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石若駿という世界基準の才能。常田大希らの手紙から魅力に迫る

石若駿という世界基準の才能。常田大希らの手紙から魅力に迫る

Answer to Remember『Tokyo』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:垂水佳菜 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部) 取材協力:STUDIO dede

(常田大希は)ずっと尊敬している仲間です。

―そして、そんな藝大時代に出会った常田大希さん(King Gnu、millennium parade)からのお手紙です。

常田大希(King Gnu、millennium parade)から石若駿への手紙

石若:直筆で書いてくれたんですね(笑)。嬉しいです。ついこの間、久しぶりに一緒に飲みに行ったんですけど、ずっと尊敬している仲間です。

―同い年の同級生で、King Gnuの前身であるSrv.Vinciは常田さんと石若さんで結成されているし、今年本格始動したmillennium paradeにしても、Daiki Tsuneta Millennium Parade名義で2016年にリリースされている『http://』から石若さんは中心的なメンバーとして関わっていたり、本当に盟友といえる存在ですよね。

石若:大希は早いうちから免許を持ってて、一緒に車でどっか行ったり、青春の思い出がたくさんあります。スタジオを転々として、道に迷って遠回りしたり、荷物詰め過ぎて職質にあったり(笑)。『http://』のなかに僕がシンセベースを弾いてる曲が何曲かあって、あれは大希が夜中に僕の家に来て、朝まで一緒に作業したんですけど、それも楽しい思い出ですね。大希とは『閃光ライオット』にも出てるんですよ。

―それだけ仲がよくなったのは、どんな部分をシェアしていたからだと思いますか?

石若:聴いてる音楽が当時から近くて。そもそもクラシックっていうパイプで結ばれていて、一緒にオーケストラもやったし、その一方でロバート・グラスパーとかクリス・デイヴとかジャズの話もできたし、Radioheadの話でも盛り上がったり。とにかく話が合ったんですよ。

―同世代のなかでジャンル問わず聴く人は珍しかった?

石若:芸高時代にも、ロックやポップスが好きな同級生はたくさんいました。ただ、実際演奏するのはクラシックっていう人がほとんどで、ロックやポップスも自分なりに消化して、何かやろうとしてたのは僕の周りでは大希が初めてで。僕もジャズを含めていろんなバンドをやってたから、大希が一番似た感覚だったんです。

石若駿

―現在のKing Gnuの状況に対しては、どんな感想を持っていますか?

石若:「大希、よかったね」って思います。大学をやめるときも、直接的に「売れたい」とは言ってなかったですけど、自分が好きで作ってる音楽をちゃんと昇華させて、自分が好きな感覚を多くの人とシェアしたいっていう気持ちはずっと持ってたと感じていて。だから、それが実ったのは心の底から「やったね!」って感じです。

―millennium paradeが本格始動して、同じ年にAnswer to Rememberも始動するというのは連続性を感じますし、彼の存在は新プロジェクトを立ち上げるうえでも大きかったと言えますか?

石若:そうだと思います。去年の忘年会で話をして、大希は「millennium paradeを再始動したい」って言ってて、僕も「ジャズの世界でやりたいことがある」って話をして。寒かったのに外でずっと2人で話してて、めちゃくちゃ熱い日でしたね。

2019年5月22日に開催された、『“millennium parade” Launch Party!!!』の模様(「<a href=https://www.cinra.net/report/201905-millenniumparade>King Gnu常田大希、新プロジェクト・millennium paradeで世界へ</a>」より / 撮影:Ito Kosuke)
2019年5月22日に開催された、『“millennium parade” Launch Party!!!』の模様(「King Gnu常田大希、新プロジェクト・millennium paradeで世界へ」より / 撮影:Ito Kosuke)

夜な夜なセッションをして腕を磨くだけじゃなく、いろいろ挑戦してみようと思っていた。

―続いては、石若さんが所属するCRCK/LCKSや、ご自身のライフワークでもある『Songbook』のシリーズをリリースしているレーベル「APOLLO SOUNDS」の阿部さんからです。

石若駿様

初めて会ったのは多分2011年頃で、御茶ノ水のNARUで演奏していたところでした。まだ少年ぽさが残る19歳の若者がものすごいドラムを叩いていて衝撃を受けたのを覚えてます。それからおよそ8年、CRCK/LCKSやSongbook Projectをはじめ色んな企画で一緒に仕事をするにつれ、ドラムだけではなく音楽家として底知れぬ才能を持っていると気づきました。そして、常田大希や君島大空といった若く才能溢れるアーティスト達も石若くんを通じてたくさん知り合いました。彼の周りに色んな才能が集まり、石若駿と仲間達がこれからの音楽シーンをかき回して行く事をとても楽しみにしています。

APOLLO SOUNDS
阿部淳

―「御茶ノ水のNARUで演奏していたところ」って、覚えてますか?

石若:覚えてます。宮川純カルテットで演奏してて、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』に出てきそうな怪しいおじさんが来たと思ったんですけど、喋ったらすごくいい人で(笑)。阿部さんもよく新宿PIT INNで飲み明かしてるんですけど、CRCK/LCKSがはじまってからはより深い付き合いになりました。

―2015年にジャズのリーダー作である『CLEANUP』を発表した一方で、2016年にはCRCK/LCKSの1st EP(『CRCK/LCKS』)、Daiki Tsuneta Millennium Paradeの『http://』、『Songbook』の初作がリリースされていて、「ジャズドラマーというだけでなく、いろんな側面を持った人なんだ」ということが、音楽ファンの間に伝わったタイミングだったと思うんですよね。

石若:『Songbook』は、自分が作曲した音楽に歌詞をつけて歌を乗せたら、もっとメロディーが強くなるんじゃないかと思ってはじめたプロジェクトだったんです。

石若駿
Shun Ishiwaka『Songbook』を聴く(Apple Musicはこちら

石若:僕は曲を作るときに難しいことをやるのが好きで。変なハーモニーも好きなんですけど、それを楽器で演奏するよりも、歌にしたほうがリスナーに刺さるんじゃないかなって。

そんななかで、藝大の先輩である角銅真実さん(ceroのサポートメンバーとしても活動)に出会って。自分で開いた打楽器のリサイタルでマリンバを叩きながら歌ってるのを見て、角銅さんと一緒にやりたいと思ったんですけど、“Asa”ができたときは、自分のなかでミラクル起きたなって思いました。

―ドラマーであると同時に、石若さんのなかには「自分の音楽を確立したい」という気持ちも強くあるんですね。

石若:同級生には作曲科の生徒もいたし、ピアノ専攻だけど自分で曲を作ってる人もいて、そういう仲間の影響もあると思います。高校生のときは「昨日こんなの作ったから、ちょっと弾いてみて」っていうようなことをよくする面白いクラスでした。

石若駿

石若:あとは上京したくらいからちょうどSNSが広がってきて、自分の好きなアーティストの情報が入るようになってきたのも大きいと思いますね。「この人、今レコーディングしてるのか、いいなあ」みたいな、そういう情報を見て、「俺もこの仲間に入りたい」と思ったり。なので、いわゆるジャズマン的な感じで、夜な夜なセッションをして腕を磨くだけじゃなく、自分でいろいろ挑戦してみようと思っていたんです。

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リリース情報

Answer to Remember『TOKYO featuring ermhoi』
Answer to Remember
『TOKYO featuring ermhoi』

2019年7月24日(水)配信

プロフィール

石若駿
石若駿(いしわか しゅん)

1992年、北海道清里町生まれ。札幌市出身。幼少からクラシックに親しみ、13歳よりクラシックパーカッションを始める。これまでにクラシックパーカッションを大垣内英伸,杉山智恵子,藤本隆文の各氏に師事。クラシック、現代音楽、新曲初演も行っている。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学音楽学部器楽科打楽器専攻を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞受賞。2002~2006年まで札幌ジュニアジャズスクールに在籍し本格的にドラムを演奏し始め、その間、ハービー・ハンコック、日野皓正、タイガー大越に出会い多大な影響を受ける。2019年7月、新プロジェクト「Answer to Remember」を始動。くるりのサポートメンバーとしても活躍している。

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