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リンダ&マーヤを取材。N'夙川BOYS活動休止以降、どうしてる?

リンダ&マーヤを取材。N'夙川BOYS活動休止以降、どうしてる?

パルコ「50年目の、新しいパルコ。」
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:永峰拓也 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

今の俺らがやっていることは、N'夙川BOYSの頃の俺らが、端から諦めなければいけなかった表現なんですよ。(マーヤ)

建て替え工事中の渋谷パルコ前にて
建て替え工事中の渋谷パルコ前にて

—リンダ&マーヤとしての活動を始めてから、お客さんの反応はどうですか?

マーヤ:ライブを始めて最初の頃は、「N'夙川BOYSをやっていた人たち」ということで観に来てくれた人もいたんですけど、多分その半分以上の人たちは、1~2回観て、もうライブには来なくなっていると思うんです。仕方がないんやけどね、前まで見せていたものと違うものを見せているのはこっちやから。「でも今の俺らはこれが好きやねん」っていうことは、言い続けていかないといけない。

リンダ:自分らとしても、夙川の延長をやっているつもりはないからね。今、やりたいことをやっているっていう。

マーヤ:メイクは変わらんけどね(笑)。俺らが夙川の頃に目指していたものは、よりプリミティブな、「上手い・下手」関係ない、「バンドやっちまえ!」っていうエネルギーだったんです。下手くそなドラムでもいい、ギターも簡単でいい、上手いも下手も関係ない、「ええもんはええんじゃ!」というものを打ち出したかった。

リンダ:完成されたものに面白味を感じることができなかったんですよね。隙があるものに魅力を感じるし。ミシンをかけなければ完成させることのできないものに興味はなくて、ずっと手縫いがいい、みたいな。

マーヤ:そうやね。それで作った服が、強度が弱くてすぐに破れるようなものでも、「破れてできた穴に腕通しちゃおう!」みたいなね。

左から:マーヤ、リンダ

マーヤ:そんな夙川と今の活動のなにが根本的に違うのかというと、今はサポートであっても、「ちゃんとしたドラマーがいる」ということ。今の俺らがやっていることは、N'夙川BOYSの頃の俺らが、端から諦めなければいけなかった表現なんですよ。

リンダ:技術的な面でね。

マーヤ:今は夙川の頃に比べて、自分が「いいな」と思ったものを「無理かも」っていうフィルターを通さずに実現できるようになったんです。だから表現できる幅がめちゃくちゃ広がったんですよね。それによって、訴えかけることができる層も広くなると思っているんです。

—確かに、新曲の“50'Youth”も、夙川の頃と根底は繋がりながらも、より重く温かな質感を感じさせる楽曲だと思いました。

マーヤ:もちろん、どこまで行ってもカールみたいな存在ではあるんですけどね。

—カール?

マーヤ:あの、お菓子の。

—はい(笑)。

マーヤ:カールとか、ポテトチップスのバーベキュー味とか。そういう存在感ではあるんです。でも、夙川の頃よりも、もうちょっと手の込んだものは出せるようになってきていると思いますね。昔は卵かけごはんが限界やったけど、今は、ナポリタンくらいは出せるよ、みたいな。

テーマソング“50'Youth”をリンダ&マーヤが手がけている

—うがった見方をすると、卵かけごはんがナポリタンに変わることによって、失われるものも、きっとあると思うんですね。

マーヤ:うん、それはもちろんあると思います。でもまぁ、両立することはできないんですよ。「両立する」って、要は「普通になる」っていうことだと思うから。俺らは「普通」であることを嫌がる人間で、「中途半端なことをやるぐらいだったら、思いっきりいこう」って、振り切るのが好きな連中なんだと思います。

高校生の頃に「ロックスターになる」って進路指導の紙に書いて先生に怒られた頃から、気持ちは変わらない。(マーヤ)

—根本的な部分として、音楽に向き合う姿勢は、夙川と現在で変わっていると思いますか?

マーヤ:ロックンロールというものに対しては、なにも変わらないですよ。だからこそ、俺らはロックンロールというものが好きなんです。俺たちだけじゃなくても、世界中の人たちが、昔から、そして未来永劫、みんな同じものに対して「ロックンロール!」って言っている。どれだけロックンロールがマイノリティなものになってしまおうと、ロックンロールっていうものは、過去も未来も、ひとつの線で繋がっている。その線のうえに俺らもいるっていうだけの話なので、ロックンロールは絶対に変わらないです。

左から:マーヤ、リンダ

マーヤ:それに「ずっとロックンロールをやっていきたい」という自分の気持ちも変わらないです。変わらないから、ひるまない。もし誰かに「古いことやってんね」って言われても、「お前、楽器弾けへんやん。ダサいなぁ、教えたろうか?」って答えると思う。

俺ももう40歳なので、いろんなことがわかっている年齢ではあるんですよ。でも、根本は変わらない。高校生の頃に「ロックスターになる」という目標を立てて、進路指導の紙に書いて先生に怒られた頃から、変わらない。あのとき、先生には「真面目に考えろ」って怒られたけど、こっちはいたって真面目やったし。世の進路指導の先生には、進路志望の紙に書かれた夢を真面目に見てやってほしいなと思いますけどね。こうして実際にやり続けるやつもいるんだから。

左から:マーヤ、リンダ
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サイト情報

『パルコ50周年キャンぺーンサイト』
『パルコ50周年キャンぺーンサイト』

2019年1月1日からスタートしたパルコの50周年キャンペーン「50年目の、新しいパルコ。」の特設サイト。同サイトでは、インタビュー企画や謝恩企画など、随時情報が更新中。

プロフィール

リンダ&マーヤ
リンダ&マーヤ

2015年に無期限活動休止を発表したN'夙川BOYSのリンダとマーヤが始めたロックンロールユニット。2016年秋活動開始。よくわからないままリズムボックスを垂れ流し、二人でギターを弾きながら歌う、ベースレススタイルで楽曲をハイペースに作曲することに成功、そのまま無理矢理ライブ活動に突入。サポートドラマーを迎えスリーピースで活動中。

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