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「伝えたいことがあるんだ」ねごとインタビュー

「伝えたいことがあるんだ」ねごとインタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:菱沼勇夫
2013/02/04

今でもあれが原風景だし、そういう「楽しいな」って思った景色をもう一度見たい。(佑)

―四人で歌詞をやりとりをするときに、「もうちょっと前向きにしようよ」とか、そういう意見もあったんですか?

:ありましたね。私たちが音楽を鳴らしているのは、やっぱり昔見た景色をまた見たいからで。

―昔見た景色というのは?

:『閃光ライオット』(ねごとが音楽活動を続けるきっかけとなった10代アーティスト限定のフェス)のときに6,000人が目の前にいて、私たちの音楽を初めて聴いてくれたはずなのに、あんなにも乗ってくれたこととか。今でもあれが原風景だし、そういう「楽しいな」って思った景色をもう一度見たい。音楽って楽しいし、それを楽しいと思わせてくれたのはリスナーのみんなだから、みんなと近付くために、もっと前向きな歌詞にしようというのはもう一度考え直した部分でしたね。



幸子:“greatwall”はクレジットを「ねごと」にしようって決めてから取り掛かったので、メロディーもみんなで出しあった中から選びました。歌詞も今佑が言ったように「音楽って楽しいよね」っていう原点に立ち返るために、一人一人に「音楽に焦がれた瞬間をまず言葉にしてみて」って声をかけて、書いてもらったんです。小夜子はなぜか私たちが出会ったきっかけから書いてきたんですけど(笑)。そこで「あ、いいね!」って思うものを歌詞に封じ込めました。結果的に“greatwall”は強い想いがあるけど、ダンサブルだし、きらめきがあって、迷いの中で書いたけど、やっぱり音楽が好きだっていう気持ちが表れてる曲になったと思いますね。

―“greatwall”は「高い壁」ということですか?

幸子:そうですね。シングル3部作はそれぞれテーマがあって。最初に出した“nameless”は、ねごとを知らない人だったり、ねごとなんて聴かなくていいかなと思っている壁の向こうにいる人たちに向かって投げた、気付いて欲しいという想いを込めた第1弾でした。“greatwall”はこっち側には楽しい音楽が鳴ってるから、気付いてるなら間にある壁を壊し合って、一緒に楽しもうよというメッセージを込めていて、“たしかなうた”は、その壁を壊した先に、私たちが寄り添っていって、手を繋ぐようなイメージの曲。そうやって、だんだんリスナーに近付いていくような3曲の流れがあるんです。リリースしていく中で、どんどんその想いは強まっていったし、それを実感として得られたのが、この前のホールツアーだったのかなって思います。

夢を見てるような部分と、どんな人にでも通じるような普遍的な部分の、どちらも併せ持ったねごとになりたい。(幸子)

―僕が最初に取材させてもらったときに、「ねごとはどういうバンド?」という質問に対して、幸子さんが「色がないのがねごと」って言ってたんですね。変わってきた部分はありますか?

幸子:色がないからどんな色にでもなれるっていう意味では変わってないですね。作りたい曲が、毎回全然違うので。

―でも、今回のアルバムを聴いて、いろんな色があるんだけど、その一つ一つが濃くなった感じがすごくしていて。

幸子:今回のアルバムは、1個のフレーズや1個の歌詞に四人の想いが凝縮されている分、すごく濃くなっているんだと思います。ファーストで出していたような、夢見心地な部分も大事にしたいんですけど、今自然に思っている言葉や音が曲に宿っているんですよね。セカンドだけど、新生ねごとの1枚目というか。

―ある意味、「寝言」っぽくなくなったというか、ちゃんと言葉が意志を持ってますよね。

幸子:今回のアルバムは歌詞は今までよりも現実に近いかもしれません。夢を見てるような部分と、どんな人にでも通じるような普遍的な部分の、どちらも併せ持ったバンドになりたいんです。

:四人で固まって、改めて「ねごとってなんだろう?」と考えたことによって、バンドとして言いたいことや、色みたいなものが濃くなってきたのかなって。今は自然にそういう流れになっているんですけど、今後どうなるのか私たちもわからないので、今は曲作りが本当に楽しいですね。

―卒業したら環境も変わるだろうし、今後が楽しみですね。ちなみに卒業旅行は全国ツアーなんですよね?

:そうなんです。2月から全国ツアーです。

―リアル卒業旅行は行かないんですか?

:ツアーが卒業前から始まって5月まであるので、卒業式も出られないと思います……。一応マネージャーから事前に、「ライブが決まるかもしれないけど、卒業式どうする?」って言われたんですけど、三人とも「ライブやりたいです」って(笑)。でも、これからライブの本数も増えて、新しい土地や新しい人に会えるので、そこで触発されて作れるものもあると思うんですよね。それがすごく楽しみです!

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リリース情報

>ねごと『5』完全生産限定盤(CD)
>ねごと
『5』完全生産限定盤(CD)

2013年2月6日発売
価格:3,500円(税込)
KSCL-2197

1. greatwall
2. トレモロ
3. sharp ♯
4. nameless
5. たしかなうた
6. 街
7. 潜在証明
8. メイドミー…
9. Re:myend!
10. そして、夜明け
11. Lightdentity
12. flower
13. SEED with groove
14. nameless -instrumental-
15. greatwall -instrumental-
16. たしかなうた -instrumental-

ねごと『5』(CD)
ねごと
『5』(CD)

2013年2月6日発売
価格:3,059円(税込)
KSCL-2198

1. greatwall
2. トレモロ
3. sharp ♯
4. nameless
5. たしかなうた
6. 街
7. 潜在証明
8. メイドミー…
9. Re:myend!
10. そして、夜明け
11. Lightdentity
12. flower
13. SEED with groove

プロフィール

ねごと

蒼山幸子(Vo&Key)、沙田瑞紀(G)、藤咲佑(Ba)、澤村小夜子(Dr)による千葉県出身、全員平成生まれの4ピースバンド。さわやかでポップな要素と、オルタナティブなロックエッセンスを盛り込んだ、一見アンバランスなバランス感で新世代のガールズロックを奏でる。「閃光ライオット2008」審査員特別賞受賞。2010年、初音源となるミニアルバム『Hello!”Z”』をリリース。12年11月のシングル『nameless』から13年2月の2ndフルアルバム『5』まで、4か月連続リリースを展開。

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