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フラワーカンパニーズ×曽我部恵一 対談

フラワーカンパニーズ×曽我部恵一 対談

写真:柏井万作

フラカンを見てると、カレー屋さんが20年ずっと続けてるのとホントに一緒。それが一番リスペクトできることですね。

―お客さんとのコミュニケーションの仕方っていうか、フラカンも曽我部さんもお客さんとすごいコミュニケーションしてると思うんですよね。純粋なMCだけじゃなくて、ステージの魅せ方全体として。そういう部分で意識されてることってありますか?

鈴木:それはあんまり意識してないかなー。物販に出たときにお客さんと話したりとか、そういうことは前よりは増えましたけど、ライブ中は考えてないかな。お客さん側からライブの途中で話しかけられたら、答えたりもするし、無視したりもする。

マエカワ:その場の流れだよね。

鈴木:うん、完全にそうだね。逆にこっちからお客さんをいじったりするときもあるし。でも、別に考えてやってるわけじゃないですね。

曽我部:難しいですよね。お客さんをいじればそこで湧くけど、僕らもお客さんも果たしてそれを求めてその場にいるのかっていうと、違うような気もするし。ライブはめっちゃ盛り上がってるバンドとかでも、CDは売れてなかったりすることもあるじゃないですか。だから、無理矢理にでも盛り上げるとかじゃなくて、音の説得力みたいなものを、フラカンはやってる気がしますね。

鈴木:どんだけ伝わったかっていう。その尺度がまた難しくて、ライブした後にアルバムがたくさん売れたから伝わったのかどうかはわからないんだけど。例えば、フェスでワーッと人がたくさん集まったと。その場はすごく盛り上がったけども、結局その後のワンマンに、たいしてお客さんが来なかったとか。じゃあ、あれは伝わってなかったのかなっていうと、そんな即効性があるものでもないのかもしれない。2年後とかに来る人だっているかもしれないし。

曽我部:僕はカフェをやってて、それの数字とか見てると思うんですけど、浮き沈みがすごいですよ。2月に入ったらパタッとお客さんが来なくなったりとか。雪降ったら来ないとか。で、それで一喜一憂してるともたないっていうか。いかに自分の心を安定させて同じことを続けるかっていうことだと思うんですけどね。

マエカワ:そうだよね。自分らでマネージメントを始めた頃は、ツアー行ってお客さんがこの前より減ったりとかしてたら、「うわっ、減っちゃったな」とか思ってたけど、それをやってると疲れちゃうだけなんだよね、結局。

フラワーカンパニーズ×曽我部恵一 対談

曽我部:減るときもあるし、伸びるときもあるし、平にしてみて何が残ったかっていうところが重要だから。僕が好きなカレー屋さんとか、この前行ったら今年で20年とか言ってて。僕は10数年行ってるけど、今食っても、本当に美味しいなって思うわけ。それだけが多分答えで。お客さんが入ったり入らなかったりすることはあっても、20年続いてて、今日も一番美味いカレーが出てるっていうことがポイントなわけじゃないですか。ロック・バンドもそれだけを目指すべきで。フェス出たからどうとか、1枚CDが売れたからどうとかっていうことではないんですよね。そこにいかに左右されないで、自分がベーシックな活動をできるかっていうのを、ツアーとかライブをやると勉強できます。アルバムだけ作ってると、そういうのがわかんない。

マエカワ:絶対にわからんね。

曽我部:アーティストみたいな気分になっちゃうし。「作品」、みたいな。

マエカワ:ライブとかツアーなんて、生活の中心だからね。

鈴木:だから変に美化もしないし、よくも悪くも平熱だよね。

曽我部:そうそう。音楽活動って生活やライフスタイルと関わっているものだし、フラカンを見てると、カレー屋さんが20年ずっと続けてるのとホントに一緒。だから、それが一番リスペクトできることですね。自分もそういうのを目指したいなって。

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リリース情報

フラワーカンパニーズ『元少年の歌』(初回限定盤)
フラワーカンパニーズ
『元少年の歌』(初回限定盤)

2010年3月31日発売
価格:1,470円(税込)
Sony Music Associated Records

1. 元少年の歌
2. 40
3. 深夜高速(Acoustic)
[DVD収録内容]
「元少年の歌」Full ver.
「深夜高速(Acoustic)」レコーディング風景

フラワーカンパニーズ『元少年の歌』
フラワーカンパニーズ
『元少年の歌』
フラワーカンパニーズ
『元少年の歌』
サニーデイ・サービス『本日は晴天なり』
サニーデイ・サービス
『本日は晴天なり』

2010年4月21日発売
価格:2,800円
ROSE RECORDS

1. 恋人たち
2. Somewhere in My Heart
3. ふたつのハート
4. 南口の恋
5. まわる花
6. 水色の世界
7. 五月雨が通り過ぎて
8. Dead Flowers
9. Poetic Light
10. だれも知らなかった朝に

プロフィール

フラワーカンパニーズ

89年、名古屋にて鈴木圭介 (Vo)、グレートマエカワ(B)、竹安堅一 (G)、ミスター小西 (Dr)の4人で結成。95年にアンティノスレコードよりメジャーデビュー。01年、アンティノスレコードを離れ、自らのレーベルTrash Recordsの立ち上げに参加。熱く地道な活動が、アーティスト達から絶大な支持を集め、再び注目を集める。08年夏、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズと契約し、メジャー復帰。10年1月には、オールタイムベストアルバムとなる「フラカン入門」をリリース。男40歳!結成20周年にして快進撃を続ける、スーパーライブバンド!

プロフィール

曽我部恵一

1971年8月26日生まれ。香川県出身。1995年サニーデイ・サービスのボーカリスト/ギタリストとしてデビュー。2001年よりソロ活動をスタート。2004年、メジャーレコード会社から独立し、<ローズ・レコーズ>を設立。活動母体である<曽我部恵一BAND>は、シンプルなロックンロールを軸に、小細工無しのストレートで熱いライブを繰り広げる。2008年にはアルバム『キラキラ!』を発表。同年7月には、サニーデイ・サービスを再結成し、2010年4月に10年ぶりとなるアルバムをリリースする。

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