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村松亮太郎×真鍋大度対談 映像をスクリーンから解放したもの

村松亮太郎×真鍋大度対談 映像をスクリーンから解放したもの

インタビュー・テキスト
内田伸一
撮影:佐々木鋼平

まだ誰もやっていないことに挑戦するのが一番大事ですね。(真鍋)

村松:自分の作るもの以外では、どういうものに感動しますか? 海外の映画祭に参加するときに「タッチ・マイ・ハート」という表現をよく使うんですね。観客の心に触れる表現という意味ですが、映画はそれが大事だし、今の僕の仕事もそのためにやってるところがある。でも真鍋さんの場合は、少し欲求の方向が違う気がして。

村松亮太郎

真鍋:まだ誰もやってないことに挑戦するのが一番大事ですね。ちょうどYCAMで来週から滞在制作があって、これもそういう気持ちで臨んでいます。

村松:新しい構造や視点を考えるのは、僕自身も好きな思考法です。

真鍋:ちなみに村松さんはコンピューターとの出会いは?

村松:小5のときに当時でいうマイコンが欲しかったけど買ってもらえなかったから、ノートにBASICのプログラム書いたりしてました(笑)。

真鍋:あ、僕も小学生のときBASIC書いてましたよ。

村松:いいなあ〜。コンピューターは何? PC-6601?

真鍋:8801でした。

村松:ずるい! 88か……。性能いいほうのやつだ(笑)。

真鍋:といってもベーマガ(『マイコンBASICマガジン』)に載ってるプログラムを打ち込んで、値だけちょっと変えてみたり、その程度です。

村松:そのあたりにもルーツはあるんですかね。

真鍋:結構色々なことやって、うまくいかなかったり飽きたりして変えて……ということを繰り返して、30歳位までは全てが趣味の延長みたいな感じでしたね。だからインタラクティブやリアルタイムというようなことが、これだけ広告やエンターテインメント界にまで浸透するとは予想してませんでした。もちろん、石橋(素)さんを始めとしたIAMASの卒業生たちが道を作ってくれていたからこそできたことですが。

村松:3D関連の技術や表現も熱いですよね。

真鍋:スキャンに関して言えば、Kinectは40cm以上離れた3Dスキャンがメインですけど、intelのカメラやleapmotionは数cmの近距離でそれが出来るので、使う側の表現も変わるはずです。ロボットアームや3Dプリンタなども含めて、こういうテクノロジーを使う世界は進化が早いせいで、2、3年後に見ると恥ずかしい表現もあるけど、僕は古くなることもまあいいと思うんです。

真鍋大度

村松:それはなぜ?

真鍋:3Dスキャナ、プリンタは特にそうですが、それを使うだけでなんだか良い感じになってしまうんですよ。僕らも3Dスキャナやプリンタが出たときには色々実験して作品も作りました。今では制作ツールでしかなくなってしまったので、わざわざ使うという感じではないですが。その辺にあるペンを手に取ってメモを書く感覚と変わらないですね。触り始めの新鮮な気持ちは、もう全くない。テクノロジーを手に入れてすぐに制作した作品は古くさいし、色々と甘いと思う反面、そのときに何を面白いと思ったのかがかなり分かりやすく伝わって来て、その感じが面白いと思います。

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インフォメーション

株式会社ネイキッドでスタッフを募集しています。
詳細はNAKED inc.を参照ください。

イベント情報

『scopic measure #15 ライゾマティクス新作インスタレーション「pulse 3.0」』

2013年1月27日(日)〜3月24日(日)10:00〜19:00
会場:山口県 山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB
出展作家:Rhizomatiks
料金:無料

リリース情報

『SWITCH』VOL.31 NO.2
『SWITCH』VOL.31 NO.2

2013年1月20日発売
価格:882円(税込)
発行:スイッチ・パブリッシング

イベント情報

『MEDIA AMBITION TOKYO(MAT)』

2013年2月15日(金)〜2月17日(日)

『ライブイベント「MAT LIVE」』
2013年2月15日(金)20:00〜
会場:東京都 六本木ヒルズ マドラウンジ、スカイギャラリー3(森タワー52F東京シティビュー)
出演:
原田大三郎
高木正勝
Open Reel Ensemble
DJ:
TOWA TEI
ピエール瀧(電気グルーヴ)
MOODMAN
鈴木哲也
HICO
RUBY
VJ:Enlightenment
料金:前売4,000円 当日5,000円(共に東京シティービュー入場料込み)
※18歳未満入場不可

『アリーナイベント「MAT ARENA」』
2013年2月15日(金)〜2月17日(日)
会場:東京都 六本木ヒルズアリーナ
参加アーティスト:Rhizomatiks
料金:無料

『ギャラリーイベント「MAT GALLERY」』
2013年2月15日(金)〜2月17日(日)
会場:東京都 六本木ヒルズ スカイギャラリー1(森タワー52F東京シティビュー)
参加アーティスト:チームラボ
料金:無料(東京シティービュー入場料が別途必要)

プロフィール

村松亮太郎

映画監督、映像クリエイター。クリエイティブカンパニーNAKED inc.代表。TV、広告、MVなどジャンルを問わず活動を続ける。2006年から立て続けに長編映画4作品を劇場公開した。自身の作品がワールドフェストヒューストングランプリ受賞など、国際映画祭で48ノミネート&受賞中。近年は3Dプロジェクションマッピングに着目し、昨年末話題となった東京駅の3Dプロジェクションマッピング『TOKYO HIKARI VISION』の演出を手掛けた。

真鍋大度

1976年生まれ。株式会社Rhizomatiks取締役。東京理科大学理学部数学科卒業、国際情報科学芸術アカデミー (IAMAS) DSPコース卒業。ジャンルやフィールドを問わずプログラミングを駆使して様々なプロジェクトに参加。2011年度Prix Ars Electronica、インタラクティブ部門準グランプリ受賞。第16回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門で『Perfume “Global Site Project”』が大賞を受賞。2013年には『SWITCH』で自身が監修した『テクノロジー+カルチャーネ申100』が発売。2013年1月27日(日)〜3月24日(日)まで、YCAMで『scopic measure #15 来ゾマティクス新作インスタレーション3.0』を行う。

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