特集 PR

『乱反射ガール』土岐麻子 インタビュー

『乱反射ガール』土岐麻子 インタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:柏井万作
2010/05/24
  • 0
  • 1

だんだん3人の思うところが一致しなくなってきて。それだったらCymbalsじゃなくてもいいじゃんって。

―歌にはどのようにのめり込んでいったんですか?

土岐:もともとギターの何が好きだったかって言ったら、アンプと、エフェクターと、ギター本体、その3つの関係性で、いろんなニュアンスの音が作れることだったんです。でも、歌っていうのは、ギターでは技術がなくて到底できなかったことが、簡単にできるなと思って、声作りにハマっていったんですよね。ささやくように歌ったところに、さらにささやくように歌ったものを重ねると透明感が出るとか。強く歌ったものを2つ重ねるとビビッドになるとか。

―そんなことやってたんですね!

土岐:私なりにですけど。当時はダブルが多かったですね。透明感を出すために。

―Cymbals時代はどんな経験でした?

『乱反射ガール』土岐麻子 インタビュー
土岐麻子

土岐:人とモノを作るということを、嫌というほど経験させてもらいました。それと、どういう音楽をやりたいかとか、どんな音楽が好きなのかとか、それまでちゃんと考えてなかったことを意識するようになって。挙げ句の果てにはソロでやりたいことまで出てきて。それで並行してソロも出そうと思ってたんですけど、準備してる最中にCymbalsの解散が決まっちゃったんですよね。

―解散の原因はなんだったんですか?

土岐:本当にトライアングルの体制で作ってたので、誰かひとりがっていうワンマンバンドにならないことが理想だったんですけど、バランスって変わってくるもので。バカみたいにポップなバンドをやりたいっていうところから始まっていたので、暑苦しいことを言わなかったり、ダイレクトに言わずに匂わせたり、包み隠すかっこよさみたいなものを追求してたんですけど、だんだん3人の思うところが一致しなくなってきて。それだったらCymbalsじゃなくてもいいじゃんって。

もっともっと広げたいと思う気持ちが強くなって。よりポップなものを意識するようになりましたね。

―そうだったんですね。ソロでは最初にジャズカバー『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』を出されましたよね。

土岐:当時は90年代の残り香っていうか、マニアックなインディーズの音楽が流行ってて。そういうところのお客さんは、みんなが批評家みたいな感じで、すごく厳しかったんです。こうじゃなきゃいけないとか。Cymbalsは、そこで絶対かっこ悪くなりたくないっていう感じで作っていたんですけど、ソロとして純粋に好きなポップスを作っても、比較されて終わるだろうなと思って。

―単純に比較対象にしかならないことが嫌だった?

土岐:そうなんです。だから一旦Cymbalsを離れて、こういう声してるんですよっていう名刺代わりの1枚みたいな。

―ジャズカバーをやったことで、どんな影響がありました?

土岐:ソロの1枚目って、カフェですごく流れてたらしいんですけど、BGMとして聴いてくれたり、なんとなく部屋でかけてます、っていうお客さんが増えて。すごく小さな規模だけど、お茶の間に広がった感があったんですよね。バンドではお茶の間を意識しない美学みたいなものを持ってたんですけど、聴いてくれる人が広がることは、すごくうれしいことなんだなって。

―真逆になったんですね。

土岐:はい。それと、一昨年の秋にユニクロのCMに出させていただいたんですけど、ちょっとしか流れてなかったのに、すごい反応があったんですよ。やっぱりテレビの力ってすごいんですよね。そうなると、もっともっと広げたいと思う気持ちが強くなって。よりポップなものを意識するようになりましたね。

Page 2
前へ次へ

イベント情報

『2010.5.29 原宿 土岐麻子、乱れる。
土岐麻子ライブ2010 アーリー・サマー・乱反射ガール!

2010年5月29日(土)OPEN 17:15 / START 18:00
会場:ラフォーレミュージアム原宿
料金:前売4,500円(ドリンク代別、全席指定)
※ソールドアウト

2010年7月17日(土)OPEN 17:15 / START 18:00
会場:ラフォーレミュージアム六本木
料金:前売4,500円(ドリンク代別、全席指定)

リリース情報

土岐麻子<br>
『乱反射ガール』(CD+DVD)
土岐麻子
『乱反射ガール』(CD+DVD)

2010年5月26日発売
価格:3,800円(税込)
RZCD-46546/B

1. Intro 〜prism boy〜
2. 乱反射ガール
3. 熱砂の女
4. 薄紅のCITY
5. 鎌倉
6. feelin' you
7. ALL YOU NEED IS LOVE
8. QUIZ
9. Sentimental
10. HUMAN NATURE / sings with 和田 唱 from TRICERATOPS
11. Light My Fire
12. Perfect You
13. City Lights Serenade
[DVD収録内容]
DVD:全体35分程度]
・VALENTINE LIVE TOUR @ Billboard Live TOKYO(2010.02.07)
・LIVE『LOVE SONGS』@ 赤坂BLITZ(2009.07.07)
・“乱反射ガール”MUSIC VIDEO
・RECORDING & MUSIC VIDEO OFF SHOT

>土岐麻子<br>
『乱反射ガール』(CD)
>土岐麻子
『乱反射ガール』(CD)

2010年5月26日発売
価格:2,940円(税込)
RZCD-46547

1. Intro 〜prism boy〜
2. 乱反射ガール
3. 熱砂の女
4. 薄紅のCITY
5. 鎌倉
6. feelin' you
7. ALL YOU NEED IS LOVE
8. QUIZ
9. Sentimental
10. HUMAN NATURE / sings with 和田 唱 from TRICERATOPS
11. Light My Fire
12. Perfect You
13. City Lights Serenade

プロフィール

土岐麻子

Cymbalsのリードシンガーとしてデビュー。04年の解散後、実父 土岐英史氏を共同プロデュースに迎えたジャズ・カヴァー・アルバム『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』をリリースし、ソロ活動をスタート。上記『STANDARDS』シリーズ全3タイトル、オリジナル・アルバム『Debut』、ポップス・カヴァー・アルバム『WEEKEND SHUFFLE』をリリース後、07年11月rhythm zone移籍第1弾アルバム『TALKIN'』でメジャーデビュー。08年6月には、真心ブラザーズや松田聖子、マドンナなどの名曲をカヴァーした企画ミニ・アルバム『Summerin’』をリリース。「情熱大陸LIVE」や「Slow Music Slow Live 08」への出演、くるりのシングル「さよならリグレット」へのゲスト・ヴォーカル参加などを経て、08年10月の本人出演/歌唱が話題となったユニクロTV-CMソング『How Beautiful』がシングル・ヒット。09年1月リリースのアルバム『TOUCH』がスマッシュヒットを記録。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

サニーデイ・サービス “Tシャツ”

6月にストリーミング配信オンリーでリリースされたアルバム『Popcorn Ballads』から“Tシャツ”のPVが公開。約1分のロックチューンに合わせた、スピード感ある清々しい映像。劇中で強制着用させられる「サニーデイサービス」TシャツはROSE RECORDSのオンラインショップで予約販売中。曽我部恵一の愛犬・コハルちゃんが送る眼差し、においを嗅ぐ姿に悶絶。(川浦)