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高校生バンドNo titleのシンデレラストーリーが始まった

高校生バンドNo titleのシンデレラストーリーが始まった

LINE RECORDS
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:鈴木渉 編集:久野剛士、野村由芽

今回のオーディションで、デビュー前のアマチュアの子たちが、プロと同じフィールドで対等に戦っていけることがわかりました。(田中)

—オーディションの話題が出たところで、昨年約半年間にわたって行なわれた『LINEオーディション2017』の総評を、LINE RECORDSの田中さんから語っていただけますか?

田中:はい。前回の取材でもお話させてもらったように(参考記事:LINE RECORDS田中大輔と柴那典対談 音楽新時代にどう切り込む?)、『LINEオーディション2017』は、非常にオープンな形で行なわれたオーディションなんです。具体的に言うと、「ボーカリスト部門」「シンガーソングライター部門」「ラッパー部門」「バンド部門」という各部門のファイナリスト25組の楽曲をLINE MUSICで公開して、その楽曲の再生回数、お気に入り数、シェア数を、ユーザーに委ねた形で集計し、5部門それぞれの最優秀賞を決定しました。

その中から最終的に1組、総合グランプリを選んだのですが、それは今回のオーディションに最初から参加いただいている音楽プロデューサーのJINさんと一緒に選びました。

田中大輔
田中大輔

—そこで選ばれたのが、No titleだったと。ちなみに、受賞のポイントは何だったのでしょう?

田中:No titleには、ドラムとベースがいないけれど、その中でも、個々のメンバーの才能が非常に光っていて、すごい個性があるバンドだと思ったんですね。

—No titleの三人は、今回のオーディションに実際参加してみていかがでしたか?

ほのか:他のオーディションに応募したことがあったんですけど、それは審査員の方に選ばれる一般的なオーディションだったんですよね。なので、自分たちの音楽を聴いてくれた人とのコミュニケーションや繋がりを、あまり感じられなかったところがありました。

でも今回の『LINEオーディション2017』は、「LINE LIVE」で実際に演奏している姿をみんなに見ていただいて、コメントとか「いいね」がつくから、ちゃんと聴いてもらえているという実感が湧くんです。それに審査を通れば、ちゃんとお客さんの声が私たちに届くという形だったんですよね。だから、そもそもの仕組みが、以前受けたオーディションとは全然違ったというか。

ほのか

—リスナーの声が直接届くだけに、よりシビアなところもあったのでは?

ほのか:でも、実際に聴いていただいた一般リスナーの意見のほうが、のちのち活きてくる気はしていて。やっぱり、音楽の経験が長いプロの方々に選ばれると、その人の好みが完全に反映されてリスナーの好みから離れてしまう可能性があるじゃないですか。だから、一般の人たちの意見は、かえってありがたいところはありました。

あんべ:そうやって、オーディションの最中から、ちょっとずつですけど、僕らの音楽に興味を持ってくれる人が増えてきているなと実感できたのは、すごく良かったですね。それまで自分たちのことをまったく知らなかった人が、自分たちの音楽を聴いてくれているというのは、改めてすごいことだなって思いました。

ポチ(ゆうと)(Pf):青森で普通に高校生活を送っていたら、絶対できないことですから。すごく貴重な体験をさせてもらっているなって、オーディションのときから思っていましたね。

ポチ(ゆうと)
ポチ(ゆうと)

—リスナーを巻き込む『LINEオーディション』は、お三方としては実りの多いものになったんですね。主催したLINE RECORDSとしては、どんな実りがあったのでしょう?

田中:各部門のファイナリストに選出されたアーティストは、まず自分のLINEプロフィールに自分たちの楽曲をBGMに設定できるんです。

だから、まずはそれぞれの友だちに、その楽曲が拡散していくみたいなところがあって。友だちがBGMに設定している音楽に気づいて、「だったら自分もそのアーティストを応援しよう」と思って、再生やお気に入り、そしてシェアをしたり……そうやって拡散しようとするファン側の熱量の高さが、ファイナリストに残ったアーティストたちには、みんなありましたね。

それこそ、LINE MUSICの通常のチャートに、ファイナリストたちの楽曲が食い込むような場面が何回かあったりもして。そういう大波乱が起きて、デビュー前のアマチュアの子たちが、プロと同じフィールドで対等に戦っていけることがわかったのは、今回の『LINEオーディション2017』のひとつの大きな収穫ではありました。

左からポチ(ゆうと)、ほのか、あんべ

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リリース情報

No title『rain stops, good-bye』
No title
『rain stops, good-bye』

2018年1月23日(火)配信リリース

プロフィール

No title(のー たいとる)

あんべ(Gt)、ほのか(Vo&Gt)、ポチ(ゆうと)(Piano)の三人からなる青森県三沢市出身の現役高校1年生バンド。2017年にLINE社が主催する『LINEオーディション2017』のバンド部門にエントリーし、ファイナリスト25組に選出。同年11月に行なわれたLINE LIVE『LINEオーディション2017 総合グランプリ発表SP!』にてバンド部門最優秀賞、そして総合グランプリを獲得。2018年1月23日にLINE RECORDSよりデビューが決定。プロデューサーにはGReeeeN等を手掛けたJINが就任した。

田中大輔(たなか だいすけ)

LINE RECORDS事業プロデューサー。1976年神奈川県生まれ。大学卒業後、CD・レコードショップのバイヤーを経て、2002年ユニバーサル ミュージック合同会社に入社。数々のアーティストのマーケティング・メディアプランナーを担当し、2015年LINE株式会社に入社。定額制オンデマンド型音楽配信サービス「LINE MUSIC」に従事、2017年3月に「LINE RECORDS」を発足。

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