ぶりとなる「日暮愛葉」名義のソロ作『perfect days』が届いた。これがSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER〜LOVES.と続く、これまでのパブリック・イメージを良い意味で裏切る、恋愛をモチーフにした穏やかなフォーク〜カントリー集で、彼女の魅力をより立体的に浮かび上がらせる好盤に仕上がっている。決してパーフェクトじゃない日々を、泣き笑いしながら過ごすために。アーティストとして、女性として、母親として、ますます魅力的な、日暮愛葉の音と言葉に耳を傾けてみよう。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 写真:柏井万作)

彼と出会ったことで、客観的に自分の恋愛を見れたんですよ。

―LOVES.での活動やRAVOLTAの復活といったトピックもある中で、今回のようなアコースティックなソロ作が出てきてびっくりしました。

日暮:どうもシーガル時代から積み重なったパブリック・イメージがあって、「おりゃあ!」みたいな、「FXXX」ワード言って何ぼみたいに未だに思われてるんですけど、普段から激しい音楽聴くかって言ったらあんまり聴かないですし、普通にポップス、カントリー、アシッド・フォークとかの方がレイドバックして聴けて、自分を潤してくれるんですよね。

脱パブリック・イメージ 日暮愛葉インタビュー

―そういう潤してくれる音楽を、ソロ作品として作ろうと。

日暮:そうなんだけど、なかなか自分の思ってる、作りこまなくてもいい、ありのままで背伸びをしてない曲ができなくて。それが、新しく始まった恋愛をきっかけに思っていたような曲ができ始めたんです。彼と出会ったことで、客観的に自分の恋愛を見れたんですよ。客観的でいられない恋愛をしてる自分を、客観的に見てる(笑)、それがすごく面白くて。

―それってすごく難しそうですね(笑)。具体的にはどんな面白さを発見したんでしょうか?

日暮:恋をし始める焦燥感とか、電話がかかってこなくて不安だったりとか、でも会ったらその不安が嘘みたいに消えたりとか、突然また一人で考え込むと狂おしくなったり、でも次の日になると「今日はなんて完璧なんだろう」って思ったり。その心境の変化の早さ、恋のスピードの速さみたいなものを、一枚のアルバムにしたらすごく面白いんじゃないかって。実験するわけじゃないけど、ちゃんと残しておきたかったんです、自分のパーツとして。

―じゃあ今回の作品は、その恋愛をきっかけにして、一気に書いた感じなんですね?

日暮:そうですね。“the sun and moon”って曲は、少し前からアイデアはあったんですけど、自分で弾けるストロークじゃなかったから、LOVES.のギターの岩谷くんに弾いてもらったんですけど、それ以外の曲は全部恋愛と共に進行された…というか、したのかな。

―自分の内面や恋愛感情を作品としてさらけ出すことに対する不安や照れはありませんでしたか?

日暮:照れは全くないですね。シーガルのときもずっと言い続けてたんですけど、自分の気持ちをバンドで歌っても面白くないんですよ。バンドでは、演じているというか、Showだと思ってるんです、特にLOVES.は。シーガルのときはもっと若さとかパンチを大切にしてて、よくわからない勢いがあったんですけど(笑)。今作はもっと冷静で、どこかしら客観的な自分がいたからこそできたアルバムですね。

2/3ページ:完璧な恋愛なんてないんですよ、完璧な人がいないのと一緒で。

Page 1
次へ

インフォメーション

リリース情報

perfect days
日暮愛葉
『perfect days』

2009年11月18日発売予定
価格:2,500円(税込)
felicity PCD-18601

1. what to say
2. take me home
3. sorry I am crazy
4. out of my bed
5. the sun and moon
6. becoz of U
7. if we belong
8. baby baby baby
9. perfect days (I'm crazy for U)
10. some sunny day
11. I know

プロフィール

日暮愛葉

2002年、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER活動休止後、ソロ活動スタート。 執筆、楽曲提供、プロデュースを手がけながら、2005年より自身のバンド「LOVES.」、そして10年振りに活動を再開した「RAVOLTA」[愛葉×TSUTCHIE(シャカゾンビ)]と、それぞれ異なる音楽性を提示しつつ、精力的に音楽活動を続けている。11月18日にソロとしては約4年半振りとなるアルバム「perfect days」をfelicityよりリリース。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督Q&A

『キングス・オブ・サマー』『キングコング: 髑髏島の巨神』の監督であるジョーダン・ヴォート=ロバーツが、自身や自作を語る動画が公開。「影響を受けた映画」や「使用する楽曲への思い入れ」など、ファンからの質問に彼が回答しています。また、ファンが最も気になっていたであろう「髭に対するこだわり」も明らかになる、貴重な映像になっています。(久野)

  1. ビートたけしがプロデュースするアパレルブランド「KITANOBLUE」誕生 1

    ビートたけしがプロデュースするアパレルブランド「KITANOBLUE」誕生

  2. 山崎賢人主演『羊と鋼の森』新場面写真 鈴木亮平や仲里依紗らの姿も 2

    山崎賢人主演『羊と鋼の森』新場面写真 鈴木亮平や仲里依紗らの姿も

  3. 今夏開催『荒木飛呂彦原画展』チケット情報発表 グッズ付やプレビュー券も 3

    今夏開催『荒木飛呂彦原画展』チケット情報発表 グッズ付やプレビュー券も

  4. 『万引き家族』カンヌでパルムドール受賞、リリーや安藤サクラが喜び語る 4

    『万引き家族』カンヌでパルムドール受賞、リリーや安藤サクラが喜び語る

  5. 綾瀬はるかが人生初の「アルパカ姿」でセ・パ交流戦を応援 日本生命新CM 5

    綾瀬はるかが人生初の「アルパカ姿」でセ・パ交流戦を応援 日本生命新CM

  6. 大宮エリーが、ドラマ『13の理由』から思いの伝え方を考える 6

    大宮エリーが、ドラマ『13の理由』から思いの伝え方を考える

  7. 『奇面組』再舞台化 メインキャスト続投、なだぎ武&宮下雄也が追加 7

    『奇面組』再舞台化 メインキャスト続投、なだぎ武&宮下雄也が追加

  8. 『フジロック』第7弾でTHE AVALANCHES、PRINCESS NOKIA、CHAI、卓球ら9組 8

    『フジロック』第7弾でTHE AVALANCHES、PRINCESS NOKIA、CHAI、卓球ら9組

  9. 『JOIN ALIVE』第4弾でKICK、MONOEYES、でんぱ組、バンもんら11組追加 9

    『JOIN ALIVE』第4弾でKICK、MONOEYES、でんぱ組、バンもんら11組追加

  10. 『銀河鉄道999』生放送で実写化 メーテル役に栗山千明、鉄郎は前田旺志郎 10

    『銀河鉄道999』生放送で実写化 メーテル役に栗山千明、鉄郎は前田旺志郎