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ロイ-RöE-が歌に込めるキュートな狂気。『火の鳥』に学んだ歌い方

ロイ-RöE-が歌に込めるキュートな狂気。『火の鳥』に学んだ歌い方

ロイ-RöE-『VIOLATION*』
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
編集:中田光貴(CINRA.NET編集部)

二階堂ふみと亀梨和也がダブル主演を務める警察ドラマ、『ストロベリーナイト・サーガ』のオープニングテーマ曲に、シンガーソングライター、ロイ-RöE-の“VIOLATION*”が起用され話題となっている。

この曲の作編曲は、アキレス・ダミゴスとOh!Beによって結成されたプロデューサーユニット、Face 2 fAKEと彼女のコライト(共作)によるもの。インダストリアルなビートと壮大なシンセサイザーが交差する、ダークかつ壮大なサウンドスケープの中で、キュートでありながら狂気を孕んだようなロイ-RöE-の歌声がこだまする。陰と陽の二面性を持つその中毒性の高い世界観は、ドラマとも彼女のパーソナリティとも見事にシンクロしている。

1stデジタルEP『ウカ*』でメジャーデビューを果たしてからおよそ半年。MPCサンプラーを駆使したステージパフォーマンスや、徹底した「女目線」のソングライティングなど、独自のスタイルを貫いている異色のアーティスト、ロイ-RöE-。今回、初のコライトに挑戦したという彼女に、楽曲やドラマへの思いについて語ってもらった。

グロテスクだったりダークだったりするモチーフを使って、いかに美しく仕上げるかにこだわっている。

―ロイ-RöE-さんは『ストロベリーナイト・サーガ』を原作から読んでいたそうですね。

ロイ-RöE-:そうなんです。物語はすごくエグくて、心の深くまでえぐられる感じなんですけど、その描き方が美しくて。死の描写すらアートのようなんですよね。普通の刑事ドラマではもちろんないし、単に猟奇的な漫画でもなくて。

私自身も曲を作るとき、グロテスクだったりダークだったりするモチーフを使って、いかに美しく仕上げるかにこだわっているので、すごく共感する作品だったんですよね。今回の“VIOLATION*”でも、<痛みを、暗闇を / 粧したくなっちゃうよね>というラインがあるんですけど、そこはまさに今話したことがモチーフになっています。

ロイ-RöE-<br>頭から離れないメロディーと個性的な歌詞を紡ぎ出すシンガーソングライター。中学卒業後から独学で作曲を開始。2017年夏に行われた、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」が主催するライブイベント『unBORDE Summer Xmas Party 2017』において、レーベルへの所属を発表。2018年10月19日、1stデジタルEP『ウカ*』をリリース、unBORDEよりデビューを果たす。
ロイ-RöE-
頭から離れないメロディーと個性的な歌詞を紡ぎ出すシンガーソングライター。中学卒業後から独学で作曲を開始。2017年夏に行われた、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」が主催するライブイベント『unBORDE Summer Xmas Party 2017』において、レーベルへの所属を発表。2018年10月19日、1stデジタルEP『ウカ*』をリリース、unBORDEよりデビューを果たす。

―二階堂ふみさん演じる主人公、姫川玲子のどんなところに魅力を感じますか?

ロイ-RöE-:例えば、姫川のライバルでもある、江口洋介さん演じる「ガンテツ」こと勝俣健作に「化粧する暇があるなら働け!」と言われたり、他の刑事にも見下されたり、彼女は男社会の中でしんどい思いをたくさんするんですけど、絶対に「女」を捨てていない。ヒールを履いて、髪の毛もきちんとセットして化粧も怠らない、そういうところがかっこいいなと思うんですよね。

男社会にまみれてもガサツになってしまわないところが「めっちゃ姫川だなあ」と思ってグッときます。スーツ姿なのに、色気がにじみ出とる彼女は、二階堂ふみさんのハマり役やなと思いますね。

撮影:釘野孝宏
撮影:釘野孝宏

―以前、ロイ-RöE-さんへインタビューしたときに、自分の見せ方について「ロリータなのに喧嘩売ってるイメージ」とおっしゃっていて。それにも通じるところありますよね(参考記事:ロイ-RöE-が歌う、1990年代歌姫の「ケンカを売る感じ」の音楽)。

ロイ-RöE-:そうなんですよ!(笑)

―姫川刑事は、犯人の意識と同調しすぎてしまうという「危うい一面」もあり、それもキャラクターに深みを与えています。

ロイ-RöE-:自分ではダメだと分かっていても、つい闇に引き込まれてしまう姫川の心理は共感できるし、そこも今回、歌詞で表現したくて。さっきの<粧したくなっちゃうよね>というフレーズや、<救われる傷あとは / 汚したくなっちゃうよね>というラインがそうです。

―ドラマの中で、自分の楽曲が流れるのはどんな心境ですか?

ロイ-RöE-:前作の『ストロベリーナイト』では、林ゆうきさん作曲のオープニングミュージックがすごくハマっていて。今回、私が歌っている“VIOLATION*”は全く違う曲調だし、かといって前作に寄せすぎるのも私らしくないなあという不安もあったんですよね。曲ができた直後は、ロイ-RöE-としても今までやってこなかった新しい試みを詰め込んだ、めっちゃいい曲ができたと思って盛り上がっていたんですけど。

最初、試写会で見たときは、緊張しまくって冷静に聴けなくて。ドラマに合っているのかどうかよく分からなかったんです。でも、テレビでオンエアされたときに、少し落ち着いた気持ちで見たら、「よかった、ちゃんとハマっとるかも」って思えました。映像はちょっとホラーテイストなんだけど、怖いだけじゃなくて。姫川がニカッと笑うカットもあって、そのギャップが「飴と鞭」というか、姫川の狂気を感じてよかったです(笑)。

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リリース情報

『VIOLATION*』
ロイ-RöE-
『VIOLATION*』

2019年5月22日(水)配信

プロフィール

ロイ-RöE-
ロイ-RöE-

頭から離れないメロディーと個性的な歌詞を紡ぎ出すシンガーソングライター。中学卒業後から独学で作曲を開始。2017年夏に行われた、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」が主催するライブイベント『unBORDE Summer Xmas Party 2017』において、レーベルへの所属を発表。2018年、『unBORDE LUCKY 7TH TOUR』に出演。10/19、1st Digital EP『ウカ*』をリリース、unBORDEよりデビューを果たす。

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