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ゆるふわリムーブインタビュー 23歳の悩みと不安のリアルな心情

ゆるふわリムーブインタビュー 23歳の悩みと不安のリアルな心情

ゆるふわリムーブ『芽生』
インタビュー・テキスト
阿部美香
撮影:相原舜 編集:宮原朋之

曲って、歌メロを聴いてもらってなんぼだと思ってるんですよ。(高宮)

―「広島にない感じ」と聞くと、その音楽が網谷くんのどこから湧いてきたのかが気になります。23歳の若いソングライターは、なにをルーツミュージックにしてきたのかと。

網谷:根源にあるのは、中1で出会ったRADWIMPSですね。その前は、湘南乃風とか、やんちゃな中学生が聴きそうなのばっかりで。この話をすると、めっちゃみんなに驚かれます。

網谷直樹

―たしかに。湘南乃風感、まったくないですもんね。そこからRADWIMPSになぜ?

網谷:小中時代は野球部に入っていたんですけど、そこにインディーズバンド好きな人がいて、彼が「俺、ギターはじめるわ!」と言い出したんです。最初は、ピンとこなくてバカにしていて、どうせすぐ辞めるだろうと思っていたら、なぜか僕も一緒にギターをはじめることになっちゃって。

彼が「RADWIMPSやりたい」「なにそれ?」って聴いてみたら、最高で。そのあとは、indigo la Endとか。いつか対バンするのが夢でした。

高宮:僕はBUMP OF CHIKENですね。中学の文化祭で友達が「BUMPやりたい」「一緒にライブ出ようぜ」と言い出して、聴いたのが最初。“涙のふるさと”(2006年発表)の頃かな。

―20代前半のバンドマンにとって、BUMP OF CHIKEN、RADWIMPSって双璧な気がしますね。

網谷:でも、自分でバンドをはじめるようになったら、バンドのCDってあまり買わなくなりました。とくにRADWIMPSは、自分は意識してないんですけど、みんなに「似とる似とる」と言われた時期があったので、逆に聴かんようにしようと(苦笑)。

左から網谷直樹、高宮蘭真

―なるほど。ほかのメンバーのルーツってどうですか?

網谷:ギターの久保は、ギタリスト系のバンドですね。

高宮:SUGIZOとか。けっこうハードめなバンドをよく聴いているみたいですね。

網谷:ベースの本田は、わりと近代系で、売れてるバンドを聴いてる感じかな?

高宮:最近はTHE ORAL CIGARETTESをよく聴いてる気がする。

―好きなミュージシャンはどうですか? 高宮くんの好きなドラマーは?

高宮:サポートやスタジオをよくされている方なんですけど、河村“カースケ”智康さんです。椎名林檎さん、秦基博さんのバックもやってらっしゃるんですけど、その方の動画はよく見ています。僕が目指しているスタイルがまさに河村さんがやられている、バンドの音の底辺を支えるドラムなんです。

僕は、曲って歌メロを聴いてもらってなんぼだと思ってるんですよ。だから、自分もドラムが静かな曲しか聴かないし、歌メロを際立たせられるような、なるべくシンプルなドラムを心掛けていています。BUMPも、いったらそんな感じですよね。

このミュージックビデオでドラムを叩いているのが、河村“カースケ”智康

左から網谷直樹、高宮蘭真

一番幸せなときでも、勝手に最悪の想像をしちゃうんです。(網谷)

―さっきバンド名と網谷くんから出てくる音楽のギャップがあると言いましたけど、その「聴いてもらってなんぼ」の楽曲を手がけている網谷くんからは、とにかく孤独しか感じられないですよね。

網谷:僕はネガティブ思考すぎるんでアレなんですけど……ふふ(笑)。

―「ふふ」って笑いながら「自分はネガティブだ」と言う人も珍しいですけど(笑)。

網谷:思ったことを、そのまま歌にするタイプではあると思います。曲も恋愛系ばっかりなんですけど、曲を書くのは自分に好きな人がいるときなんですよね。そこでつい、「こうなったらイヤだな」「こうなったら自分はきっとこうなるんだろうな」っていうのをずっと書いている。恋愛に限らず、勝手に最悪の想像をしちゃうんです。一番幸せなときでも、逆を考えてしまう。

左から網谷直樹、高宮蘭真

―絶対、幸せになれないパターンじゃないですか。

網谷:野球でピッチャーやっていたときも、「これ、打たれそう」と思ったら絶対打たれるんですよ。中学校最後の大会も、次の試合のために僕は温存されていたんですけど、最終回で二番手だったピッチャーにヒットとフォアボールが続いていて、「よし、挽回するぞ!」と思って出ていったら、結局サヨナラ負けのパターンになって……。大会終わったあとも、一人で校舎の裏で泣いていました。

高宮:つらいなぁ。

網谷:だから、いまのバンドも「もしダメだったらどうなるんじゃろう?」みたいなことも、考えたりはします。

高宮:いかんですね、ちょっと(笑)。

網谷:うーん……失敗が怖いのかも知れない。失敗する前に、勝手に考えちゃうんで、人にはよく考えすぎって言われますね。

左から網谷直樹、高宮蘭真

―そんなドツボな話を、わりとにこやかに語っているのが網谷くんのすごさかなと思います。しかもその負のオーラを、そのまま歌にしてしまう。バンドメンバーはどういう心境なんですかね?

高宮:僕は網谷と違って、ポジティブ思考なんですけど、恋愛が上手くいかない曲にしても、やっぱりどこか共感できるところは多くて。例えば彼女がいたとして、いまは上手くいっていても、僕らがこうやって県外で活動している間、彼女がひとりになったら浮気するんじゃないかとか……そういうことは誰もが思うんじゃないかと思うんです。

あとは、僕の場合は曲全体への共感よりも、あるワンフレーズの言葉に共感することが結構あって。だから彼の曲にグッとくるんだと思います。

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リリース情報

ゆるふわリムーブ『芽生』
ゆるふわリムーブ
『芽生』(CD)

2017年6月21日(水)発売
価格:1,728円(税込)
EGGS-021

1. 夜を越えて
2. フラッシュバック
3. 夢の記憶
4. かくれんぼ
5. 泡になる前に
6. モノローグ
7. スカーレット

イベント情報

CINRA×Eggs presents
『exPoP!!!!! volume98』

2017年6月29日(木)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
MONO NO AWARE
MUSIC FROM THE MARS
WUJA BIN BIN
クウチュウ戦
ゆるふわリムーブ
料金:無料(2ドリンク別)

プロフィール

ゆるふわリムーブ
ゆるふわリムーブ

Gt./vo.網谷、Gt.久保、Ba.本田、Dr.高宮による、広島を拠点に勢力的に活動中のフォーピースバンド。2015年8月度のMUSH A&R、MONTHLY ARTISTに選出され、同年12月にはスペースシャワー主催オーディションDay Dream Believerにて全国3569組より最終選考4組に残る。2016年1月20日にはタワーレコードFIRE STARTERレーベルよりワンコインシングル『透明な藍のようにe.p.』をリリースするも、発売より9日で完売。以降一年間の間にタワーレコードEggsレーベルより3枚のシングルをリリースしている。その楽曲の良さと、胸に刺さり、ときに包み込むようなVo.網谷の声を武器に、広島から全国へ挑戦し続ける。

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