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大人じゃない気持ちで楽しむ LAMAインタビュー

大人じゃない気持ちで楽しむ LAMAインタビュー

インタビュー・テキスト
小野田雄
2011/10/28

90年代後期を出自とする同世代バンド、スーパーカーとナンバーガール。そのメンバーだったフルカワミキとナカコー、田渕ひさ子に加え、エレクトロニック・ミュージック・シーンにおける若き才能、agraphこと牛尾憲輔が結成した新バンド、LAMA。今年4月に渋谷WWWで行った初ライブに続き、8月リリースのデビューシングル『Spell』において、彼らが放ったポップ・センスは時代や世代、ジャンルを軽やかに超える。そして、4人がこれまで重ねてきたキャリアや経験はそれぞれにありながらも、真っ新な紙に絵を描くような、そんなサウンドとリリックのフレッシュネスは聴く者をも明るく照らし出すかのようだ。その明度を増しているニューシングル『Cupid / Fantasy』を通じ、その実体が明らかになりつつあるLAMAというバンドについて、4人が和やかに語ります。

LAMAはキャリアのある人達が組んだ大人のバンドというより、とってもフレッシュな、大人じゃない気持ちでやってるバンドですね(田渕)

―8月リリースの1stシングル『Spell』リリース前の時点では、スタッフから「このバンドはホントに存在してるのか? って思われてる節があるから、ちゃんとやってくださいね」って言われたそうですね(笑)。フレッシュな顔ぶれの4人のその後はいかがだったんでしょうか?

フルカワ:仲良く元気にやってますよ。

牛尾:おちこんだりんだりもしたけれど(笑)。

―????

牛尾:「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」っていうのは糸井重里さんが考えた『魔女の宅急便』のキャッチコピーですよ(笑)。

―読者には伝わりにくいんですけど(笑)、そういう冗談が出てくることからもバンド内の雰囲気は良好、と。

ナカコー:そうですね。8月、9月はそんな感じでずっとレコーディングに入ってたんですけど、会えば会うほど、メンバーの人となりが分かるから、「あ、なんとなくつかんできた」って感じというか。

フルカワ:そう。『Spell』がリリースされた段階ですでにアルバムに向けた流れの渦中にいたし、LAMAとしてのホントの実感は今後アルバムを出して、ライブで表に出ていった時により感じるんじゃないかと思うんですけどね。

LAMA
LAMA

―LAMAってバンドは、初めて一緒に音を鳴らし始めた4人が、生楽器とエレクトロニクスを交えながら、ポップにも、ロックにも、ダンスミュージックにもなり得る表現の可能性をフレッシュに響かせる、そんなグループですよね。前作シングル『Spell』はそのポップな要素が凝縮されてましたよね?

フルカワ:純粋に楽しい現場がもっと欲しいと思っていたし、気軽なスタンスで音楽……旋律だったり、素材自体なんかを楽しみたいんですよ。暗いニュースが多い今だからこそ、そういう音楽の根本的な部分を楽しめる場所を確保したくて、このLAMAを始めましたからね。

田渕:キャリアのある人達が組んだ大人のバンドというより、とってもフレッシュな、大人じゃない気持ちでやってるバンド。初めて音を出し合う人たちの集まりというか、今までのキャリアをネチネチ出すんじゃなく、一からやるつもりで取り組んでいますし。

牛尾:僕にとっては単純にやったことがないことだから、LAMAをやったら面白いだろうなって。それに尽きるんですよね。ダンスミュージックって、BPMは120から130なのに対して、『Spell』のBPMは147なんですけど、そのテンポって、ダンスミュージックにはほとんど存在しないんですよ。だから、バンドにとっては当たり前のテンポでも、僕にとっては毎回挑戦なんですね。そういうところがすごい面白くて。あと、僕はこれまでスーパーカー、ナンバーガールを聴いてこなかったし、もちろん、偉大なバンドであることは知ってるんですけど、そのことに気付かないふりをしつつ(笑)。普通に年上の先輩って感じ、部活っぽいというか、サークルっぽくもあるので、スタジオに部室っぽい感じで入っていくスタンスなんですよ。

ナカコー:そういう意味で、前作の『Spell』にはそれぞれ異なる個性を持った4人のストレートな部分を凝縮したし、明るいし、複雑なコード進行は使っていないので、誰でも口ずさめて、誰でも弾ける、慣れ親しんだコード進行、慣れ親しんだ曲だったというか。それから、LAMAの制作スタイルは、どんなものに対しても臨機応変にアクセスするやり方だからこそ、『Spell』みたいに誰もがアクセスしやすい懐の広い曲は生まれやすいと思うんですよ。

2/3ページ:"Cupid"は自分が忘れそうな爽やかな感覚を思い起こしながら(笑)、そういう風景が浮かべばいいなって思って書きました(フルカワ)

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リリース情報

LAMA『Cupid/Fantasy』
LAMA
『Cupid/Fantasy』期間限定盤

2011年10月26日発売
価格:1,200円(税込)
KSCL-1874

1. Fantasy
2. Cupid

LAMA『Cupid/Fantasy』通常盤
LAMA
『Cupid/Fantasy』通常盤

2011年10月26日発売
価格:1,020円(税込)
KSCL-1873

1. Cupid
2. Fantasy

LAMA『Spell』初回生産限定盤
LAMA
『Spell』初回生産限定盤(CD+DVD)

2011年8月3日発売
価格:1,500円(税込)
KSCL-1827-1828

1. Spell
2. one day
3. Spell(2 ANIMEny DJ's Remix)
[DVD収録内容]
1. Spell
2. one day

LAMA『Spell』通常盤
LAMA
『Spell』通常盤

2011年8月3日発売
価格:1,020円(税込)
KSCL-1829

1. Spell
2. one day
3. Spell(2 ANIMEny DJ's Remix)

プロフィール

LAMA

ナカコー(iLL/ex.supercar)、フルカワミキ(ex.supercar)、田渕ひさ子(bloodthirsty butchers / toddle)、牛尾憲輔(agraph)による新バンド。メンバーそれぞれがソロ、他バンドで活躍する中で結成。4月27日にUstreamライブストリーミングチャンネル「DOMMUNE」で生配信された初ライブは約8万が視聴。8月3日にフジテレビ"ノイタミナ"アニメ「NO.6」オープニング・テーマに起用されたファーストシングル「Spell」をリリース。その後、フジテレビ"ノイタミナ"『UN-GO』のエンディング・テーマ『Fantasy』を、10月26日「Cupid/Fantasy」のDouble A-sideシングルとして発売。そして11月30日には待望のファーストアルバム『New!』(読み:ニュー!)のリリースが決定し、今後の活動に注目が集まっている。

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