社会や統計が教えてくれない真実を明かす、永原真夏の生物学

そもそも永原真夏という人は、パンクのイズムを持った表現者なのだ。何よりも自由を愛し、自分が美しいと感じたものを何らかの形でアウトプットせずにはいられない、そういった意味で生粋のアナーキストなのである。

SEBASTIAN Xの活動休止から約1年。「永原真夏+SUPER GOOD BAND」から「永原真夏」に名義を変えて発表される、ソロ初の全国流通盤『バイオロジー』。録音&ミックスには曽我部恵一やYogee New Wavesなどを手掛ける池内亮、マスタリングには坂本慎太郎やOGRE YOU ASSHOLEなどを手掛ける中村宗一郎を迎え、ライブで磨き上げられた曲を中心とした全6曲が収録されている。名義が変わったことについては、「ソロアーティストとしての覚悟」というような話ではなく、より自由な活動ができるようにするための一手段であり、実際永原はすでに次の制作へと動き始めているのだという。間違いなく、いま彼女の周りにはいい風が吹いている。そして、いい風の吹いている場所には、自然といい顔をした人間が集まってくるのだ。

(お客さんが)自分で好きなものを見つけて、それをちゃんと自分にとっての素敵なものにしていくって、すごいかっこいいことだなって。

―昨年7月からソロでのライブ活動が始まって、バンド時代とどんな変化を感じていますか?

永原:盛り上げたら盛り上がってくれるという意味では昔と似てるけど、前よりもちゃんと聴いてくれてる人が増えたんですよね。SEBASTAIN Xのときは、バンドのステップアップとフェスっぽいノリがクロスした時期でもあって、ライブは盛り上げた方がいいだろうと思っていたけど、今は盛り上がりたくない人に対する責任もちゃんと持ちたいっていう気持ちが大きくなったかもしれないです。

―盛り上がって楽しむだけではない、新しい永原真夏のライブをしていこうと。

永原:再スタートしてからはまだ流通盤を出していなかったので、今の私のライブに来てくれる人たちって、ネットで私の活動を調べて、CDをオフィシャルサイトの通販とかで買ってライブに行くっていう、すごく積極性があって、感性をフルに使ってる人たちだと思うんです。そういう人たちに対しては、こっちももっと積極的に入っていけるんじゃないかって気がするんですよ。盛り上がりたい人の余白、ちゃんと聴きたい人の余白、どっちも残せるんじゃないかなって。だって、どちらも音楽なんだから。

永原真夏
永原真夏

―お客さんに対する信頼度が上がったということ?

永原:そうですね。お客さん一人ひとりの感性みたいなものは、今100%信頼してる。ソロになって新しい曲ばかりやってるのに、「あの曲のあの歌詞がよかった」とかってツイートしてくれてるんですよ。自分で好きなものを見つけて、それをちゃんと聴いて、覚えて、自分にとっての素敵なものにしていくって、すごいかっこいいことだなって。

―それって真夏ちゃん自身がソロになってそういう姿勢をちゃんと見せてることの裏返しでもあるんでしょうね。ZINEとかカセットテープを作ったり、自分がいいと思うものをより素直にアウトプットするようになりましたよね。

永原:それはあるかもしれない。カセットは自分がすごい熱量で作ったものだったから、それがパッと売り切れたのはホントに嬉しかった。だって、1曲100円でも高いって言われてるのに、あれは1曲800円ですからね。

カセットテープシングル『リトルタイガー』
カセットテープシングル『リトルタイガー』

―最近はアナログレコードとかカセットでリリースする人が増えてきていますよね。

永原:私の場合、別に「モノの価値がどう」とか考えているわけじゃないんですよ。そもそも私はカセット世代でもないから、「これマジで音鳴るのかよ!」っていう驚きから入って、そういう感動を込めたら、それが自分と同じ世代とか、カセットを「懐かしいね」って思う世代の人にも受け入れてもらえた感じがあって、すごく嬉しかったですね。

―ちゃんと響きあったんですね。

永原:そうそう。自分が好きなことを追求して、それを「自分はこう思って、こう感じて」みたいに説明するより、「ホントにかわいいから見て!」「かわいい! 安い!」「でしょ? ギリギリまで下げましたー」みたいな(笑)、そういうラフだけどストレートなコミュニケーションでやれるのがすごくいいなって。どんな小さな範囲でも、逆にどんな大きな範囲でも、こうやっていけるなって、このテープを作って思いました。

統計的に優位だとなんでもまかり通っちゃうのが気持ち悪くて、それは個人だと絶対まかり通らないってことをちゃんと言えるアルバムであったらいいなって。

―「永原真夏」名義では初の作品となる『バイオロジー』を作るにあたって、何らかの方向性はありましたか?

永原: SEBASTIAN Xのときみたいに、活動の規模がある程度大きくなって年間の活動スケジュールがきっちり組まれてくると、ライブをやりながら新曲を育てていくのが難しいんですね。先にリリースをしてからライブで披露するっていう流れが多くなるので。なので今回は、ライブから作ってみたいっていうのがありました。

―実際にそうやってライブで曲の強度を上げていって、最初に手ごたえを感じた曲というとどれになりますか?

永原:“バイオロジー”です! すごく今のバンドの個性が出た曲で、最初のリフに途中からホーンが入ってきて一緒にやるとか、このバンドとじゃなかったら作れなかったと思う。“唄おうカロリーメイツ”はわりと遊びながら作ったんですけど、それでもやっぱりバンドの個性って出るんですよね。一緒にやるメンバーが変わると音楽も変わるって当たり前のことですけど、それが実際に目の前で行われてるから、「面白い!」と思って作ってました。

永原真夏

―エンジニアは池内亮さんが担当していますが、レコーディングの方法に何か変化はありましたか?

永原:さっき話したように、ストレートに伝えたいと思っていたし、このご時世にこんなビッグバンドをやるんだから、人の有機的な揺らぎやグルーヴをちゃんと聴かせたいなと思っていて。だから今回はひさしぶりに全編ハンドマイクで録りました。

―普通はきれいに音が録れるように、レコーディングのときはマイクを固定しますよね。

永原:そうなんですけど、ライブ同様に、ハンドマイクで歌うのが自分のスタイルだなと思って。あとSEBASTIAN Xの後期は、歌を録ったあとにパソコンでピッチを修正することもあったんですけど、今回はそれもやめたから、ダイレクトに熱が届くような歌になったと思います。今ってきれいなものは簡単に作れちゃうけど、私はそういうの似合わないと思うんですよ。

―きれいに整っているものよりも、生の熱量を重視したと。では、先ほど曲名が挙がった“バイオロジー”がそのままアルバムタイトルになったのはなぜでしょう?

永原:自分がやってることとかやりたいことに関して、生物学の観点からヒントをもらうことが多かったんです。たとえば「青い魚」って、人間から見たらそう見えるけど、熊から見たら違う色に見えてるかもしれない。つまり「誰の視点で話しているのか」っていうのはちゃんと考えた上で作らないといけないし、その感覚って音楽を語る上でも外せないと思うんですよ。

―常識や「当たり前」に縛られているということですか?

永原:そう、たとえば「あのバンドのホーンがいいんだよね」っていうのを常識にしたらいけない。「僕はこう思った」っていう感性に共感するのはいいけど、「あのバンドは○○だから」っていう決めつけは、人の感性とは全く別の話ですよね。そこは人の感性を尊重しないといけないと思うんです。

永原真夏

―なるほど。そういうことを、生物学を知ることで気がついたわけですか?

永原:「~学」って、統計をもとに成立しているけど、実際には統計には反映されないエラーもあるじゃないですか。たとえば統計的にダンゴ虫ってジグザグに歩くことになってるんですけど、なかにはジグザグに歩かないのもいるはずで、そういうエラーは統計上は排除されちゃうんです。でも、その統計から外れちゃうものの価値を証明する力を持ってるのが音楽だと思ったんですよ。だから音楽で、統計ではない、それぞれの個性が活きてる、「自分なりの」って意味を含んだ「バイオロジー」を表現できたらいいなって。

―最初の「ライブは盛り上がるだけじゃない」という話にも通じますね。統計的には盛り上がるのが好きな人のほうが多いかもしれないけど、実際はそうじゃない人もいるっていう。

永原:統計的に優位だとなんでもまかり通っちゃうのが気持ち悪くて、それは個人だと絶対まかり通らないってことをちゃんと言えるアルバムであったらいいなって。“プリズム99%”もでかいことは言わずに、ホントに個人のちっちゃなことを歌ってるし、“平和”で歌っているのも、ニュースでは賛成派 / 反対派とかって統計的に語られちゃうけど、それにはついていけないなって思いで。たとえば、自分が正しいと思えばデモに参加するのもいいし、でも一方では、友達と重要な話をしてるときにデモがうるさくて、「私の自由を奪わないで」と思ったことがあったりもして。それくらい何でも「個人」の事情が絡み合ってるわけだから、社会とか統計とかじゃない、すごく個人的な「この人の話」ということを大切にした音楽を作りたいと思ったんですよね。

情報過多とか言われてるけど、そんなに多いと思ってない。日和ったこと言ってんじゃねえぞって思うんですよ(笑)。

―1曲目の“リトルタイガー”は、唯一真夏ちゃん以外の作曲で、「作曲:工藤歩里」というクレジットになっていますね。

永原:SEBASTIAN Xのときも歩里が元ネタを持ってきた曲はあったんですけど、ソロになったからクレジットもわかりやすくしようかなって。この曲に関しては、人を好きだと思う気持ちって、安っぽくなっちゃったり、ダサって思う自分もいるけど、それこそ生物学的に言うと、その感情がなかったら私はここにいないわけで、絶対必要な感情なんですよね。誰かに対する感情は、歌っても歌いつくせない。だったら逆に、いくらでも歌いたいなと思って、“リトルタイガー”と“バイオロジー”を作ったんです。

―“リトルタイガー”の2匹の虎は、アダムとイヴの比喩のようにも感じました。

永原:私的には手塚治虫っていうか、SFくらいのイメージで、この広い世界で、1人と1人が出会うのって神話クラスの不思議でもあるなと思って、何より2人のことは2人にしかわからないっていうのが最大のロマンスだと思ったんです。誰の見解もシャットダウンしちゃう2人の世界っていうのを、もっともっと歌いたいなって。

―“バイオロジー”でも<ふたりしかきっと知らなかったバイオロジー>って歌っていますね。

永原:一方で<せんせい教えてくれなかったバイオロジー>って歌ってますけど、先生に教えてもらえることとか、本とかホームページで調べられることっていっぱいあるけど、日々の営みのなかにこそ正解がいっぱいあるなって思ったんですよ。たとえば、学校でビタミンB2とタンパク質のバランスのいい摂り方とかは教えてくれるかもしれないけど、「肉ばっかり食べてれば、自然と野菜が食べたくなる」みたいなことは教えてくれないじゃないですか? でも、そっちのほうがリアリティーあるなって。

永原真夏

―ブログでは、「情報の多い時代」と言われることに対して、ネットやSNSで可視化されている以上に、人間の身体にはもともとヤバい量の情報が含まれてるんだってことを書いていましたよね。

永原:そう、情報過多とか言われてるけど、私はそんなに多いと思ってない。日和ったこと言ってんじゃねえぞって思うんですよ(笑)。音楽でも、いろんなジャンル、いろんなバンドがいるって言われるし、たしかに世界中のバンドを全て聴いて理解するのは無理だけど、アプリ上の情報量に翻弄されずに、情報を自分のなかで消化する方法はいくらでもあると思うんです。それなのに「情報が多い」って一言で、揺るがない事実みたいになっちゃうのがやっぱり気持ち悪いんですよね。

―うん、わかります。

永原:人と話をするのって、目線、色、匂い、音、動作とか、ものすごい情報が一気に入ってきて、それをすごいスピードで自分のなかで処理してるわけじゃないですか? 人間はそれくらいのことがちゃんとできるんだから、SNSごときにブーブー言うなって感じ(笑)。絶対そんな情報に翻弄されずに生きていける。もっとちゃんとしたアンテナが人間にはあるから、「大丈夫だよ、そんな騒がなくても」って気持ちがありますね。

「一人ひとり違うけど、結局群れちゃう!」みたいな感じが人の業だと思うし、ロマンでもあると思うんですよ。

―今回のジャケットはウサギが飾っていますね。真夏ちゃんは『三千世界の兎たちへ』という詩集も出してたり、「ウサギ」は永原真夏の世界においてキーになる動物だと言っていいと思うんですけど、なぜ今回のタイミングでジャケットに持ってきたのでしょうか?

永原真夏『バイオロジー』ジャケット
永原真夏『バイオロジー』ジャケット

永原:これアメリカンタンラビットってウサギなんですけど、ホントは真っ白な種類っていないんです。形もちょっとネズミっぽくて変でしょう? ちゃんと生物学に則ってるんだけど、実は架空っていう、それがやりたくてこういうジャケットを作りました。ウサギが自分のなかで重要なのは……私が兎年っていうのはめちゃくちゃでかいんですよ。レペゼン兎って感じで、自分の持ってるものは大事にしたいんです(笑)。

―僕もレペゼン羊だから、その気持ちはわかります(笑)。ただ、ウサギって「寂しいと死んじゃう」とか、何かの象徴になりがちだから、特別な意図もあったのかなって。

永原:あると思います。よく跳ぶから、神社だと「飛躍」を意味するとか、あとはなんか孤独な感じがして、そこも好きですね。群れてても、一人ひとりな感じがする。目とかもあんまり動かさなくて、スッと先を見てる、筋の通ったイメージがあるんですよね。

―途中で話してくれたような「個人」の象徴でもある?

永原:人は一人ひとり違うっていうのは自分の表現したいことのなかの「基本のキ」ではあるんですけど、「それぞれ違うから」ってバラバラになるんじゃなくて、「一人ひとり違うけど、結局群れちゃう!」みたいな感じが人の業だと思うし、ロマンでもあると思うんですよ。「人それぞれ違うし、共感とか嫌だよね」「わかるー」って結局共感してるみたいな(笑)、その安易な感じが、自分が音楽でやりたいことに近いかも。いろんな人がいて、一人ひとりに染み渡るんだけど、その場所を俯瞰して見たら、ひとつのライブになってるみたいな、自分がやりたいのはそういうことですね。

永原真夏

―「永原真夏」名義の最初の1枚だけに、基本のキがちゃんと入った作品になったと言えそうですね。

永原:だから、今回はあんまり装飾品をつけなかったというか、歌詞もほとんど書き直してないんですよ。そういう自分のプレーンなところを楽しみたかったっていうのはあるかもしれない。「こういう風に見せていこう」っていうのは、何枚か作ったら自然に出てくると思うので、最初はプレーンな、あんまり狙ってない感じで作ろうと思ったのかな。まあ、次の作品ももう考えてるんですけどね(笑)。

―お、じゃあ2016年は前のめりな感じの1年になりそう?

永原:「こう来たか」ってなると思いますよ(笑)。せっかく自分のソロの冠が付いたので、今はそのなかで自由に遊べたらいいなっていうのが大きくて、それを実際やる1年かなって感じですね。何にせよ、今はとにかく作るのが楽しくて、カセット作りもすごく楽しかったし、ガーッて集中して何かを作るっていうことが、自分にとってはいいことなんですよね。それをやって生きていけるなっていうのが、ソロになって一番感じたことかもしれない。

リリース情報
永原真夏
『バイオロジー』(CD)

2016年3月16日(水)発売
価格:1,800円(税込)
WRCA-06

1. リトルタイガー
2. バイオロジー
3. 平和
4. 唄おうカロリーメイツ
5. 青い空(Hyper Ver.)
6. プリズム99%

イベント情報
『永原真夏ツアー2016「わたしのバイオロジー』

2016年4月10日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:茨城県 水戸 SONIC
出演:
永原真夏+SUPER GOOD BAND
and more
料金:2,300円(ドリンク別)

2016年4月15日(金)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:宮城県 仙台FLYING SON
出演:
永原真夏+SUPER GOOD BAND
ワンダフルボーイズ
料金:3,000円(ドリンク別)

2016年4月23日(土)OPEN 17:00 / START 17:30
会場:静岡県 浜松FORCE
出演:
永原真夏+SUPER GOOD BAND
指先ノハク
Spoon
ピンク・ロリータ・ジュリエッツ
and more
料金:一般2,500円 学生2,000円 高校生以下1,000円

2016年5月7日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:岡山県 岡山 cafe MUSIQA
出演:
音沙汰(永原真夏、工藤歩里)
さとうもか(オープニングアクト)
料金:3,000円(ドリンク別)

2016年5月8日(日)OPEN / START 17:00
会場:島根県 松江 NU
出演:
音沙汰(永原真夏、工藤歩里)
O.G.K
wonder wonder
DJ:DJエンペラー梅木
and more
料金:2,800円(ドリンク別)

2016年5月13日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 梅田 Shangri-La
出演:
永原真夏+SUPER GOOD BAND
Wienners
料金:3,200円

2016年5月21日(土)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO
出演:
永原真夏+SUPER GOOD BAND
GEZAN
料金:3,200円

2016年5月26日(木)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:東京都 渋谷 WWW
出演:
永原真夏+SUPER GOOD BAND
HAPPY
料金:3,200円

プロフィール
永原真夏
永原真夏 (ながはら まなつ)

2008年2月から2015年4月の活動休止までSEBASTIAN Xのヴォーカリストとして活動。作詞作曲、アートワークやMV、グッズなどを手がけていた。バンドの活動休 止から19日後にソロ活動開始宣言、2015年 7月には1stソロEP『青い空』をリ リース。発売日にソロ初ライブを行なう。 現在、ソロプロジェクト「永原真夏+SUPER GOOD BAND」やKey.工藤歩里とのユ ニット「音沙汰」などで活動中。2016年3月16日に1st Mini Album『バイオロジー』をリリースする。



フィードバック 1

新たな発見や感動を得ることはできましたか?

  • HOME
  • Music
  • 社会や統計が教えてくれない真実を明かす、永原真夏の生物学

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて