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HINTO×group_inou 同じクラスにいそうな型破りな男たち対談

HINTO×group_inou 同じクラスにいそうな型破りな男たち対談

HINTO『ゴールデンタイム vol.9』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:永峰拓也 編集:山元翔一
2016/06/28
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7月3日に渋谷CLUB QUATTROで開催されるHINTOの対バン自主企画『ゴールデンタイム vol.9』にgroup_inouの出演が決定した。この2組は2013年の共演をきっかけに意気投合し、2014年にはスプリットシングル『HINTO×group_inou』を発表。インパクト大のヤンキー風アー写を記憶している人も多いと思うが、そのときのリリース記念ライブも渋谷CLUB QUATTROで行われており、今回は同会場での約2年ぶりの2マンとなる。

この二組は表面的な音楽性こそ異なれども、ともに1990年代のハードコアバンドをルーツに持ち、爆発的なステージングが持ち味。また、先のアー写が象徴するように、ふざけたことを大真面目にやるスタンスもよく似ていて、それが結果的にメインストリームへのカウンターにもなっている。そして、楽しく活動をしていくための最善の手段として、純音楽主義を貫いているところが何より信頼できると言えよう。それでは、放課後に教室の隅でワイワイと話をしているような、四人の対話をお楽しみください。

ひとつ上の世代は「赤」や「黒」っていう原色のイメージだったんですけど、HINTOは「ピンク」とか「紫」とか、もっと中間色な感じがしたんです。(imai)

―二組の出会いはいつになるんですか?

安部(Vo,Gt):SPARTA LOCALS(2009年に解散したバンド。HINTOの安部コウセイ、伊東真一、安部光広が在籍していた)のときに早稲田の学園祭で一緒になったことがありますね。当時、group_inou(以下、イノウ)は「いまグイグイきてる」って噂になってたから気にはなってたし、実際にそのときのライブもすげえ盛り上がってて。でも、あのときはいろんなことが嫌になっていた時期だったから、「他のバンドと交流を持ちたい」とかまったく思ってなくて、(仲良くなるのが)遅くなっちゃったんですよね。

伊東(Gt):イノウは活動のスタンスがかっこいいなってずっと思ってて、その頃から憧れてました。自分たちは受け身なタイプなんで、やろうと思ってもできないことをイノウはやってるから羨ましい。

伊東真一
伊東真一

imai(TRACK):出会いはその2008年の学祭で、SPARTA LOCALSが解散してHINTOになってから、うちのイベントにお誘いさせてもらったんですよね。

cp(MC):そのライブの打ち上げですげえ盛り上がって、ずっと爆笑してた。

imai:腹がちぎれるぐらい笑ったなあ。

安部:ホント、下品な話をね(笑)。

―コウセイさんが「嫌になっていた」っていうのは、どういうことですか?

安部:30代に入りかけくらいのときって、だいたい男は血迷うんですよ。周りを見ても、会社を辞めたりとかするじゃないですか? 僕もなんか嫌になっていたんだと思うんですよね。「バンドやってても大して売れねえしなあ」とか「いつ終わるんだろう? このヌルい地獄は」みたいな感じで、好きでやってるはずなのに、そういう気持ちに耐えられなくなっていたんです。でも、HINTOになってからは素直になったというか、イノウに誘ってもらったときは、「やった!」って感じでした。

安部コウセイ
安部コウセイ

―改めてお伺いすると、イノウから見たHINTOの魅力とは?

imai:まず、うちらと好きな音楽が近いっていうのがあると思います。ひとつ上の世代で言うと、NUMBER GIRL、eastern youth、fOULとか。僕らは高校生の頃にそういうサウンド的にも人間的にも個性的な人たちの音楽を聴いていて、その流れで次に出てきたのがSPARTA LOCALSだったんですよね。ひとつ上の世代はどちらかというと「赤」や「黒」っていう、力強い原色のイメージだったんですけど、HINTOは「ピンク」とか「紫」とか、もっと「中間色」な感じがしたんです。さらに間を行ってるというか、どこか軽やかなんですよね。その軽やかさと表現の鋭い部分との絶妙なバランスが「この人たちでしかない」っていうイメージにつながっていると思います。ライブを観ても、すごく熱量があって「祭りっぽい」というか、「よし、やんぞ」っていう、ハチマキを締めてる感じがする。その気合いの入り方は僕らが大好きなバンドに通じる部分だし、単純にアガりますよね。

左から:imai、cp
左から:imai、cp

安部:でも、そこはイノウも同じというか、初めて観たとき、二人のステージ上での佇まいが「バンド」に見えたんですよ。話を訊いたらeastern youthとかfOULが好きだって言うから納得したんです。めちゃめちゃパンクスピリットがあるというか、「やってやる」って気持ちが伝わってきて。それに、「中間色」って話で言うと、どの方向に向けてエネルギーや言葉を放っているのかわからないところも、僕らとイノウの似ているところですよね。外に矛先を向けているようで、自分にも突きつけているというか。これは勝手な解釈ですけど。

―なるほど。イノウ側としてはいかがですか?

cp:確かにそれはあると思いますね。

imai:「あると思います」だけじゃ、記事にならないから(笑)。

―(笑)。とはいえ、ライブの爆発力は大きな共通点ですよね。

安部:そこはやっぱり、いま言った先輩方を見てきたからですよね。ああいうバンドを見て、「俺、全然本気じゃなかった。もっと本気でやんないとダメだ」って思ったんで。

imai:SPARTA LOCALSに関しては、僕らが憧れていたバンドと早い時期に共演しているので、こっちからすると「あのときどんな感じだったんですか?」ってインタビューしたい感じもあるんです(笑)。でも、HINTOになって一度リセットされた分、今は同世代っぽくも話せる。そういう意味では、ちょっと不思議な関係かもしれないですね。

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イベント情報

『ゴールデンタイム vol.9』

2016年7月3日(日)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
出演:
HINTO
group_inou
料金:前売3,500円 当日4,000円(共にドリンク別)

『Eggs×CINRA presents exPoP!!!!! volume86』

2016年6月30日(木)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
チーナフィルハーモニックオーケストラ mini
HINTO
戸渡陽太
Tempalay
料金:無料(2ドリンク別)
※会場入口で音楽アプリ「Eggs」の起動画面を提示すると入場時のドリンク代1杯分無料

プロフィール

HINTO
HINTO(ひんと)

元SPARTA LOCALSの安部コウセイと伊東真一が中心となり2010年結成。2013年に元SPARTA LOCALSで安部コウセイの実弟である安部光広が加入し現体制となる。2016年 2年ぶりとなる新作を絶賛制作中。

group_inou
group_inou(ぐるーぷいのう)

2003年結成。2006年自主レーベル「GAL」を設立。これまでに4枚のアルバムを発表。その音楽性はエレクトロ・ミュージックやヒップホップ、ハードコア、ポップス等の要素やアティテュードを内包しながら、どこにも属さないサウンドとグルーヴを確立している。活動初期から国内外の様々なアーティストとの共演を重ね、日本全国の大型フェスにも多数の出演歴を誇る。4thアルバム『MAP』収録“EYE”のMVが『文化庁メディアアート芸術祭新人賞 / アジアデジタルアート大賞展優秀賞』を受賞。音楽シーンだけに留まらず、グラフィックから映像作品に至るまで、各界のクリエイターと呼応した自由で多彩な活動にも注目が集まる。

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