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無一文で日本縦断に成功したIris、辛いこともあった旅を振り返る

無一文で日本縦断に成功したIris、辛いこともあった旅を振り返る

Iris『I love me / good bye』
インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:永峰拓也 編集:矢島由佳子

道中に出会った一人ひとりに歌った、海外の人も知る日本の歌

そして本作にはボーナストラックとして、旅でお世話になった人へのお礼として歌っていた“上を向いて歩こう”のカバーも収録されている。番組内では数回しか放送されていなかったが、実は助けてもらった多くの人に歌っていたという。

Iris:“SUKIYAKI”(海外での曲名)は初めて知った日本語の歌なんです。いつ覚えたのかわからないんですけど、私が小さいときはマレーシアで日本のことが流行っていたので、その頃だと思います。みんなが知っているジャパニーズソウルソングだと聞いています。だから、感謝の気持ちを込めて、この曲を歌っていました。特に、「泣きながら歩く」のところが好きで、旅のときも涙がこぼれないように、よく上を向いていました。

“上を向いて歩こう”は、様々な解釈で受け止められる曲として知られ、これまで国内外で数えきれないほどのアーティストがカバーしてきた楽曲だ。そこにはそれぞれの想いが込められ、カバーされた数だけ涙の理由がある。わずか2か月足らずの間に300人以上から優しさを受け、その出会いと別れで何度も涙を流したIris。もちろん受け止め方は聴く人の自由だが、マレーシアから単身日本にやってきた境遇、見ず知らずの人から受けた恩に対する感謝の気持ちなど、その背景を知ったうえで彼女の歌声を聴くと、自然と優しい気持ちにさせられる。

Iris

Irisから見た、日本人が抱えるストレス

レコーディングでは日本語の発音に苦労したそうだが、その一方で本作にはマレーシア人であり、かつ日本に来て間もない今だからこそ歌える感情が詰め込まれている。彼女に「音楽で届けたいメッセージは?」と質問すると、こんな答えが返ってきた。

Iris:大丈夫、大丈夫、Everything is fineと言いたいです。マレーシアの人は、すごいゆっくりなんです。でも、日本で電車に乗っていると、みんなスーツを着て、歩くスピードが速くて、忙しそう。それに遅くまで仕事をして、おうちに帰りません。居酒屋で飲みます。みんな生活とか、仕事とか、家族とか、いろいろストレスがあると思うんです。でも、言えないときもあるじゃないですか。だから歌を聴いて、ストレスをリリースしてもらいたいです。

もし彼女の日本語がペラペラだったら、『NIPPON優しさ旅』のチャレンジャーにも選ばれなかっただろうし、もし電車での景色が当たり前になっていたら、届けたいメッセージも変わっていたかもしれない。彼女は日本での活動について、「Enjoy every moment」と意気込みを語ってくれたが、これから日本で何を感じ、どんな歌を届けてくれるのか。きっと1年もすればガラリと変わっているだろうが、その変化していく姿も含めて楽しみだ。

日本縦断の旅はゴールを迎えたが、歌手としての旅はまだ始まったばかり。既に何かを持っているとしか言いようのない人生を送ってきた彼女だが、この先も続くであろう彼女にしか描けないストーリーをしっかりと目撃したいと思う。

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リリース情報

Iris『I love me / good bye』初回限定盤
Iris
『I love me / good bye』初回限定盤(CD)

2016年4月27日(水)発売
価格:1,900円(税込)
SRCL-9050/1

1. I love me
2. good bye
3. 上を向いて歩こう(ボーナストラック)
4. tell me(ボーナストラック)
※40ページ豪華写真集付き、三方背スリーブ

Iris『I love me / good bye』通常盤
Iris
『I love me / good bye』通常盤(CD)

2016年4月27日(水)発売
価格:1,300円(税込)
SRCL-9052

1. I love me
2. good bye
3. 上を向いて歩こう(ボーナストラック)
4. tell me(ボーナストラック)

プロフィール

Iris
Iris(あいりす)

マレーシアで生まれ育つ。歌手・女優として、2014年のアジア最大級の映画祭『APFF』に参加。現マネジメント会社に会場で見染められ、活動の場を日本に移すべく、2015年日本に移住。9等身の圧倒的なスタイルの良さと、透き通る歌声が魅力。マレー語・北京語・福建語・広東語・英語など、多言語を使いこなし、日本語も現在習得中。日本テレビ『なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付』で日本縦断ヒッチハイクの旅に出演。天真爛漫なキャラクターと、毎回号泣する姿が好評となり、「美少女ヒッチハイカー」とネットで話題に。あわせて、講談社主催の『ミスiD2016』も受賞。2016年4月27日にソニー・ミュージックレーベルズより『I love me / good bye』でデビュー。

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