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THE CHARM PARKが語るアメリカにも響いてきた日本の音楽3選

THE CHARM PARKが語るアメリカにも響いてきた日本の音楽3選

THE CHARM PARK『A REPLY』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:岩本良介 編集:矢島由佳子、飯嶋藍子
2016/12/27

僕の口癖は「すみません」と「いいですね」で(笑)。「それいいですね」って言い続けたら、意外と良く見えてきたりする。

―CHARMさんが学んだ「すごくいいテクニック」とは、どういうものでしょう?

CHARM:自分にとって、悪いことがあったり、焦ったりしたときに、頭のなかを「無」にすれば、割と大丈夫なんだって気づいたんですよ(笑)。僕はいつも不安だったし、ずっと考え込んでストレスを溜めて、「なんとかしなきゃ、なんとかしなきゃ」と思いながら眠れないときもありました。でも、そういうときこそ落ち着いて、客観的に遠くから見て考えた方がいい。あまり考え込まず、ありのまま生きていれば、時間が過ぎていってなんとかなる。

THE CHARM PARK

―ははは(笑)。そういうものですよね。CHARMさんのなかで、頭のなかを「無」にする秘訣は何ですか?

CHARM:「全部いい」と思うことです。僕の口癖は「すみません」と「いいですね」で(笑)。どんなに無茶を言われても、「あ、それいいですね」って言い続けたら、意外と良く見えてきたりする。全てをポジティブに見ることができたらいいと思います。

―リード曲の“そら”の歌詞に、<素晴らしい季節が来るよ>とありますけど、CHARMさんの歌詞は、世界や未来をポジティブなものとして描くものが多いですよね。

CHARM:そう言ってもらえるのは嬉しいです。僕はこの世界が好きなんです。いろいろな問題があったとしても、それって長く付き合った彼女に対する気持ちと同じようなものというか……。

長く付き合うと、慣れてきて嫌な面しか見えなくなったりするじゃないですか。でも、客観的に見れば素敵な人だったりする。世界の見方も、それと似ていると思います。ちなみに、“そら”はロスにいるときに書いた曲なんです。

THE CHARM PARK

―ということは、まだ日本に来る前ですね。

CHARM:そうなんです。日本への憧れもあって書いた曲で。まだ日本に行ったことがなかった頃、ロスの空を見ながら、頭のなかでは日本の空を想像して書きました。日本語の歌詞で曲を書いてみたいと思って。

でも、本当に響きだけで選んだので、当時は歌詞のなかにある<ほったらかしておいてそのまま 生きていてそのまま>というラインの、「そのまま」という言葉の意味が実はわからなかったんですよ。意味を知ったのは、歌詞を書いたあとなんです。

―「そのまま」って、まさに今CHARMさんが話してくれた「人生テクニック」の感覚にぴったりと合っていますよね。でも、その感覚を掴む前に出てきた歌詞だったと。

CHARM:そう、まさにそこも「繋がり」なんですよね(笑)。

「大人になる」って、どういうことなんでしょうね? 歳を重ねただけで大人になれるのか。

―<大人になった だけど熟してないことばかり>と歌う“A REPLY”の歌詞を読むと、大人になっていく自分自身についても考えることが多いのかなって思いました。

CHARM:それはありますね。日本と韓国って、年齢にうるさい国なんですよね。「何歳だっけ?」って、そればかり訊かれるような気がします。僕は来年、30歳になるんですけど、同じくらいの年齢の人は「30代になるから、何かしなきゃいけない」というプレッシャーを抱えている人も多いと思うんですよ。

―僕も来年30歳なので、それはわかります。

CHARM:でも、それってどうなんだろう? って思うんです。この歳になっても、心は学生の頃とそんなに変わっていないし、やりたいことも変わっていない。「大人になる」って、どういうことなんでしょうね? 歳を重ねただけで大人になれるのか。

体はボロくなりますけど、それぐらいだと思うんです(笑)。そう考えると、結局、そのまま転がり続けるしかない。もちろん、年齢に応じてできなくなることもあるけど、それ以上に「やりたいことをやる」ことが重要じゃないかなって。

THE CHARM PARK

―日本では、「やりたいことをやれるのは20代まで」みたいな考え方も根強くありますからね。30代以降は安定した生活を送って、変わらずにいることがいい、みたいな。

CHARM:音楽もそうですけど、日本の人は、変わらないものに美しさを感じますよね。それは良さでもあるけど、音楽的にはあまり良くない部分だと思うこともあって。日本では、「このアーティスト、50年もやっているのに変わっていないね」っていう言葉が褒め言葉として出てくるけど、それは逆じゃないかと思うんです。

―CHARMさんは変わり続けていく?

CHARM:そうありたいです。僕はいろんな音楽が好きだし、出す作品も毎回違うジャンルでもいいんじゃないかとさえ思う。日本の人が、いろんな音楽に触れ合う機会をもっと増やしたいです。昔の日本ではそれができていたし、今でもできると思っています。

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リリース情報

THE CHARM PARK『A REPLY』(CD)
THE CHARM PARK
『A REPLY』(CD)

2016年12月14日(水)発売
価格:2,160円(税込)
TRJC-1066

1. Rolling On
2. To Whom It May Concern (Interlude)
3. A REPLY
4. 誰か
5. そら
6. Sincerely,
7. P.S. (Interlude)
8. Harmony

プロフィール

THE CHARM PARK
THE CHARM PARK(ざ ちゃーむ ぱーく)

2015年リリースの1stミニアルバム『A LETTER』から本格的な活動をスタート。ほぼすべての録音を自身で行い、英語詞と日本語詞を絶妙なブレンドで独自の世界観を築いている。また劇団キャラメルボックスの劇伴や映画のサウンドトラックなどの他に大橋トリオのツアーサポートや共作、南波志帆のサウンドプロデュースなどサイドワークでも大いに注目を集める。2016年12月に発表された2ndミニアルバムは全国のFM局で大量オンエアされた他に、Apple Music「今週のNew Artist」にも選出されて幅広い音楽ファンに浸透しつつある。

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