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元祖文化系企業パルコの挑戦は、消費行為を「楽しく」変えるか?

元祖文化系企業パルコの挑戦は、消費行為を「楽しく」変えるか?

インタビュー・テキスト
阿部美香
撮影:豊島望
2014/12/24

イタリア語で「公園」を意味する「パルコ」は、1969年に東京・池袋にテナントビルとして開業。繁華街といえば新宿や銀座、六本木が中心だった時代に、「渋谷」を拠点にコンセプチュアルなフラッグシップストアをオープンしたのが73年。ファッションを中心として若者カルチャーやアートをクロスオーバーさせた斬新な展開で文化を作り上げてききたパルコが、新たなチャレンジとして、クラウドファンディングサービス「BOOSTER」をスタートした。国内流通大手の企業が、なぜ今クラウドファンディングに乗り出すのか? BOOSTERが目指すものを、本企画の立ち上げメンバーの一人であるパルコの伊藤健さんにうかがった。

流通小売り大手企業がクラウドファンディングに参入したワケ

そもそもクラウドファンディングサービスとは何か? 語源をひもとくと、群衆「crowd」と資金調達「funding」を組み合わせた造語。新たな挑戦を志す人や組織が、多くの場合にインターネットを介し、必要な資金を調達するシステムである。今では日本国内だけでも、国内初のクラウドファンディングサービス「READYFOR?」や「CAMPFIRE」といった大手のほか、音楽・アート分野に強い「MotionGallery」、ビジネス支援に強い「ShootingStar」、デジタルガジェットに特化した「Cerevo DASH」……など、実に多様なサービスが登場している。実感として、長く不況が続く世の中において、クラウドファンディングは活況を迎えているように思う。

「BOOSTER」メインビジュアル
「BOOSTER」メインビジュアル

だがほとんどの場合、専門的なプラットフォーム事業者が運営を行なっており、パルコのような流通小売りの大手企業が市場に参入するのは珍しい。なぜパルコはクラウドファンディングを始めようと思ったのか?

伊藤:2011年から今年4月までの間、「FIGHT FASHION FUND by PARCO」(以下、FFF)という企画を運営していたんです。一般の方に一口3万円から資金調達を募って、JUN OKAMOTOさんとmy pandaという2つの新しいファッションブランドの成長を支援してもらい、販売実績に応じてお金をリターンするシステムで成功を収めました。そのときに、単にお金を投資してもらうだけではなく、ファッションデザイナーと直接触れ合う機会を設けたり、商品企画に参加してもらうなど、もの作りに関われる新しいスタイルを「コミュニティーリターン」と称して提示したんです。それが「BOOSTER」の前身になっていますね。

『FIGHT FASHION FUND by PARCO』メインビジュアル
『FIGHT FASHION FUND by PARCO』メインビジュアル

変化する時代をサバイブするパルコの武器は、「目利き」にアリ

FFFの資金調達モデルは「投資型」だったが、BOOSTERは、出資した金額に対して商品やサービスでリターンをする「購入型」だ。一口500円から数十万円まで自由に対価を設定し、サポーターが参加しやすい環境作りを実現。扱うプロジェクトはファッションにとどまらず、幅広いコンテンツをサポートし、地方や海外の新しい才能の発掘・支援にも力を入れていく。その背景には、めまぐるしい消費環境の変化に対するパルコ独自の戦略があったという。

伊藤健(パルコ)
伊藤健(パルコ)

伊藤:数年ほど前から、様々なファストファッションが上陸し、さらにネット通販の普及によって、全国一律で同じものが手に入るようになっています。創業以来、パルコは各テナントから最先端の都会的なライフスタイルを提供してきました。時代の変化に伴い、そのようなパルコならではの個性というものを、今こそ若い世代にアピールしていきたいと思い、他社がやらない新しい試みとしてFFFを始めたんです。

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サービス情報

クラウドファンディングサービス「BOOSTER」

2014年12月18日(木)からスタート
パルコが運営するインキュベートクラウドファンディング。「インキュベーション(=新しい才能の発見と応援)」をテーマに掲げてきたパルコが、様々な資源を活用してプロジェクトの実現をサポートし、必要な資金をインターネット経由で個人から調達。サポーターと一緒にクリエイティブな挑戦を世の中に送り出す。

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