特集 PR

メジャーを選んだラブリーサマーちゃん。その理由と背景を語る

メジャーを選んだラブリーサマーちゃん。その理由と背景を語る

ラブリーサマーちゃん『LSC』
インタビュー・テキスト
金子厚武
編集:山元翔一

ラブリーサマーちゃんのメジャーデビューアルバム『LSC』の魅力は、何よりその「普遍性」の高さだと言えよう。「ネット発の宅録女子」というキャッチコピーや、バラエティー豊かなサウンドには時代感がはっきりと刻まれている。

しかし、真っ青なジャケットが印象的な『LSC』で描かれているのは、誰もが経験する「青の時代」の無敵感とメランコリー。エバーグリーンなメロディーと幼さの中に大人びた表情を垣間見せる歌声とが組み合わさることで、その「普遍性」により磨きがかかっている。そんな意味では、スーパーカーやWEEZERとも並びうる、「新たなブルーアルバムの金字塔」なんて言い方をしてもいいだろう。

現在21歳とまだまだ青春の途上にあると言えるラブサマちゃんだが、メジャーデビューにあたり、ここに至るまでの「青の時代」を改めて振り返ってもらった。

青臭いものっていいですよね。すれてない感じというか、若い人たちが一生懸命にやっている感じが好きなんです。

―『LSC』にはこれまでに発表した過去の代表曲が網羅されていて、ジャケットにも表れているように、ラブサマちゃんの「青の時代」が凝縮された作品になりましたね。

ラブサマ:私、すごく「青」に憧れがあって。実際、今作は自分の青い時代を切り取ったものにしたいっていう想いもあったので、そういう感想をいただけるのは嬉しいです。アタマから尻尾まで聴いて、いい意味でも悪い意味でも、すごく青いなって自分でも思いました。

ラブリーサマーちゃん
ラブリーサマーちゃん

―「青への憧れ」というのはどういうことですか?

ラブサマ:青臭いものっていいですよね。すれてない感じというか、若い人たちが一生懸命にやっている感じが好きなんです。あとは、好きなCDのジャケットがだいたい青とか(笑)。

―『LSC』のジャケットを見て連想したのは、スーパーカーのデビューアルバム『スリーアウトチェンジ』(1998年)でした。

ラブリーサマーちゃん『LSC』ジャケット
ラブリーサマーちゃん『LSC』ジャケット(Amazonで見る

ラブサマ:『スリーアウトチェンジ』はめっちゃ聴いたので、ああいうみんなから愛される作品になったらいいなっていう想いもありました。あとは中村一義さんの『100s』(2002年)とか、くるりの『TEAM ROCK』(2001年)とかも真っ青じゃないですか? 青いアルバムはいいですよね。

―特に『スリーアウトチェンジ』は『LSC』と同じくメジャーデビューアルバムだから、スーパーカーの青の時代の魅力が詰まっていて、すごくいいですよね。

ラブサマ:そうですよね。今回のアルバムには、自分でもすでに恥ずかしいって思う曲も入っているんです。でも制作しているときに、「自分では恥ずかしいくらいの方が人には届きやすいんだよ」って言われて、そういう歌詞をあえて選んだところもあります。

―1曲目の“あなたは煙草 私はシャボン”は、2014年に発表された古い曲ですよね。だから振り返ると恥ずかしい部分もあるかもしれないけど、ある意味自分の原点みたいな意味で、これを1曲目にしたわけですか?

ラブサマ:実はそういうわけでもなくて。曲を作って、レコーディングして、チェックし終わったあと、ヘトヘトになって「もうアルバムのこと考えたくない!」っていう時期があったんです(笑)。そのとき、ディレクターさんに「こんな感じでどう?」って今の曲順を提案してもらったんです。

―「こういうアルバムにしたい」みたいな青写真はあったんですか?

ラブサマ:私、もともとSoundCloudで活動していたので楽曲単位で考えがちで、アルバムの構想みたいなのってあまり描けなくて。それは今後作品を出していく中で、考えられるようになれればなって思っています。今回は自分の好きな曲を作って、その中からいい曲を集めて、パッケージングしたっていう感じですね。

―さっき挙げてくれたようなアルバムに対する憧れはありつつも、自分の作り方としてはあくまで一曲一曲だったと。

ラブサマ:そうですね。4月から6月にシングルを3枚(『LOVE♡でしょ?(Pro.by 無敵DEAD SNAKE)』『PART-TIME ROBOT』『青い瞬きの途中で』)、9月に7インチのシングル(『202 feat.泉まくら』)を出したんですけど、そのシングルの反響によって、アルバムがどれくらい聴かれるか変わってくると思ったんです。

なので、シングルでいろんな人を巻き込みたくて、エレポップ、USロック、ブリットポップ、最後はアーバンなヒップホップみたいな感じでサウンドのふり幅を大きくしました。そうなるとコンセプチュアルに「こういうアルバム」みたいな方向性は決められないですよね。逆に言うと、「いろんな私を見てもらいたい」っていう気持ちがあって、だから、“水星”(tofubeatsのカバー)もバンドアレンジにしないで、弾き語りにしました。

初回限定盤ボーナスディスク『ETC』収録

―まさに、そのいろんなサウンド、ジャンルみたいなことがコンセプトに映りました。さっきの三枚で言うと、『TEAM ROCK』はそういうアルバムですよね。

ラブサマ:(スマホを見ながら)“カレーの歌”とかも入ってるじゃないですか! “愛なき世界”も入ってるし、最高だなあ、このアルバム……。

―あとは、“ワンダーフォーゲル”“ばらの花”“リバー”とかも入ってますし。だから、『LSC』っていうアルバムは「青さ」っていう意味では『スリーアウトチェンジ』で、「バラエティー」っていう意味では『TEAM ROCK』だって言えるかも。

Page 1
次へ

リリース情報

ラブリーサマーちゃん『LSC』初回限定盤"
ラブリーサマーちゃん
『LSC』初回限定盤(2CD)

2016年11月2日(水)発売
価格:2,500円(税込)
VIZL-1023

[DISC 1]
1. あなたは煙草 私はシャボン
2. PART-TIME ROBOT
3. 青い瞬きの途中で
4. 202 feat. 泉まくら(New Mix)
5. 私の好きなもの(New Mix)
6. 月の光り方
7. 水星
8. わたしのうた
9. 魚の目シンパシー
10. ベッドルームの夢(New Recording)
11. 天国はまだ遠い
12. 僕らなら
[DISC 2]
1. LOVE♡でしょ?(Pro.by 無敵DEAD SNAKE)
2. Song 4 U
3. First Regrets
4. Another Sunny Daze
5. 最高の夜だぜ (歌:ラブリーサマーちゃん)
6. Divine Hammer
7. 私の好きなもの(Yunomi Remix)
8. 笑い話 (Lovely Club Mix)Remixed by USYN
9. あなたは煙草 わたしはシャボン(Herrokkin Remix)

ラブリーサマーちゃん『LSC』通常盤
ラブリーサマーちゃん
『LSC』通常盤(CD)

2016年10月26日(水)発売
価格:2,300円(税込)
VICL-64617

1. あなたは煙草 私はシャボン
2. PART-TIME ROBOT
3. 青い瞬きの途中で
4. 202 feat. 泉まくら(New Mix)
5. 私の好きなもの(New Mix)
6. 月の光り方
7. 水星
8. わたしのうた
9. 魚の目シンパシー
10. ベッドルームの夢(New Recording)
11. 天国はまだ遠い
12. 僕らなら

プロフィール

ラブリーサマーちゃん
ラブリーサマーちゃん

1995年生まれ 現役大学生21歳の女子。2013年の夏より自宅での音楽制作を開始し、インターネット上に音源を公開。サウンドクラウドやツイッターを中心に話題を呼んだ。2015年11月11日には待望の1stアルバム「#ラブリーミュージック」を発売、好評を博す。2016年4月から完全限定生産シングルを3ヵ月連続でリリース。2016年11月2日には、待望のメジャーデビューアルバム「LSC」をリリースした。若くて多才で素直、可愛くて優しいピチピチロックギャル。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

Radiohead“Man Of War”

Radioheadの未発表曲“Man Of War”のPVが公開。この曲は本日発売の『OK Computer』20周年記念盤に収められる3曲の未発表曲のうちの1曲。昼と夜に同じ場所を歩いている男が何者かに後をつけられ、追い詰められていく様を映した短編映画のような映像だ。(後藤)