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YeYeと後藤正文が考える、ミュージシャンの幸せな在り方

YeYeと後藤正文が考える、ミュージシャンの幸せな在り方

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:永峰拓也
2013/12/02

僕が最近周りにいるミュージシャンを手伝ってるのは、才能あるやつにちゃんとお金を引っ張ってきたいから。(後藤)

―後藤さんは今はソロの新作をレコーディング中とのことですが、ソロはご自身のレーベルでやられてるんですよね?

後藤:アジカンは大きいバンドだから、華やかなところにいてほしいっていう願望があるけど、自分のソロは自分のお金で、自分のやりたいことを自分の責任でやるのがいいかなって。ずるいとは思うけどね、別キャラを編み出したみたいで(笑)。昔はアジカンと自分が一体化してたけど、最近はアジカンは乗り物っていうか、ロボみたいなものだと思ってて、メンバーに「右手よろしく。ちゃんとミサイルボタン押してね」っていう感じなんですよね(笑)。そういう意味で、本名からYeYeって名前にしたのはいいなって思った。すごくポップだし。

YeYe:フルネームでギターを弾いてる女の子って、いっぱいいはるじゃないですか? さっきも話したように、弾き語りのシンガーソングライターっていうふうには思われたくなかったし、それがやりたいわけじゃなかったので、名前を変えたんです。

後藤:いいと思う。本名で創作活動するのって、呪いみたいなところもあるからね(笑)。「お前はそこにいろ」って言われてしまうというかね。

―後藤さんもソロのときは「Gotch」名義ですよね。

後藤:みんなに僕のこと「Gotch」だと思ってほしい。本名はうっすら隠していこうかなって(笑)。

―(笑)。では最後に改めて、今日ここまで話したことを踏まえて、後藤さんからYeYeさんに何かアドバイスをいただけますか?

後藤:関西に住んだままやったほうがいいなあとは思う。

YeYe:私も場所は変えたくないです。

後藤:今と同じメンバーのまま、売れたらいいよねって思う。それは1つの希望ですよね。自分の周りにいるミュージシャン全体に金銭的なものを落とせるっていう。僕が最近周りにいるミュージシャンを手伝ってるのは、才能あるやつにちゃんとお金を引っ張ってこようっていう気持ちがあるからで、そうするとみんな音楽やりやすくなって、またいいものが生まれると思うし。

左から:後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、YeYe

―関西に住んだままのほうがいいっていうのは、どういう理由ですか?

後藤:YeYeって、東京の人に好かれそうな感じがするから、自分が望めば、例えばファッション雑誌みたいな華やかなところに呼ばれたりすると思う。でも今のメンバーと一緒にやってれば、メジャーとかインディーに捉われることもないっていうか。バンドメンバー以外にも周りに仲間がいっぱいいると思うんだけど、結局それが全てなんじゃないかな。東京に来てワッとやっちゃうと、大人が考えるYeYe像に押し込めようとする動きがあると思うんだけど、それは許せないタイプだと思うし。

YeYe:はい、許せないタイプです……。見抜かれてますね(笑)。今のメンバーとずっと一緒にやりたいっていうのは私も思ってたから、ゴッチさんに言われると「それでいいんだ」って、すごく安心しました。

後藤:やってる人はそのままで、聴く人だけ増えるのが幸せだから。その分、多少YeYeが引き受けなきゃいけないこともあるかもだけどね。取材が増えるとか(笑)。

YeYe:はい、そういう覚悟はあるので、頑張ります。ありがとうございました!

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イベント情報

YeYe
『HUE CIRCLE』全国ツアー

2013年12月7日(土)
会場:宮崎県 Liberty

2013年12月14日(土)
会場:北海道 札幌 oyoyo

2014年1月12日(日)
会場:京都府 KYOTO MUSE

東京『空気公団 × YeYe LIVE』

2013年12月25日(水)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:東京都 下北沢 mona records

書籍情報

後藤正文<br>
『This is ASIAN KUNG-FU GENERATION Photographs by MITCH IKEDA』
後藤正文
『This is ASIAN KUNG-FU GENERATION Photographs by MITCH IKEDA』

2013年12月28日発売
著者:MITCH IKEDA
価格:4,200円(税込)
発行:株式会社KADOKAWA

プロフィール

YeYe(ぃえぃえ)

1989年生まれ。2011年に発売されたデビューアルバム『朝を開けだして、夜をとじるまで』は作詞作曲はもちろん、すべての楽器の演奏までをセルフ・プロデュースで行う。デビューアルバムに収録されている「morning」が、α-STATIONをはじめ、ラジオ関西、鹿児島フレンズFM、FM徳島、FM三重の各局パワープレイに選ばれる。

後藤正文(ごとう まさふみ)

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターであり、楽曲全ての作詞とほとんどの作曲を手がける。これまでにKi/oon Music (SONY)から7枚のオリジナル・アルバムを発表。2010年にはレーベル「only in dreams」を発足させ、webサイトも同時に開設。また、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞「THE FUTURE TIMES」を編集長として発行するなど、 音楽はもちろんブログやTwitterでの社会とコミットした言動でも注目される。Twitterフォロワー数は現在240,000人を超える。

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