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Hilcrhymeが語る「作品の自主回収」に対する意見と、1人体制の今

Hilcrhymeが語る「作品の自主回収」に対する意見と、1人体制の今

Hilcrhyme『SUN ~リメイクベスト1~』
インタビュー・テキスト
高木"JET"晋一郎
編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
2019/06/12

ハッピーな要素しかないラブソングがHilcrhymeのストロングポイントだと思ってる。

―『SUN』は新曲である“アイセイ”から始まりますね。

『SUN』収録の新曲“アイセイ”

TOC:生音を多めに使ったオケから作り始めて、今までのHilcrhymeとは少し違う感触のサウンド感を込めたんですよね。“アイセイ”の制作はその部分からスタートさせました。

テーマとしては、Hilcrhymeにとってラブソングはやっぱり重要な要素だし、『SUN』にもそういった曲が多いので、この曲もラブソングをテーマにしようと。そこでパッと浮かんだのが「アイセイ」っていう単語だったんですよね。そこから世界観を広げて、普段通りに作っていった感じですね。

ラブソングとしては“Lost love song【Ⅱ】”のような非常に重い恋愛ソングを、1月にリリースしたアルバム『Hilcrhyme』では作ったので(笑)、今回はハッピーな要素しかないラブソングを作ろうと。

―“Lost love song【Ⅱ】”は重いというか、心臓が痛くなるような情念深い内容ですからね(笑)。

TOC:リスナーから失恋エピソードを募って歌詞を書いたんですが、そのエピソードをひたすら読んでいたら、流石に体調悪くなりました(笑)。その意味でも“アイセイ”は王道、“Lost love song【Ⅱ】”はまた別の道だと思ってます。バッドエンドよりもハッピーエンドの映画が好きだし、ハッピーな要素しかないラブソングがHilcrhymeのストロングポイントだと思ってるんで、それにそってスムーズに作った感じです。

幸運な10年だったと思います。

―今年でメジャーデビュー10周年を迎えるHilcrhymeは、現在「MILESTONE 10th」と銘打ったプロジェクトを進行させていますね。その中にはベスト盤のリリースに加えて、7月に行われる豊洲PITでの3DAYSのイベントも計画されています。

TOC:7月15日がデビュー日なんですが、そこでたとえば武道館1日公演をやるよりも、3日間公演をやって長く楽しんで欲しいと思って、豊洲PITでの3DAYS公演を計画しました。3日目はワンマンライブですけど、1日目の対バンイベントも、2日目のアコースティックも初めての動きなので、自分としてもすごく楽しみですね。

―1日目の対バンには、Creepy NutsとMy Hair is Badを迎えた3マンになりますね。その2組を選んだ理由は?

TOC:包括するテーマとしては「新潟」になると思います。3年前までTOCのソロでバックDJをやっていてくれてたCreepy NutsのDJ松永は長岡の出身で、彼の勧めで聴き始めたMy Hair is Badも新潟出身のバンドなんですよね。両方とも歳下のグループなんですけど、そういう若いグループと対バンしてみたかったし、どっちもすごく人間臭くて、真面目なミュージシャン。だから、すごく意味のある対バンになると思います。

あと、「MILESTONE 10th」の中でまだ明らかになっていない計画が4つあるんです。それはまたHilcrhymeが世の中で鳴るための、「お茶の間に届けるラップ」を生み出すための施策になると思います。『SUN』のリリースと豊洲PITの3DAYSがそのためのホップにもなると思うので、そこからステップも楽しみにして欲しいですね。そしてジャンプは2年後、と(笑)。

―デビューからの10年間で、音楽産業の構造は大きく変化しました。今もサブスクリプションやYouTubeなど、リスニングの状況が確実に変わってきていますが、この10年というのはHilcrhymeにとってどんな時間でしたか?

TOC:幸運だったと思いますね。デビューして2作目で“春夏秋冬”というヒット作が生まれたのは、「持ってる奴」にしか降りてこないことだと思うし、幸運な10年だったと思います。しかも今は、親がリスナーだったという子供たちが聴いてくれたり、子供の頃に聴いてた人が大人になっても未だに聴いてくれていたり。

―lyrical schoolのhimeや、元HONG¥O.JP / MAGiC BOYZのRYUTOなどの若い世代もHilcrhymeのファンであることを公言していますしね。その意味では、Hilcrhymeがオーディナリーである世代が広がっていますよね。

TOC:若いリスナーから声をかけられることも多くて、本当に嬉しいですね。それも含めて、今は「もっと行けるな」っていう感覚を実感しています。気持ちはすごくフラットなんですけど、アップアップにはならずに、やるべきことを丁寧に手がけられているというか。そして、その先にジャンプがあるんだと思いますね。

Hilcrhyme
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リリース情報

『SUN ~リメイクベスト1~』(CD)
Hilcrhyme
『SUN ~リメイクベスト1~』(CD)

2019年6月12日(水)発売
価格:3,240円(税込)
POCE-12116

1. アイセイ(新曲)
2. 春夏秋冬 2019
3. ルーズリーフ 2019
4. トラヴェルマシン 2019
5. 友よ 2019
6. パーソナルCOLOR 2019
7. Changes 2019
8. Kaleidoscope 2019
9. エール 2019
10. FLOWER BLOOM 2019
11. Summer Up 2019

イベント情報

『Hilcrhyme LIVE 2019“MILESTONE 10th”~DAY1・招待=Show Time~』

2019年7月13日(土)
会場:東京 豊洲PIT
出演:
Hilcrhyme
Creepy Nuts
My Hair is Bad

『Hilcrhyme LIVE 2019“MILESTONE 10th”~DAY2・アコースティック~』

2019年7月14日(日)
会場:東京 豊洲PIT

『Hilcrhyme LIVE 2019“MILESTONE 10th”~DAY3・ワンマン~』

2019年7月15日(月)
会場:東京 豊洲PIT

『TOC 生誕祭 2019』

2019年10月4日(金)
会場:東京都 TSUTAYA O-EAST
出演:
Hilcrhyme
TOC

プロフィール

Hilcrhyme
Hilcrhyme(ひるくらいむ)

2006年6月9日にHilcrhymeを結成。2009年にシングル『純也と真菜実』でメジャーデビュー。同年リリースの2ndシングル『春夏秋冬』が大ヒットし、『日本レコード大賞』『有線大賞』など各新人賞を受賞。メロディアスなラップスタイルと等身大かつ文芸的なリリック、万人に響くメロディーメイクが反響を呼び、日本語ラップという形では過去に例を見ないトータル1000万DL超えを記録。また、叩き上げのスキルあるステージングにより動員を増やし続け、2014年には初の武道館公演をSOLD OUT。ブレずに新潟在住で音楽活動を続ける。2018年3月19日にDJが脱退。メンバーはTOCのみとなったが、TOCは「人生全てをかけてHilcrhymeを全うする」と所信表明。歌い続けていく。

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