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大人の現実を知る、悩み多き青春時代 南波志帆インタビュー

大人の現実を知る、悩み多き青春時代 南波志帆インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
2011/07/18

南波志帆18歳(取材当時は17歳)。大人でもなく、子供でもなく、逆に言えばそのどちらでもあるような、そんな複雑な時期を彼女は今まさに過ごしている。Base Ball Bearの小出祐介と、サクナクションの山口一郎の共作でも話題の“こどなの階段”をはじめ、プロデューサーの矢野博康(ex.Cymbals)、YUKI、コトリンゴ、堀込泰行(キリンジ)といった豪華作家陣が楽曲を提供した初のフルアルバム『水色ジェネレーション』は、そんな「こどな」ならではの未来への期待と不安をギュッと詰め込みながらも、透明感のある歌声が爽やかな後味を残す、清涼感に溢れた1枚に仕上がった。同世代は自分の現在を重ね、もう少し上の世代は、当時の甘酸っぱい気持ちを思い出せるような、多面的な魅力を持った作品だとも言えるだろう。

一番最後にポツンと一言「よし、旅立て」と書いてあったんですよ!

―南波さんって福岡出身ですよね? 僕つい先週福岡に行ってきたんですよ。太宰府天満宮行ったりとか。

南波:私、太宰府天満宮のおみくじのおかげで上京したんです。

―え、そうなの!?

南波:中学校3年生で上京しようか迷っていた時に、おみくじを引いたら1番の大吉で、「華やかなる気候です」とか色々といいことが書いてあり、1番最後にポツンと一言「よし、旅立て」と書いてあったんですよ! 「これ、神様のお告げだ」と思い、見た瞬間にお母さんに「私、旅立つ」と言って、上京したんです。

―へー、そこで背中を押されたわけだ。

南波:そうなんです、(菅原)道真公に。

―(笑)。ちなみに、僕もおみくじひいたら大吉だったよ。

南波:ウソー! すごいですね!「旅立て」と書いてありました?

―それは書いてなかったかな(笑)。でも、色々いいこと書いてあった。

南波:あそこのおみくじ力ありそうですもんね。

―じゃあ、そんな後押しもあって上京した南波さんの初のフルアルバムが完成したわけですが、まず、すごく歌の表情が豊かになったなあって思いました。

南波:15歳のデビュータイミングの時は、声のニュアンスの付け方も何もかもわからなかったし、私ではなくて(曲を提供してくれる)クリエイターの方たちが注目されていることもあり、「歌っているのが自分じゃなくてもいいのかもしれない」と一時期悩んでいたんです。

―昔は自分の声に自信が持てなかった?

南波:歌手になりたいとは思っていたんですけど、そんなに強い声ではないし、自分には無理なのかなと思っていたんです。でも、プロデューサーの矢野博康さんと出会い、色んな音楽を聴かせていただき、様々な音楽のジャンルを知ることができて。ささやく感じの歌い方であれば自分の声を生かせるんじゃないかと気づかせてくださったんです。

―確かに、南波さんが10代前半の頃はちょうどR&B系の女性シンガー全盛期だったかも。

南波:そういう世界しか知らなかったので、自分の声が長所として生かせる場所があると気づけたのはすごく大きかったですね。

2/4ページ:ホントはただ楽しいだけじゃないとわかってきて、大人になるのが怖いなと思ったり。

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リリース情報

南波志帆『水色ジェネレーション』
南波志帆
『水色ジェネレーション』

2011年7月20日発売
価格:2,850円(税込)
PCCA-03444

1. 水色ジェネレーション
2. ミライクロニクル
3. こどなの階段
4. たぶん、青春。
5. みっつの涙
6. まちかどハルジオン
7. もんだいとこたえ
8. ふたりのけんか
9. あいのことかも
10. 2センチのテレビ塔
11. オーロラに隠れて

プロフィール

南波志帆

1993年6月14日生まれ。福岡県出身。プロデューサー矢野博康との出会いを機にシンガーとしての道を歩むことを決意。2008年11月にデビューし、09年9月にリリースしたセカンドミニアルバム『君に届くかな、私。』が各CDショップのインディーズチャートにランクイン、インディーズシーンで注目される存在に。2010年6月にメジャー第1弾アルバムとなる『ごめんね、私。』をリリース。そして11年7月20日に、初のフルアルバムとなる『水色ジェネレーション』をリリースする。

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