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2016年の台風の目になるか? バンドを捨てたHOWL BE QUIET

2016年の台風の目になるか? バンドを捨てたHOWL BE QUIET

HOWL BE QUIET
インタビュー・テキスト
柴那典
2015/11/25

「俺らはアイドルになろうと思ったんです」と、バンドを率いる竹縄航太(Vo,Pf)は語った。来春にメジャーデビューすることを発表したHOWL BE QUIET。都内ライブハウスで活動し、ピアノロックのスタイルと透明感ある歌声、繊細な歌詞の世界観で人気を得てきた4人組だ。メジャーデビューの告知と共に発表した新曲“MONSTER WORLD”は、インディーズ時代の彼らのイメージを覆すキャッチーでキラキラとしたポップソング。白い服に身を包んだ四人のビジュアル、カラフルなミュージックビデオも鮮烈だ。

どうやら、彼らの選択は現状の音楽シーンに対する強い意志表示が現れたものらしい。話を訊く中で、ロックバンドとアイドルの交差する先にある新しい可能性を開拓しようとするそのビジョンも明らかにしてくれた。まだまだ知名度は低いかもしれないが、2016年の台風の目になりそうなニューカマーの登場である。

僕らは今のバンドシーンが大嫌いだから、それを何とかして変えてやりたいって思っていた。(黒木)

―メジャーデビュー発表の直後はアクセスが集中しすぎてオフィシャルサイトがつながらなくなってましたよ。

竹縄(Vo,Pf):マジですか!? でも嬉しいです。それくらいたくさんの人が見てくれたってことですもんね。

―反響を見ていてどんな印象でしたか?

竹縄:ぶっちゃけ僕らとしても、ここまで反応があるとは思ってなかったんですよ。別に何かをリリースしたわけでもなく、まだメジャーデビューを発表しただけですから。でも、それだけでいろんな人が反応してくれたっていうことが、素直に嬉しいです。

―メジャーデビューの告知と同時に公開された新曲“MONSTER WORLD”も聴かせていただいて、これまでとは違うポップな爆発力がある印象を受けました。これはバンドにとってどういう1曲になったと思いますか。

竹縄:「メジャーデビューの作品です」という感触はそんなにないんです。というよりも、今まで2年間で『DECEMBER』と『BIRDCAGE.EP』と2枚の作品を出してきて、ライブをやってきて、そういう中で自分たちが思ってきたことの集大成みたいな曲ですね。簡潔に言うならば、今、自分たちが本当にやりたいことだという。

―曲調は過去の作品とかなり変わってきてますよね。

竹縄:でも、やりたいことはずっと変わってないんです。聴いた人にとっての印象は違うなと思うんですけれど、僕らの核の部分は一貫してる。“MONSTER WORLD”についてもそうです。

―なるほど。では、その一貫している核の部分というのは?

竹縄:それはもう、「歌」ですね。やっぱり僕はすごく歌が好きだし、歌に感動する。だから、歌を大事にしたいし、そこで感動させたい。

竹縄航太
竹縄航太

―ただ「歌」と言ってもいろいろありますよね。そこはどうですか? どんな歌のあり方を求めているのでしょう?

竹縄:素直に、メロディーと言葉に何かが乗ってると思えるものですね。魂とか言うとちょっと大袈裟なんですけど……歌がちゃんと歌として存在してるもの。今のバンドシーンを見ていると、歌もリズムの1つとして解釈してる人たちが多いと思うんです。リズム主体のバンドがすごく多い。4つ打ちで、だいたい同じようなBPMでやってるようなバンドを、ライブハウスとかフェスでもすごく多く見るし。それはそれでリズミカルで楽しいと思うんですけれど、そこにはやっぱり「歌がない」と思っちゃう。そういうシーンに俺らが入るのはイヤなんですよ。

―黒木さんはどうでしょうか。HOWL BE QUIETというバンドの核の部分、一貫している部分についてはどう捉えていますか。

黒木(Gt):やっぱり「歌で勝負する」というところですね。僕らは今のバンドシーンが大嫌いだから、それを何とかして変えてやりたいって思っていて。他のバンドのライブを見てると、お客さんが演者に背中を向けてみんなで踊ってたりすることもある。もちろん楽しそうだとは思うけど、「いや、それ違うだろ!」って思うんです。でも、そうさせてしまったのはミュージシャン側だし、4つ打ちのダンスロックが流行ってしまった結果だから、そういうところに危機感があります。だから、結局、「歌の力が俺らの全てだぞ」というところは何も変わってないです。伝え方が変わってきただけですね。“MONSTER WORLD”は竹縄の中の一番明るい部分、一番ポップな部分で勝負しているという。

黒木健志
黒木健志

―竹縄さんの中にはこういう側面がもともとあった。

黒木:そうですね。竹縄航太の中にあったものだし、自分たちの中にもキラキラしたポップなものがあった。かと言って、「今までは暗かったから今回はポップなのを狙おう」ということでもなくて、今の俺らがこういう開けたテンションだった、ということなんですよね。

竹縄:人間って、本当にその日その日で感情って全然違うじゃないですか。だから、その時々で前に出したい歌も変わってくるんですよ。そういう考えの中で「今はこれだな」というのが“MONSTER WORLD”でした。

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イベント情報

『チャンス到来TOUR!』

2015年12月19日(土)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:大阪府 pangea

2015年12月15日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 ell.FITS ALL

プロフィール

HOWL BE QUIET
HOWL BE QUIET(はうる びー くあいえっと)

竹縄航太(Vo,Gt,Pf)、黒木健志(Gt)、橋本佳紀(Ba)、岩野亨(Dr)の4人からなる神奈川県出身ピアノロックバンド。2010年結成。作詞、作曲は竹縄が担当。圧倒的な曲の世界観と歌詞で多くのリスナーからの支持を得ており、2013年12月には初のアルバム『DECEMBER』をリリースし「タワレコメン」を獲得。2014年からは多くのライブやサーキットイベント、大型フェスにも出演を果たす。11月には 『BIRDCAGE EP』をリリース、リード曲”ライブオアライブ”は曽田正人原作『テンプリズム』とコラボレーションを果たし、音楽ファン以外にも高く評価され話題を集めた。来春、ポニーキャニオンよりメジャーデビュー予定。

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