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コレサワ&ウチボリシンペに聞く、顔を隠す音楽活動の意図と背景

コレサワ&ウチボリシンペに聞く、顔を隠す音楽活動の意図と背景

コレサワ『コレカラー』
インタビュー・テキスト
矢島由佳子
撮影:田中一人

みんな頑張ってるんですよ。でも、その頑張りが「当たり前」とされすぎてるんじゃないかなって思う。(ウチボリ)

―コレサワさんから見て、どういう女の子に「悔しいとリスペクト」を抱きますか?

コレサワ:世間知らずになりたくないし、音楽以外の人にも会いたいから、バイトもずっとやってたんですよ。そうすると、たとえば高校生なのにお金を稼がないといけなくて、すごく頑張ってる子とかいて。

頑張ってる子って、強い子みたいに思われがちだけど、頑張って真面目にやってる子にも弱い部分があると思うんです。そこにスポットライトを当ててあげたいなっていうのは、いつも思ってるんですよね。

ウチボリ:今の話聞きながら、「ああ、好きだわ~。コレサワ、好きだわ~」と(笑)。

コレサワ:ここは常に褒め合ってます(笑)。褒め合ってやっていかないとあかんと思うから。

ウチボリシンペ

左から:ウチボリシンペ、コレサワ

コレサワ

ウチボリ:おそらくみんな頑張ってるんですよ。でも、その頑張りが「当たり前」とされすぎてるんじゃないかなって思うんです。「当たり前」に至るまでの頑張りが評価されないというか。

―たしかに、クリエイターだけでなくサラリーマンにしろ、締め切りまでに納品するとか、毎朝9時に出社するとか、そういう当たり前とされてる頑張りをもっと褒め合ってもいいのかもしれないですよね。

コレサワ:そう、褒め合いたい!

ウチボリ:そうじゃないと、どんどんきつくなっちゃうし、諦めてしまうことがあると思うんですけど、それってすごくもったいないなと思うんですよね。だから、褒めることってすごく大事だし、褒めることに着目して曲作ってるコレサワが、いいなって思うんです(笑)。

コレサワ:コレサワチームには何人か褒め役というのがいて、シンぺさんも褒め役なんです(笑)。他のアーティストのお話を聞くと、褒められてないアーティストのチームとかって雰囲気が暗かったりするから、褒め合ってモチベーションを上げるのは大事だなと思います。

ウチボリ:結局みんなが厳しくなると、どこかで誰かが血を流しすぎたときに、そこからウワーって崩れていっちゃうと思うんですよ。チーム化してるものに関しては全部そうだと思う。

コレサワ:そうそう。励まし合ってる運動会のほうがうまくいくって言いますもんね。

左から:ウチボリシンペ、コレサワ

ウチボリ:たとえば“女子諸君”とか聴いても、めちゃ励まされるんですよ。女子じゃなくて、男子諸君だけど(笑)。

コレサワ:そうなんや、よかった。女の子の気持ちを歌ってるけど、男の子にも聴いてほしいって思うんですよね。女の子の気持ちをうちが歌うから、「わからない人は覗きに来て」とも思うし。娘の気持ちがわからないお父さんとかにも(笑)。

ウチボリ:なんて言うんだろう……価値観の話になりますけど、世の中には本当にいろんな人がいて、「これが普通な人」というのがなくなってきていると思うんですよ。だから、コレちゃんが「女の子が今思っているのはこういうことですよ」っていうのを正直に歌うことは、男女関係なく、ひとつの価値観の切り口になるというか。

コレサワ:たしかに、大人になればなるほど、「普通な人ってあんまりおらんやん」って気がします。だから、うちの気持ちをこうやって歌うことで、「同じ人がいたんや」思って安心してくれる人がいたらいいなって。

音楽って、盛り上がる曲とかフェスで人気の曲とか、いろいろ種類があるけど、うちは言葉で勝負をします。(コレサワ)

―ウチボリさんから見て、さきほど挙がった“女子諸君”以外に、メジャーデビューアルバム『コレカラー』のなかで特に印象的だった言葉はありますか?

ウチボリ:強いて言うなら“SSW”ですかね。<そんなあたしはシンガーソングライター>とか言い切ってる部分は、「シンガーソングライター」じゃなくて、なんでもいいと思うんですよ。「そんなあたしはイラストレーター」でもいいんですよ(笑)。

―「そんな私はOL」とか。

ウチボリ:譜割り的には難しいけど(笑)。でも、そういうことです。

コレサワ:そうそう、みんなに替え歌してほしいもん。

コレサワ:シンガーソングライターに聴かせたいわけじゃないし、普通の女の子に聴いてほしかったから、職業を特定するのはどうなのかな、共感しにくいかな、って悩んだんですよ。でもウチボリさんが“SSW”が好きって言ってくれたものあって、これをリード曲にしようと決めました。

左から:ウチボリシンペ、コレサワ

―個人的には、最後の“これから”も、このアルバムの肝だなと思いました。

コレサワ:これは女として世間に言いたいことを詰めた、『コレカラー』で一番大事な曲です。アレンジャーの金澤(ダイスケ / フジファブリック)さんから「これはコレちゃんにとってどういう気持ちで書いた曲?」って聞かれたときに、「音楽って、盛り上がる曲とかフェスで人気の曲とか、いろいろ種類があるけど、うちは言葉で勝負をしますっていう決意を込めた曲です」って答えて。

―サビの<これからもきっと 言葉に頼ってゆくのでしょう>というのは、シンガーソングライターとしての決意と、彼氏とかに対して「態度じゃなくて言葉で伝えてほしい」と求める女性の気持ちが、見事に重なった一行になってますよね。

コレサワ:ミュージシャンの方も、金澤さんが一番いいと思ってる方たちを呼んでくれたんです。ドラムがあらきゆうこさん、ベースはくるりの佐藤さん、ギターが名越(由貴夫)さん。レコーディングは緊張したけど(笑)、本当に「ここからデビュー」みたいな一曲です。

コレサワ『コレカラー』ジャケット
コレサワ『コレカラー』ジャケット(Amazonで見る

―最後に、『コレカラー』でメジャーデビューしたあと、コレサワさんとウチボリさんの二人が目指すことを教えてください。

コレサワ:うちらは目指せアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)なんですよ。アジカンっていつもジャケットを同じ人(中村佑介)が描かれてるじゃないですか。

ウチボリ:最初のワンマンのときに、「そういや俺サインもらってねえや」と思って、サインちょうだいって言ったら、「アジカンみたいになろうね」って言ってくれたもんね(笑)。

コレサワ:アジカンみたいに同じアートワークを続けていくのを目指しているので、ウチボリさんがやめない限りは一緒にやると思います。

ウチボリ:やめませんよ(笑)。これからも、ね。

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リリース情報

コレサワ『コレカラー』初回限定盤
コレサワ
『コレカラー』初回限定盤(CD+DVD)

2017年8月9日(水)発売
価格:3,600円(税込)
CRCP-40521

[CD]
1. SSW
2. 死ぬこと以外かすり傷
3. 君のバンド
4. あたしを彼女にしたいなら
5. たばこ
6. 失恋ソングを歌ったあとに
7. お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
8. 君とインドカレー
9. 阪急電車と2DK
10. 女子諸君
11. 24歳
12. これから
[DVD]
・「SSW」MUSIC VIDEO
・「たばこ」MUSIC VIDEO
・「あたしを彼女にしたいなら」MUSIC VIDEO
・「君のバンド」MUSIC VIDEO
・「J-POP」(LIVE)(2017年2月5日 コレサワ ワンマンショー「コレシアター03」にて収録)
・「最終電車」(LIVE)(2017年2月5日 コレサワ ワンマンショー「コレシアター03」にて収録)
・「コレサワの超難関ジェスチャークイズ」

コレサワ『コレカラー』通常盤
コレサワ
『コレカラー』通常盤(CD)

2017年8月9日(水)発売
価格:3,000円(税込)
CRCP-40522

1. SSW
2. 死ぬこと以外かすり傷
3. 君のバンド
4. あたしを彼女にしたいなら
5. たばこ
6. 失恋ソングを歌ったあとに
7. お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
8. 君とインドカレー
9. 阪急電車と2DK
10. 女子諸君
11. 24歳
12. これから

イベント情報

『コレサワ ワンマンツアー 2017 君の街にいくカラー ~ぼっち編~』

2017年10月28日(土)
会場:北海道 札幌 musica hall cafe

2017年11月3日(金・祝)
会場:新潟県 ブルーカフェ

2017年11月4日(土)
会場:宮城県 SENDAI KOFFEE CO.

2017年11月11日(土)
会場:静岡県 浜松 窓枠 Cafe AOZORA

2017年11月12日(日)
会場:京都府 someno kyoto

2017年11月17日(金)
会場:広島県 LIVE JUKE

『コレサワ ワンマンツアー 2017 君の街にいくカラー ~仲間編~』

2017年12月6日(水)
会場:福岡県 Queblick

2017年12月8日(金)
会場:愛知県 名古屋 ell.SIZE

2017年12月9日(土)
会場:大阪府 心斎橋 FANJ twice

2017年12月14日(木)
会場:東京都 渋谷 WWW

2017年12月15日(金)
会場:東京都 渋谷 WWW

プロフィール

コレサワ
コレサワ

大阪府摂津市出身。2015年、初の全国流通盤『君のバンド』を発表、中毒性のある声、POPなメロディーと独自の視点の歌詞が話題に。同年末に『女子、ジョーキョー。』、2016年には『ジエイポップ』とリリースを重ねる。メディアには顔出しをせず、「れ子ちゃん」と言われるクマのキャラクターがビジュアルを担当する。2月5日に行われたワンマンLIVE『コレシアター03』にて、今夏日本クラウンからのメジャーデビューを発表した。

ウチボリシンペ

1988年長野県生まれ。2013年よりmob crecheという屋号で開業し、グラフィックデザイン・イラストレーション・マンガ及びアニメーションを制作している。独自のキャラクターであるが永遠の謎でもある「もぶ」にまつわるイラスト等の制作や、シンガーソングライター「コレサワ」のアートディレクション全般を担当。

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