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ただの若者ではない 疾走するNOT WONKが、新しい風を起こす

ただの若者ではない 疾走するNOT WONKが、新しい風を起こす

NOT WONK『This Ordinary』
インタビュー・テキスト
山元翔一(CINRA.NET編集部)
編集:柏井万作 撮影:田中一人 取材協力:器と珈琲 — 織部下北沢店

環境が変われば音楽をやる気持ちは変化していくと思うんですけど、音楽そのものがつまらなくなることはないと思っています。(加藤)

―新作のこともお訊きしたいのですが、まず、先行リリースされた表題曲“This Ordinary”にはバンドの成長を強烈に印象付けられました。昨年リリースしたデビュー作からこの曲に至るまでに、バンドにはどんな変化があったのでしょうか?

加藤:特に意識変化があったわけではなくて、単純に演奏が上手くなったり、好きなものが増えたり、そういうレベルの話ですね。さっきも言ったように、バンドを始めた頃からずっと地続きなので、僕らが変わったつもりはないんです。たとえば、赤ちゃんって1か月もしたら相当変わるじゃないですか? そんなような話だと思います。スタイルを確立しているバンドでもないので、これからも気づかないうちにどんどん変わっていくと思いますね。

―サウンドに関しても、あくまでも地続きだと。フレッシュな疾走感のある楽曲が主体となったデビュー作に比べて、2枚目となる今作は、音やメロディーが丁寧に磨き上げられ、無駄のない力強くてエモーショナルな楽曲が揃ったと感じました。

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加藤:1stアルバムは、高校3年生から大学3年生までの4年間を総括した作品なんです。だから今作は、この1年間で新しく作った12曲。アルバム単位で見ると1年しか経っていないですけど、古い曲と新しい曲の間には4年以上の差があるので、違うのは当たり前なんですよ。

―“Don't Get Me Wrong”や“Golden Age”をはじめ、音楽性は洗練された印象がありますが、それも「成長」という一言に尽きるのでしょうか?

加藤:「成長」という言葉が一番近いのかもしれないですね。40歳とか50歳の人と比べると、若い時期に成長するのって当たり前のような気がしていて。僕らはまだ20歳なので、成長段階であるのは間違いないんですよ。フジは最近就職したんですけど、働き始める直前まで今作のレコーディングをしてて、モラトリアムの最後の雰囲気を詰め込んだんです(笑)。今作も、「きつい」「苦しい」って感じることはなくて、今は「楽しい」「いい曲を書きたい」「ライブしたい」っていう気持ちだけでやっています。

―なるほど。その純粋な気持ちはいつか、失われてしまうと感じますか?

加藤:環境が変われば変化はしていくと思うんですけど、それが悪いようにはならない気がしています。それは、自分が「バンドを楽しむ」っていう気持ちを失うことは絶対にないと思っているからなんです。どんな変化が訪れても、音楽そのものがつまらなくなることはないと思いますね。

生まれ育った環境とか時代とか関係なく、必要なのは「楽しむセンス」だと思うんですよね。(加藤)

―環境の変化という話だと、就職して社会に出たフジさんはまさにその真っ只中ですよね?

フジ:まだ社会の荒波には揉まれていないので、「つらい」「苦しい」みたいな気持ちはないです。僕自身、仕事はつらいもので、生きていくためには働かなくてはいけないって認識があるので、実際につらくなっても「辞めたい」と思うことはないと思いますね。

加藤:僕はちょっと違って、苦しむ必要がないなら苦しい思いをしなくていいと考えていて。楽しいことをしてお金が稼げるならそれが一番ですよね。僕はヒッピーじゃないんですけど、楽しく生きられたら別にいいんじゃないかなって思うんですよ。やっている仕事が楽しくなればそれでいいし、生まれ育った環境とか時代とか関係なく、必要なのは「楽しむセンス」だと思うんですよね。こういうふうに思うのは、周りに好きなことをして生きている人が多いからかもしれないけど。

―先ほどお話いただいた「いろんなスタイルがあってもいい」という話も通じますが、加藤さんは自分のなかに、一般的な道以外の生き方の選択肢を持っているんでしょうね。

加藤:技術とかスキルとか、他人と違うユニークさがあれば、それを武器にして生活するのがいいんじゃないかって思うんです。

フジ:そもそも技術とかスキルがないから、「つらい仕事」をしなきゃいけなくなるんだと思うんですよ。周りに合わせて大学に入って、何も自分のスキルを磨かないで学生生活を過ごした人が、いざ就職活動をするときに「自分には何もない」って嘆いたり、就職して「仕事がつらい」って愚痴を言ったりするのは間違いだと思う。

アキム:まあ、好きなことを好きにやってそれでご飯を食べられたら、それだけで幸せですからね。

左から:アキム、加藤、フジ

加藤:それはそう思うんだけど、だからといってバンドで「食う」ための努力はしない。というのは、ずっと地続きでピュアな気持ちだけでやってきたから、そういう変な気持ちに邪魔されたくなんです。もし本当に僕らの音楽がよかったら、勝手に広まるって信じたいんです。いいものが広まって、悪いものが淘汰されるっていうのが当然の形としてあれば、変な世の中にはならないと思う。

―とはいっても、いいものが必ずしも広がっていくとは限らないという現実もありますが。

加藤:広まればいいなっていう気持ちと、どうせ広まらないんだろうなって気持ちが同居しているんですよ。わかる人だけがわかればいいって考えは悲しいんで、僕らの音楽もわかってほしいんです。でも、自分がやっているものと世間がいいと思うものが一致するのは、究極のところ半分くらい運だと思う。ただ、自分たちのやっていることは間違っていないと思うので、もう半分を信じています。

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リリース情報

NOT WONK『This Ordinary』
NOT WONK
『This Ordinary』(CD)

2016年6月15日(水)発売
価格:2,160円(税込)
KiliKiliVilla / KKV-029

1. Unsad
2. On This Avenue
3. Don't Get Me Wrong
4. Everything Flows
5. Boycott
6. Older Odor
7. This Ordinary
8. Satisfied
9. Golden Age
10. Like In The Cave
11. I Give You As You Gave Me
12. Worthwhile

イベント情報

NOT WONK
『「This Ordinary」リリースツアー』

2016年7月16日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
NOT WONK
GEZAN
JIV

2016年7月17日(日)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:愛知県 名古屋 CLUB R&R
出演:
NOT WONK
KONCOS
odd eyes

2016年7月18日(月・祝)OPEN 12:00 / START 12:30
会場:大阪府 心斎橋 Pangea
出演:
NOT WONK
メシアと人人

料金:各公演 前売2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

アイテム情報

Tシャツ「NOT WONK YATS」(ホワイト)
Tシャツ「NOT WONK YATS」(ホワイト)

メンバーのパーソナルな部分に触れられるビジュアルを使用
価格:3,240円(税込)

iPhone6/6Sケース「NOT WONK」(ブラック)
iPhone6/6Sケース「NOT WONK」(ブラック)

スタイリッシュなロゴが映えるベーシックな色使い
価格:3,780円(税込)

トートバッグL「NOT WONK」(ブラック)
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スタイリッシュなロゴが映えるベーシックな色使い
価格:3,240円(税込)

プロフィール

NOT WONK
NOT WONK(のっと うぉんく)

1994~95年生まれ、北海道苫小牧在住。2015年5月、平均年齢20歳のトリオがリリースしたデビュー・アルバム『Laughing Nerds And A Wallflower』は無名の新人として驚異的なセールスを記録。2015年の夏以降、福岡から札幌まで全国各地をツアー、THE FULL TEENZとのスプリット7インチのリリース、USインディーバンド・Literatureとの共演など、様々なステージでオーディエンスを巻き込みながら前進中。

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