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感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー

感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー

インタビュー・テキスト
木下夕希
撮影:柏井万作
2011/08/25

「恋愛至上主義」を掲げる音楽集団「THEラブ人間」は、ヴァイオリンやキーボードも交えたふくよかなアンサンブルで、いつの時代にも響く、普遍的な「人間賛歌」を歌うフォーキーなロックバンドだ。特に、すべて実体験から綴られるという歌詞は、フロントマンである金田康平が自らのバンドのことを「BGMにはならない音楽」と語る通り、かつての初々しい告白を、いつかの気まずい夜明けを、聴いた者それぞれが心の奥底にしまった「自分の」思い出を浮かべる、耳触りがいいだけではない魅力を持っている。今回は、新作EP『これはもう青春じゃないか』の発売にあわせ、全曲の作詞・作曲を手掛ける金田に、音楽的ルーツから、「恋愛至上主義」の本当の意味まで、じっくりと話を聞いた。

また、少々反則技ではあるのだがいきなり後日談を話してしまうと、取材終了後、金田は私に向かって「ライターの人にこんなことを言うのは申し訳ないけれど、自分はすぐに考えが変わってしまう。今日、語ったことも明日にはどうでもよくなっていることがよくある」と控えめに教えてくれた。本稿をすべて読んだ後にこの発言を思い返せば、自分の中の矛盾もありのままに100%曝け出す、表現者・金田の人間像がよりくっきりと浮かび上がるはずだ。

何にでもNOって言いたかったんですよね、きっと。

―初めまして、木下(女)と言います。突然ですが、まずは自己紹介をさせてください。1986年の1月生まれ。音楽の専門学校を出てからタワーレコードに3年勤め、ちょっとお休みを挟み、今CINRAで編集の仕事をしています。趣味は酒です。

金田:なるほど、そう来ましたか。1986年8月13日に生まれ、私立中学高校を出て、大学に4年間勤め、保育士と幼稚園の免許をとってもなお歌っている金田です。趣味はコーヒーです。

感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー
THEラブ人間

―お付き合い頂き、ありがとうございます(笑)。まずは、金田くんのパーソナリティーを追いたいと思っているんですけど、そもそも音楽の原体験は何だったんでしょうか?

金田:一番はじめはX JAPANですね。小3くらいの時にお兄ちゃんが教えてくれて、そこで「あ、YOSHIKIになろう」と思って。

―気になったのはYOSHIKIだったんですか。

金田:ライブ映像を見たんですけど、YOSHIKIがただドラムを壊してるだけの姿がとにかく格好良くて、「こりゃあ音楽をやらなくちゃ!」と思ったのがキッカケです。中学に入ってからは、THE BLUE HEARTSにすごく影響を受けて。反体制なもの、NOって言ってるものが格好良かった。何にでもNOって言いたかったんですよね、きっと。

―音楽そのものというより、姿勢としての「パンク」に惹かれたんでしょうか?

金田:そうです。X JAPANから始まって今に至るまで繋がっているは、やっぱりパンクなものなのかなと。Xも相当色んな事に抗ってやってましたからね。

―なるほど。それでYOSHIKIに憧れて、小学生の時にドラムを始めたんですよね。

金田:そうです。お袋にスティックを買って貰って、ランドセルを叩いてました。ハイハットやスネアの代わりに『ジャンプ』を勉強机に並べたり、シンバルの代わりにクッキーとかビスケットの缶を置いたり、自分なりに工夫して。それで中学に入ってすぐにバンドを組みました。

―それもなかなか早熟だと思うのですが、メンバーはすぐ集まったんですか?

金田:周りに音楽好きなやつが多くて、結構簡単に集まったかな。ドラムも自分より上手いやつがいたから、俺は歌うことにして。それで、まずとにかくライブをやってみたかったから、機材のあるレンタルスペースを借りてライブをやったんですよ。

―ライブハウスではなくて?

金田:どうやったらライブハウスに出られるかとか、当時は知らなかったですからね(笑)。だから、受付とかチケットも全部自分たちで作って、30人くらいお客さんを呼んで初ライブをしたんです。ただ、やれる曲がまだ5曲しかなくて、すぐにライブが終わっちゃって、もう1回同じ5曲を演奏したんですよね(笑)。

感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー
金田康平

―(笑)。初々しいライブだったんでしょね。

金田:その頃はもう、「俺たちやってやったぜ」みたいに思ってましたね。他のやつらが有意義に勉強して部活をやってる中で、俺バンドやってる! と思って、格好いいなって思ってました(笑)。

―中学の時からずーっとバンドをやっていたんですか?

金田:そうですね。部活サボって、学校が終わった後に池袋のスタジオに行って練習して、まるで部活やったかのような顔で家に帰って…そういうのを繰り返してましたね。でも、結局は普通の学生生活だったと思いますよ。友達作って、カラオケ行って、服買いに行って、プリクラ撮って、で、好きな子が出来てみたいな。マクドナルドで何時間も暇を潰せるような生活でした。あんまり変わらないですね、ずっと。

2/4ページ:これはもう忘れたまんまでいたかったわっていうものを、ありありと見せ付けたいなと思ってるんです、自分にも。

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リリース情報

THEラブ人間『これはもう青春じゃないか』
THEラブ人間
『これはもう青春じゃないか』

2011年8月24日発売
価格:1,500円(税込)
VICB-60077

1. これはもう青春じゃないか
2. 抱きしめて
3. 若者たちの夕暮れ
4. 西武鉄道999
5. どうせ、慰時代

イベント情報

『炸裂する思春期ツアー ライブハウス編』

『夏のVIVA YOUNG! 6DAYS!!「2011年 夏~下北沢・夏~」』
2011年8月25日(木)
会場:東京都 下北沢 CLUB Que

2011年8月31日(水)
会場:大阪府 心斎橋CLUB QUATTRO

2011年9月2日(金)
会場:大阪府 南堀江 Knave

『MORNING RIVER SUMMIT 2011』
2011年9月3日(土)
会場:大阪府 大阪城野外音楽堂

『shima fes SETOUCHI 2011 百年つづく、いのちのフェス。』
2011年9月4日(日)
会場:小豆島、直島、鬼が島

『ETERNAL ROCK CITY.2011』
2011年9月17日(土)
会場:東京都 新宿(以下同)
LOFT、MARZ、Marble、Motion、OTO

2011年9月18日(日)
会場:長野県 長野 J

2011年9月19日(月・祝)
会場:愛知県 名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL

『ぐるぐる回る2011』
2011年9月24日(土)
会場:埼玉県 埼玉スタジアム

2011年9月28日(水)
会場:東京都 渋谷 O-WEST

2011年10月13日(木)
会場:岡山県 岡山 PEPPERLAND

2011年10月14日(金)
会場:広島県 広島 Cave Be

プロフィール

THEラブ人間

2009年1月に金田康平を中心に突如現れた音楽集団。「恋愛至上主義」を掲げ、今日も他人と解り合うことを願って血まみれの恋愛と青春の焦げ臭さを高らかに歌っている。 下記掲載のアーティスト写真左から→バイオリン: 谷崎航大 ベース: おかもとえみ 歌手: 金田康平 ドラムス: 服部ケンジ キーボード: ツネ・モリサワ

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